小学生ママ

「あまり(本音を)話してくれない」お子さんの場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

令和の時代が始まりました。昭和、平成、令和と元号が変わるにつれて、社会の在り方や価値観、常識も移り変わってきています。子育ても法やツールは新しいものが生まれていますが、「子どもの可能性を信じて、それを最大限に引き出す」という根幹は永遠です。新しい時代もその軸はぶらさず子育てしていきたいですね。

そもそも話すのが苦手なタイプの子どももいる

今月のテーマは、「あまり(本音を)話してくれない」お子さんの場合のレッスンです。まずは原因を考えてみましょう。お子さんが話してくれない場合には、大きく3つの原因が考えられます。

1つめは、そもそも話すのが苦手なタイプ。人には優位感覚というものがあります。視覚、聴覚、体感覚のどの感覚で外部の情報をキャッチしやすいかに違いがあるのです。

視覚タイプは目から入る視覚情報、つまり図、写真、動画といった映像で取り込むのが得意なタイプ。聴覚タイプは耳から入る聴覚情報、つまり音声や本(文字列も聴覚になります)から取り込むのが得意なタイプ。体感覚タイプは体を使って体験して、感じたことや感覚で取り込むのが得意なタイプです。この中で最後の体感覚タイプは、言葉にするのが少々苦手で時間がかかります。だから質問を投げかけた時、下を向いて「うーん」と考え込むことが多いような子は、体感覚タイプなのかもしれません。

話す言葉も「~な感じ」「あたたかい」「冷たい」「やわらかい」「かたい」のように、感覚的なものを多く使い、抽象的な表現が多くなります。もしもお子さんが体感覚タイプだとしたら、そもそもはっきりした言葉にするのに時間がかかります。ですから、その場合は答えやすい上手な質問、例えば「学校はどうだった?」というようなざっくりした聴き方ではなく、「今日、学校で一番楽しかったことは何?」「仲よしの友達は誰? その子と何をして遊んだの?」というような、考えやすい質問をしてあげて、答えが出てくるまでゆっくり待ってあげるということも大切です。親がせかせかして、答えが待てないことが続くと、子どもは、自分はダメなのだと思って自信をなくし、さらに口を閉ざしてしまうということにもなりかねません。

これまでの子どもの話の聴き方に問題はない?

2つ目は、それまでのコミュニケーションの取り方として、子どもの話をしっかりと聴いてあげてこなかった場合です。「聴く」というのは、コーチングのスキルとしてももっとも大切なことですが、親が子どもの話に興味関心をもって、心の中で湧き起こる感情もくみ取るように、そのまま受け取る聴き方というのは、誰しもが自然にできることではありません。普通は自分の過去の経験や、価値観と照らし合わせて、ジャッジしながら聞いていることが多いのです。話すたびに「いい、悪い」とジャッジされたり、否定的なことを返される経験が積み重なれば、話すのがイヤになるでしょう。ただでさえ子どもは、親に愛されたくて、無意識に親の期待に添おう、親を喜ばせようとしてしまうもの。そうなると、なかなか本音を話してくれなくなりますし、子ども自身も何が本当の気持ちなのかわからなくなってしまう場合もあります。子どもの話を「心で聴く」という姿勢は、その子をその子らしく育てるためにとても大切なことです。子ども同士ではよく話す、ほかの人にはよく話すのに、自分には話してくれないという場合には、これまでの話の聴き方を振り返ってみるのがよいでしょう。

先まわりして口出しするのではなく、じっと答えを待ってみよう

3つ目は2つ目と似ていますが、つねに先まわりをして、あれこれ指示命令してきた場合です。これも親として無意識な場合が多いのですが、私がママたちの話を聴いていると、「日常でそんなふうに先まわりして、口出ししていたら、そりゃー話したくなくなるよね」と思うことがよくあります。「うざっ」という感じです(笑)小学校低学年では「うざっ」とは言わないでしょうが、それを続けたら確実に、思春期には「うざっ」と言われるでしょう。「小さいから心配で、口出ししてしまうのです」と思っているとしても、そういうママはたいてい、子どもがいくつになっても心配しているものです(笑)もしそんな心当たりがある場合は、子どもを信じて待つという姿勢を養ってください。先まわりして指示命令、口出しするのではなく、「どうしたいの?」「どうしたらいいと思う?」と問いかけて、じっと答えを待つ姿勢です。

親力強化レッスンの4つのポイント

「あまり(本音を)話してくれない」お子さんの場合のレッスンは

1. 優位感覚が体感覚タイプなら、じっくり言葉が出てくるのを待ってみる
2. 今までのコミュニケーションを振り返る
3. 話を聴く時に、自分の経験や価値観でジャッジすることなく、子どもの体験や気持ちに興味を持って聴くことを
  心がける
4. 先まわりして指示命令、口出しすることをやめて、質問して・待つに切り替える

です。

とはいうものの、これらのことも親としては無意識に、普通にやってしまっていることなので、なかなかそうだと気づくことが難しいかもしれません。子育てコーチングでは「聴く」も、「質問」も、親として(人として)の姿勢も学びます。あまり話してくれないとお悩みなら、本格的に学んでみてはいかがでしょう? 気づきがたっぷりあるはずです。親子の信頼関係を高めるためにも、子どもの可能性を最大限に引き出す子育てをするためにも、親自身の人生を豊かにするためにも、コーチングが人生の必須科目になってほしいなと私はいつも思っています。

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナー や子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

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