小学生ママ

「働いていて、子どもに愛情を注げていないと悩んでいる」ママの場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

前回のコラム、「集団行動ができない」というお子さんの場合のレッスンの記事をFacebookでシェアしたところ、「私も小さいころ集団行動が苦手で、我慢していて、つまらなかった」「わが子のことかと思った。別の環境を探そうかと考えていたところ」「私も何のために集団行動が必要かということを考えもせず、ただ苦手な息子を何とかしなければと辛かった」といったコメントをいただきました。今のママたちが育ってきた時代には、まだそれが当たり前で、正しいことだと多くの人が信じてきたことを、どんどん覆す時代がやってきていますね。

罪悪感のようなものは、大なり小なり、働くママなら誰しもあるもの

さて2月2本目は、「働いていて、子どもに愛情を注げていないと悩んでいる」ママの場合のレッスンです。生まれてすぐ3か月ほどでお仕事に復帰するママもいれば、小学校にあがったタイミングで社会に出るママも多いでしょう。また今は在宅でできるお仕事も増え、私のように起業して、時間は自分で調節できるママも増えてきていると思います。

そんなママたち共通の悩みがきっと今回のテーマですよね。働いている分、子どもへの愛情が不足しているのではという罪悪感のようなものは、大なり小なり、働くママなら誰しもあるのだと思います。でもその漠然としたネガティブ感情のオバケは、形をはっきり見えるようにした途端、消えてなくなることも大いにあります。ここではオバケの正体をはっきりさせていきましょう。

意外と子どもは何も思っていないかもしれない!?

最初に、あなたが働いているせいでお子さんにこれができていない、もし仕事をしていなかったら、こんなことをしてあげたいと思うことを箇条書きにしてください。これは自分がどんなことに罪悪感を感じているのか、行動面でのオバケをはっきりさせるワークです。

書けたら、その中でひとつだけでいいので、「これをやる!」と決めてやってみて下さい。時間がないと思ったなら、日々やっている家事と優先順位を一度変えてみるだけでいいです。

たとえば子どもの話を聞いてあげていないと思っていたなら、「お休みの日に掃除を後まわしにして、話を聞くをやる」ということです。そうやって罪悪感の正体がはっきりしたら、ひとつ行動するだけでも気持ちが変わることでしょう。

次のワークは、あなたにとって理想のお母さんとはどんな存在なのか、そして自分自身はどんな母親になりたいと思っているのか、それを書き出してみます。理想はあくまで理想であり、世の中の常識や、誰かの声によってつくられているかもしれません。ですから理想を書き出したら、それを目指すのではなく、それは本当に自分の望みなのか、もう一度問い直してみます。理想を行動したら、あなたが辛くなって、笑顔がなくなってしまったら、本末転倒ですから。人にはそれぞれ、得意不得意、強み弱みがありますので、理想をそのまま自分に当てはめようとせず、自分の個性に合わせて取捨選択するなり、書き換えてみてください。たとえば理想は家にいて、子どもの帰りを待っているお母さんだったとしても、仕事をすることが大好きな人にとっては、それは苦痛になってしまいます。あなたの好き、得意を大事にしつつ、自分が納得できるバランスを考えましょう。

その次は、自分は今、何のために働いているのか、働いていることで得られているものは何なのかを書き出してみます。そしてそれをお子さんに伝えてください。たとえば生活のために、お金のために働いているだとしたら、そのおかげでお子さんに必要なものが買えたり、習い事ができたりするわけですよね。お母さんが家にいてくれないことに少し寂しさを感じていたとしても、お母さんは自分たちのために働いていているのだということがわかれば、子どもは愛情不足だとは思いません。さらには、その仕事に対する自分の意気込みや、どんなことに喜びを感じて仕事をしているのかということもよく考えて、それも伝えてあげてください。親がイキイキと働く姿を見せることは、何よりの教育です。

最後にもうひとつ、お子さんに自分の素直な気持ちと、何をしてほしいと思っているのかを尋ねてみましょう。働いているせいで、愛情が注げていないのではと心配していること、先に書き出した、“してあげられてないことを申し訳なく思っていること”“本当はこういうことをしてあげたいと思っていること”“こういうお母さんでいたいと思っていること”を伝えたあと、“何をしてもらえたらうれしいのか”を聞いてみるのです。意外とお子さんは何も思っていないかもしれませんし、それを伝えることで、愛されていることが伝わるかもしれません。またリクエストを受けて、それをしてあげられたら、それだけでスッキリしそうな気がしませんか? モヤモヤ思っていることは、たとえ相手がお子さんでも、素直に正直に伝えてみてください。これも親子の大事なコミュニケーションです。

親力強化レッスンの4つのポイント

「働いていて子どもに愛情が注げていないと悩んでいる」ママの場合のレッスンは

1. 働いていなかったらお子さんにこれをしてあげたいと思うことを書き出してみて、ひとつでいいから行動してみる
2. 理想の母親像を書き出し、自分の個性とすり合わせて書き直す
3. 自分の働く目的、働くことで得ているものを書き出して、お子さんに伝える
4. 書き出したことを素直に伝え、してほしいことを尋ねる

です。

私たちが抱く「罪悪感」というのがすごく曲者で、不要なことが多いのです。まったく同じ条件で働いている2人のママがいるとして、ひとりは罪悪感をもっているために、ついつい自分を責めて、笑顔が少ない、もうひとりは働けることに感謝しているので、満足していてご機嫌でいられる、どちらがお子さんにとっていいのかは、歴然としていますね。

お子さんは罪悪感をもっているママより、ご機嫌なママが好きなはずです。まじめで一生懸命なママほど、「完璧」を自分に課してしまいがちですが、それでは苦しくなるばかり。自分の気持ちも大事にして、自分を緩めて、許して、ご機嫌でいてくださいね。

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナー や子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

関連記事

関連記事

キーワード検索

公式キャラクター

公式キャラクター

幼稚園関連サイト

  • こどもがまんなかPROJECT
あんふぁんWebは子育てママを応援しています。