小学生ママ

「子どものことがわからない」ママの場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

今年の秋は大きな台風が2つもやってきて、甚大な被害をもたらしました。被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます。一日も早く、心穏やかな生活が取り戻せますように。その秋も深まり、私の住む逗子からは、晴れた日には見事な富士山を拝むことができます。自然はありのまま、人間が自分達にとって良し悪しを決めているだけですね。

親の勝手な思い込みが子どもをわからなくさせている

さて今月は、「子どものことがわからない」ママの場合のレッスンです。

思い返せば私も息子を産んだ時から、「おっぱい飲んだあと、真っ赤な顔でうなるのはどうしてだろう?」「どうしてこの前は食べたものを今日は食べてくれないのだろう?」「どうして幼稚園に行きたくないとダダをこねるのだろう?」などなど。まだ話せない赤ちゃんの時から、話ができるようになった幼稚園、小学校の間も「どうして?」とたくさん疑問に思うことがありました。

今回の「子どものことがわからない」というお悩みは、おそらく「どうしてこんなことをするのか、どうしてこれをやらないのか、どうして言うことをきかないのか、わからない」ということではないかと予想します。

でも、よくよく考えると、夫のことも、親戚のことも、ママ友のことも、「どうして?」と思うようなことはありませんか? そうです、私たちは基本、人のことなどわからないのです。たとえそれが子どもであっても別人格。だから子どものことがわからないのは当然です。

「私の子どもだから私と同じ」「私がやらないことは子どももやらない」「私がやりたいことは子どももやりたい」「私がイヤなことは子どももイヤなこと」「私にとってプラスになる(と思う)ことは子どもにとってもプラスになる」「私がやってよかったと思うことは子どもにとってもいいこと」。これらはすべて、親の勝手な思い込みです。この思い込みが「子どものことがわからない」という悩みをつくりだしています。
 

そして「どうしてこんなことをするのか、どうしてこれをやらないのか、どうして言うことをきかないのか、わからない」ということが大きな悩みだとしたら、そう思うママの心の中にはこんな声が隠れています。「私はやりたかったけどやらなかったのに…」「私はやりたくなかったけどやったのに…」「私は親の言うことをきいてきたのに…」。

つまり、自分の望みにフタをして、親の言うこと、まわりの大人が期待することに従い、それによって「いい子」でいようとしてきたからこそ、こんなふうに「子どものことがわからない」と悩んでしまうのです。

子どもの頃、自分のやりたいことを思う存分自由にやらせてもらえたママは、きっと「子どものことがわからない」とは思わないでしょう。

ママ自身が「自分の本心」がわからない可能性がある

ではどうすればいいかというと、「わからない」ではなく、「わかろう、知ろう」とすることです。「子どものことがわからない」と嘆くママの心の声は、「子どもが私の気持ちをわかってくれない」ではないでしょうか?

ママが子どもにやってほしいこと、やめてほしいことを、「やりなさい」「やめなさい」と伝えていることが多いのではないでしょうか?「自分の気持ちを、子どもがわかってくれない」と嘆いていて、本当の意味で子どもの気持ちを「わかろう、知ろう」としていないのではないでしょうか?

だとしたら「わかろう」としなくてもかまいません。理解しなくてもいいのです。「なぜそれがやりたいのか、やりたくないのか」理解できなくても、「今これがしたいのだ、これがしたくないのだ」と知るだけでいいのです。

「どうしたいの?」と子どもの気持ちをきいてみましょう。そしてただ「そうなんだね」と受け止めるだけ、それだけでいいのです。そうしているうちに「なぜ?」もだんだんとわかるようになるでしょう。

なぜならママ自身「私の気持ちをわかってくれない」と自分に向いていた矢印が、子どもの気持ちに向くように方向が変わってくるからです。

そしてもうひとつ、それと同時にやってほしいことがあります。それは「私は、本当はどうしたかったのだろう? 何をガマンしてきたのだろう?」と、小さい頃の自分の気持ちを思い出してみることです。「本当は、私はどうしたいのだろう? どう生きたいのだろう?」と、今の自分にきいてみることです。

「子どものことがわからない」という悩みは、自分のことがわかってもらえなかったママ自身の叫びでもあります。ママ自身が自分の本心に気づき、癒していったら、「子どものことがわからない」という悩みはだんだん消えていくでしょう。

親力強化レッスンの4つのポイント

「子どものことがわからない」ママの場合のレッスンは、

1. 自分以外の人は、みな自分とは違うからわからなくて当たり前と心得る
2. 「子どものことがわからない」=「私の気持ちがわかってもらえない」と認識する
3. わからなくてもいいから、ただ「知ろう」とする、そのために子どもに尋ねる
4. 自分が子どもの頃、どうしたかったのか、今どうしたいのかを考える

です。

何度も言うように、子は鏡。「子どものことがわからない」は、「私(自分)のことがわからない」ということ。あなたが本当の自分の気持ちに気づくために、子どもが鏡となって見せてくれているのです。ありがたいですね。

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナー や子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

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