子育て・しつけ

教えて!ママ友とモメない秘訣

ママ友とモメない秘訣

教えて!

トラブル防止にモメる暇をつくらない

お付き合いがうまくいかないとか、付き合いにくい人がいるとか、仲良くなりたいのにきっかけがつかめないなど、ママ同士のお付き合いで悩んでいる人も多いようです。
個性も環境も考え方も違う人が集まっているのですから、気が合う人もいれば合わない人もいます。子どもには「みんなと仲良くしなきゃダメよ」と言いながら、自分は「あの人はいや」「あのママとは気が合わない」と決め付けているママもいそうですね。
子ども同士のトラブルがママに波及するとこじれることが多いものです。子どものケンカはすぐ仲直りできますが、ママ同士のトラブルはなかなか収まりがつきません。
運動会や発表会ともなると、ママの目の色が変わります。わが子の扱いが少しでも不公平だと感じたら不満が募ります。園長や担任に不満をぶつけてくれるならまだいいのですが、それが元でママ同士の関係が険悪になることもあるようです。
ママ友とのお付き合いに悩んでいると、園生活が楽しくありません。そこで、ママ同士がお付き合いで悩んだりモメたりしないようにするにはどうしたらよいか考えました。答えは「モメる暇をつくらないこと」でした。
かつて、園でインフルエンザが流行したとき、「発生源は○○さんちの子」とメールが流れ、名指しされたママがとても傷付いたことがあります。保育参観で「Aくんはずっと歩き回っていた」とか「Bちゃんは隣の子にちょっかい出していた」など、メールで実況中継したママもいます。当人に悪気はなくても、言われた子のママは気になりますね。メールは文字で残りますからなおさらです。
こうしたことが起こるのも、ママたちが園生活を遠巻きにして眺めているだけだからではないかと考えました。ママ同士でモメる暇があるなら、能動的に、積極的に園生活に関わってもらおうと思ったのです。

保護者を巻き込んだ園づくりを徹底

園生活は子どもたちだけのものではありません。親子で入園したという意識を持って、園生活を体験しながら親として成長してほしい。そのためには「保育参観」から「保育参加」へと意識を切り替えてもらう必要があると考えました。子どもたちの保育の様子を、保育室の後ろでおしゃべりしながら楽しむ「参観」ではなく、子どもの発達過程を理解し、保育を学びながら「参加」してもらうのです。
本園には、毎月「お母さん先生」の日があります。その日は、ママが保育者になって子どもたちの保育をします。「お父さん幼稚園」の日は、パパが保育者になって、年少さんは新聞紙、年中さんはダンボール、年長さんは木工の工作をします。もちろん自由参加ですが、希望者でシフトをつくり、一日の保育を分散して担当します。朝から一日中参加しているママもいれば、同じ時間に参加したママ友の保育者ぶりを見て、新しい面を発見するママもいます。自分の子どもだけでなくクラスの子どもたちみんなに目を配ることで、学ぶことがたくさんあります。
父母会活動も活発です。日曜日にボウリング場を貸しきって100人以上の親子を集めてボウリング大会を主催したり、バーベキュー大会を催したり。「お父さんの会」は夜、園に集まって会合を開きます。園がパパたちの居場所になっているようです。
そんな中から、2人のママと3人のパパが父母会の役員として、保護者のリーダーになっています。親同士のトラブルが勃発する前に、ほとんどママリーダー、パパリーダーが解決しています。
お母さんたちのための「社会見学」もあります。実は、父母会主催の日帰り旅行ですが、毎回、楽しみにしているママたち大勢が参加する人気行事になっています。朝、子どもたちが登園したら出発、お迎えの時間までに帰るので、参加しやすいのです。
本園では、何事も保育者と保護者が一緒になって、共に取り組むのが鉄則です。保護者を巻き込んだ園づくりは、土台づくりだけで何年もかかりましたが、うまく回り始めたら、親同士のトラブルやクレームはなくなりました。「モメる暇をつくらない」「ママたちを園生活に参加させる」作戦は大成功です。その代わり「あの園に行くと親は大変らしい」という評判も立っているようですが(笑)。

特集 ママ友とモメない秘訣

お話を聞いたのは

蜷川徳子さん

にながわ・のりこ/同朋幼稚園(富山県滑川市)園長。
富山県私立幼稚園協会副会長。
富山県私立幼稚園協会教育研究委員長。

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