小学生ママ

「愛情と甘やかしの境界がわからない」ママの場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

コーヒーと紅茶ならコーヒー、チーズケーキとチョコレートケーキならチョコレートケーキ、イタリアンと焼き鳥なら焼き鳥、あなたはどちら? どうでもいい話題ですが、今回のタイトルを見ていたら、こんなことが浮かんできました(笑)

「愛情」と「甘やかし」は似て非なるもの

さて11月2本目は、「愛情と甘やかしの境界がわからない」というママの場合のレッスンです。愛情と甘やかし、似て非なるものですね。親ですから、わが子に愛情がないということはないでしょう。思い通りにならない子どもにイライラして、「私は愛情がないんじゃないかしら?」なんて思うことがあるかもしれませんが、それは表面的な行動レベルの話で、根底はみんな、愛でつながっています。愛があるから「いい子」に育ってほしい、苦労させたくないと思っているのですから。でも世間一般の常識的な「いい子」に育てることや、苦労させないことが愛情ではありません。そこは間違えないようにしていただきたいです。

冒頭のコーヒーと紅茶ではないですが、こんな対比はいかがでしょう?
 

愛情は信じること、甘やかしは心配ばかりすること
愛情は心を寄せること、甘やかしは手出しをすること
愛情は時間をかけること、甘やかしはお金をかけること
愛情は問いかけること、甘やかしは答えを教えること
愛情は抱きしめること、甘やかしは物を与えること
愛情は見守ること、甘やかしは先まわりすること
愛情は挑戦させること、甘やかしは無難なことだけさせること
愛情は失敗させること、甘やかしは失敗させないこと
愛情は親を超えさせること、甘やかしは親の理解の範疇にとどまらせること
愛情は親としての軸をもつこと、甘やかしは子どもの言いなりになること
愛情は気持ちをまるっと受けとめること、甘やかしは要求をやみくもに受け入れること
愛情は生き方を見せること、甘やかしは生き方をコントロールすること
 

どれもこれも、ちょっと抽象的な表現ですね。

子どもの要求に耳を傾けて、本当の気持ちを想像して

たとえば、おもちゃやお菓子を買ってほしいとねだられるたびに、買い与えるのは甘やかし、約束事を一緒に決めて、それを守った時に買ってあげ、そうでない時は買わないを貫くのは愛情。

習い事をやめたいと言った時、もともと習い始めた目的や、やめたくなった気持ちや原因、その経験で得たもの、次のステップを聞いて、経験をプラスにしてあげるのが愛情、ただやめさせるのは甘やかし。

遠足に必要なものを一緒にそろえるのが愛情、そろえてあげるのが甘やかしでしょうか。とはいえ、大きくなってひと通りのことができるようになった子が、やってほしいと言って来たり、膝に入って甘えてきたりしたときには、それに応えてあげることで子どもの心が満たされることも大いにありますから、行動レベルで一概に線を引くことは難しいです。そうやって甘えてきた子の心の奥には、どんな欲求があるのか、なぜその行動をしているのかを思いやってみることは大切なことです。

また習い事についても、子どもは経験してみなければわからないことが山ほどありますから、やってみたいということは可能な限りやらせてあげたらよいと思います。そしてやってみて面白くないことは、すぐにやめてもよいと思います。本当に自分が面白いと思うことは続くはずですから。ただ先生が合わない、環境が合わないという場合もあるので、理由をよく聞いてあげてください。

物を買い与えるか与えないかというようなことは、実はたいした問題ではなく、経験を与えてあげられるかどうかが、大切なのではないでしょうか。続くこと続かないこと、いいと思うこと、ちょっと危ない、無理なんじゃないかと思うようなことも、とにかくたくさん経験させてあげることが愛情だと私は思います。

親力強化レッスンの4つのポイント

「愛情と甘やかしの境界がわからない」ママの場合のレッスンは、

1. 子ども信じるがゆえの行動かどうかを考えてみる
2. 物ではなく、結果でもなく、経験に価値を置く
3. 子どもの言動の奥にある原因、欲求、本当の気持ちを想像してみる
4. 心配からくる過保護、過干渉は経験を奪い、決して子どものためにならないと心得る

です。

このコラムを読んでくださっているあなたはきっと、子育てにまじめに取り組んでいらっしゃいますよね。そんなあなたには、自分への愛情もたっぷり与えてあげてほしいです。今、もし疲れているとしたら、時には自分を甘やかすことも必要かもしれませんよ。さあ、おいしいコーヒーとチョコレートケーキでもいただきましょうか。

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナー や子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

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