子育て・しつけ

父親力アップはママの腕しだい

特集 父親力アップはママの腕しだい

パパとママの価値観が違った方がいい

現代は父親も育児に積極的に参加していく時代です。でも、その参加方法が母親と同じであってはいけません。家の中にお母さんが二人いることになってしまいます。
子どもは父親と母親の両方をモデルにしながら育っていきます。父親と母親がそれぞれの良さを発揮しながら、子どものモデルになることが大切なのです。例えば、父親からは「強さ、大胆さ、決断の仕方、大きな心配り」を学ぶ、母親からは「優しさ、細やかな心配り、他者への配慮」などを学ぶといったように、違ったモデルがいることが望ましいのです。父親と母親の役割が逆であっても構いません。
ところが最近は、母親と同じように子どもに接してしまい、母親と同じモデルになっている父親が増えています。それを変えるのは、実はママなのです。まず、ママたちにお願いします。パパの子どもへの対応について自分と同じことを要求するのをやめましょう。
子どもの健やかな育ちのためには、たくさんのモノサシで見守られることが大切。パパにはママと別のモノサシを持ってほしいのです。モノサシとは価値観のことです。ママは自分の価値観と違う対応をパパがすると、不満に思うようですが、それは間違い。違う対応をしてくれることが子どもにとってはプラスになるのですから。
シングルマザー・シングルファザーの場合は、自分の両親やきょうだい、友人などいろいろな価値観を持っている人と子どもが接するように意識してみてください。何度も言いますが、たくさんのモノサシで見守ることが大切です。

パパと子どもだけの世界を作ってあげて

普通の父親は、ママが決めた育児の仕方に沿って子どもと付き合ってしまいます。なぜならば、ママの決め事からはみ出したことをすると文句を言われるからですね。
わが家でもこんなことがありました。息子と妻と私の3人でフィールドアスレチックに行きました。妻は「あっ、そこは危ない。ケガするから登っちゃダメ」と言います。子どもにとって母親の意見は強いですから、言うことを聞いて途中でやめます。私だけ高い所にポツンです(笑)。私は心の中で妻に対して「もうお前は来るなー!」と叫んでいますが、それを実際に言ったら大変なことになりますから、「ママは家で休んでいていいよ」と声を掛け、それ以来、フィールドアスレチックには妻抜きで行くようにしました(笑)。これは母親のコントロール下での育児からの脱却です。そうしないと、父性と母性がバランスよく家庭に入っていかないのです。私は職業柄、意識的に父性を伝える時間の重要さを自覚していましたが、多くの父親はそこまで行動するのは難しい面があると思います。
そこでママの出番です。「いろいろ心配なことはあるけれど、パパに任せる」と腹をくくって、まずパパと子どもだけの時間を作る。そして、細かなことが気になっても聞かない。ママがそうした態度を取ることで、パパはママのコントロール下から逃れて、父と子の時間を過ごせるようになるはずです。

特集 父親力アップはママの腕しだい

お話を聞いたのは

徳田克己さん

とくだ・かつみ/筑波大学医学医療系教授。教育学博士、臨床心理士。幼稚園や保育所、子育て支援施設などで母親や保育者からの相談に対応している。幼稚園の先生を5年間務めた経験もあり。「おすすめします!育児の教科書『クレヨンしんちゃん』:生きる力を育むマンガの読ませ方」(福村出版)など著書多数。大学生の娘と息子がいる。

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