子育て・しつけ

“鬼ごっこ”で脱運動嫌い

鬼ごっこで脱運動嫌い

鬼ごっこで脱運動嫌い

意欲がなければ走れない

「すぐに疲れたと言う」「走れない」「よく転ぶ」など、子どもに体力がないと感じているママも多いようですね。

外遊びより電子ゲームのほうが好きという子もいるでしょう。確かに、今どきの電子系ゲームはソフトも豊富で魅力的です。想像力を刺激され、夢中になれるゲームの魅力に対して、ただ、「外で遊びなさい!」と言うだけでは子どもは納得しません。
体力づくりのためにサッカー教室やスイミングに通わせているという家庭も多いでしょう。道具の使い方や技術を身に付け、その種目の面白さや達成感を味わえる子はいいのですが、スポーツクラブでの技術優先について行けない子は、落ちこぼれてしまうこともあります。
幼児期の子どもに必要なことは全力で体を動かす遊びです。ゲームの魅力に負けない運動、スポーツクラブで達成感を味わえない子でも楽しめる運動はないものかと考え、見つけたのが鬼ごっこです。
最初は、幼児期の体力不足、肥満、生活習慣病予防のための運動療法として取り入れたものでした。肥満の子どもに有酸素運動をさせようと思っても、サーキットトレーニングやエアロビクス、道具を使った運動は無理です。試しに鬼ごっこをやってみたら、長い距離を走ると青息吐息で続かなかった子が、平気で走り回れたのです。動作分析を行ったところ、肥満の子どものための運動として効果的であることが分かりました。
幼児期の運動に多くを望む必要はありません。全力で体を動かすこと、つまり走ることができればいいのです。走るためには意欲が必要です。一生懸命追いかけたり、夢中で逃げたり。体の一部に負担を掛けすぎず、バランスのとれた全身運動を、楽しく意欲的に行うには鬼ごっこがうってつけでした。

鬼ごっこはスポーツの原点

鬼ごっこの基本は「追いかける」と「逃げる」です。瞬間的に全力疾走して追いかけ、あらゆる方向に素早く動いて逃げ切る――。敏しょう性や平衡感覚を養い、狭い場所でもぶつからないよう動くための空間認知能力も身に付きます。
しかも、無意識にかなりの運動量をこなしていることが分かりました。5歳児約60人を対象に、鬼ごっこで動いた軌跡を測り距離に換算したところ、3分間で約500メートルの距離を移動している子どもがいました。夢中で走り回っているからできることで、体力測定で500メートルを全力疾走しろと言われてできることではありません。
鬼ごっこの効用は、運動能力や運動量に関してだけではありません。親子でも、異年齢の子ども同士でも楽しめる遊びですから、小さい子にハンディを付けたり、弱い子は鬼になるのを免除したり、ルール決めも自由自在。みんなが楽しめるよう工夫することで、助け合いや思いやりの心が育ちます。br>
鬼ごっこの種類は100種以上あり、鬼がいて子がいて、双方が連鎖して攻守逆転していくものはすべて鬼ごっこです。”かくれんぼ”も”ハンケチ落とし”も”花いちもんめ”も鬼ごっこの一種。サッカーやラグビー、野球など、攻守のあるスポーツの原点は鬼ごっこだと言えるでしょう。

特集

お話を聞いたのは

羽崎泰男さん

はざき・やすお/一般社法人鬼ごっこ協会理事長。
城西国際大学福祉総合学部教授。
東京・渋谷の「こどもの白」体育事業部長を経て、現職。運動を苦手にしているこどもでも遊びを通して楽しく体を動かせる、鬼ごっこの効用を提唱。
著書に、「鬼ごっこ」(日本小児医事出版社)、「からだあそび」(合同出版)などがある。

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