小学生ママ

「自信がなくて『できない』が口グセ」のお子さんの場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

新学期が始まりました。ご入学、ご進級おめでとうございます。新元号も決まり、新しい時代もスタートします。子どもたちの可能性をどんどん伸ばせる教育に変わっていくことを期待しています。

「できない」と言いたい気持ちを否定するのではなく、いったん受け止めてみましょう

さて、4月のテーマは「自信がなくて『できない』が口グセ」のお子さんの場合のレッスンです。今までやってあげていたことを自分の力でやってほしい時、また新しいことに取り組んでほしい時、「やってごらん」と促してみても、いつも「できない」と言って、やろうとしない…、そんなわが子を見て「どうしてこう自信がないのかしら?」と思ったり、ついじれったく、イライラしてしまうということはありませんか?おそらくそんなあなたはお子さんに「うん! やってみる!」と元気に答えて、取り組んでほしいのですよね? 今回はそういう親としての願望は少し脇に置いておいて、「できない」という子の心理はどうなのかを一度考えてみましょう。

お子さんに自信がない原因は、生まれつき控えめな性格、生まれてからこれまで認められた、ほめられた経験が少ない、親に言われたことだけをやってきた、失敗してイヤな気持ちを味わったことがあるなどが考えられます。

どれが原因として近いでしょうか? そして「できない」と言う子どもの気持ちは「甘えたい」「やってほしい」「できると思えない」「失敗したらイヤだ、恥ずかしい」「やりたくない」などが想像できます。どれかひとつというわけでもなく、いくつも絡まっていることもあります。お子さんの気持ちはどれでしょう? まずはお子さんの自信のなさ、「できない」という言葉の奥には、どんな経験や気持ちが隠れているのかを考えてみましょう。

そして「できない」と言ったお子さんの言葉、「できない」と言いたい気持ちを否定することなく、「そうなのね、できないって思っているのね」といったん受け止めてみましょう。

次に「どうしてそう思うのかな?」と質問してみます。決して責め口調にならないように。答えられなかったり、「わからない」と言った時には、先ほど書いた、予想される気持ちをひとつずつあげて、尋ねてみて下さい。どんな答えが返ってきても、否定せず「そうなのね」と返します。

「できない」の言葉の奥に隠れている子どもの気持ち

そのあとはお子さんの気持ちによって対応が変わりますが、甘えたい、ママにやってもらいたい場合は、「じゃあ、ここまでママがやってあげるから、あと少しだけやってみない?」とハードルを下げます。もしかしたらその子の心のコップに「愛情」というお水が少し少ないのかもしれませんから、無条件の愛をコップに注ぐために、日頃のギューしてチューして大好き!を意識的に増やしてください(注:心のコップの大きさは、お子さんによって違います。たくさん愛情を注いでいるつもりなのに、その子にとっては足りないという場合もありますから、愛情が足りないのは私が悪いとむやみに自分を責めないで下さい)。

「できると思えない」の場合は、できそうだと思えるところまで補助してあげてください。大人にとっては大したことないことも、子どもにとっては高いハードルの場合もあります。少しだけ手伝ったり、やり方を提案したり、一緒に付き添ってあげることで、安心して一歩進んでみようと思えるかもしれません。

「失敗したら恥ずかしい」という気持ちがある場合には、失敗は成功の元とか、失敗も成功もなくて、どちらもいい経験なのだという考え方を根気よく伝えてあげてください。こういう考え方は、小さいころから触れれば触れるほど、刷り込まれていきます。失敗を認めてもらえる、許してもらえる環境を作り、その経験を積めば、恐れずに挑戦できるようになります。

「やりたくない」という気持ちの場合は、その物事によりけりですが、習い事などだったら無理やりやらせる必要はないでしょう。「これはやりたくないのね。じゃあ何がやりたい?」と、やりたいことを考えるような質問をしてみましょう。その場で答えられなくても大丈夫。質問を投げておけば、考えるクセがついて、そのうち答えが出せるようになります。やりたくないことを親に言われるままにやってきて、何がやりたいのかわからない大人もたくさんいますから、やりたくないことを無理やりやらせるのではなく、やりたいことを考える思考のクセをつけておくことは大切なことです。

子どもはやりたくないのだけれど、どうしてもやってほしいと思うのであれば、それは「やりなさい」ではなく、そのまま「どうしてもやってほしいの。なぜなら~だから。お願い、やってみてくれない?」と理由(メリット)を説明して、お願いしてください。お願いしてもやってくれないこともありますが、それも「残念だわ」と伝えて、その場でおしまい、それ以上グチグチ言わないことです。そういうふうにきっぱり終わらせたことの方が、時間がたって「やってみようかな」と思えたりもするものです。

そしてどの場合にもやってみることができたなら、たっぷりほめてあげてくださいね。「できたね! よかったね! うれしいね! ママもうれしいわー!」と気持ちをメインに伝えてあげましょう。

親力強化レッスンの4つのポイント

「自信がなくて『できない』が口グセ」お子さんの場合のレッスンは

1. 自信がなくなっている背景、理由、「できない」という言葉の奥にある子どもの気持ちを汲み取る
2. 「できるよ!」と返すことは気持ちを否定することになるので、まずは気持ちをそのまま受け止める
3. やりやすいようにハードルを下げる、補助をする、質問を投げる、お願いをするなど、その子の状態や気持ちに
  応じた声かけを考える
4. できた時には気持ちをメインにほめ言葉を伝える

です。

とにかく自信がないお子さんのことを否定しないでください。自信がないことは決して悪いことではありません。ただ自信がないだけ。「できない」と言えることも大事なこと。自信がなければ、自信をつけさせてあげればいいのです。自信をもってもらうために、何ができるのか、それを考えて行動しましょう。それはママが毎日笑顔で接してあげることかもしれませんし、ママ自身が挑戦し、失敗を乗り越える姿を見せることかもしれませんよ。

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナー や子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

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