小学生ママ

「感情的に怒ってしまう」ママの場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

この秋は、台風や地震など自然災害が本当に多いですね。被害にあわれた方々には、お見舞いを申し上げます。

時には自分を優先して、やりたいことをやる自分を許してあげて

さて10月1本目は「感情的に怒ってしまう」というママの場合のレッスンです。ママあるあるではないでしょうか? かくいう私も、息子が4歳までは、よーく怒るママでした。お行儀よく、親(大人)の言うことを聞く、おりこうさんが「いい子」だと思っていましたし、4歳まで息子は幼児教育に通っていて、それをきちんとやらせなければ!とガチガチだったからです。恥ずかしながら、怒りが抑えられなくて「誰か止めてー!」と思うくらい、道端で息子を怒鳴ったこともあります。今の私が、その過去の私に声をかけるとしたら、「そんなに頑張らなくていいのよ。子育ては親の言う通りになる子を育てることじゃなくて、自分でしたいことができる子を育てることなのよ」と言いたいです。わが子を清く正しく美しく(!?)、そして賢く育てるために必死だったのですから。

そしてもうひとこと付け加えるならば、「あなたのやりたいことを優先することがあってもいいのよ」と言いたいです。自分よりも子どもや家族を優先すべしと頑張って、自分の時間を持つことに罪悪感満載でしたから。感情的に怒ってしまうママは、まずは自分に「もっと肩の力を抜いて子育てしよう。そして私のことも大切にしよう」と思ってください。時には自分を優先して、行きたいところに出かけたり、やりたいことをやる自分を許してあげてください。

自分の怒りに触れた原因をさぐってみよう

次に怒ってしまう(しまった)ことは、どんなときの、どんなことなのか、一度紙に書きだしてみてください。きっと感情的に何度も怒ってしまうことがパターンとしてあるはずです。書き出せたらそれを客観的に眺めて、「それって本当にいけないこと?」と聞いてみてください。「いけないこと」というより、親である自分にとって都合が悪いこと、自分の思い通りではないことがほとんどではないでしょうか? どうして腹が立ったのでしょうか? それを冷静に考えてみてください。たとえば何度言っても片づけないことを怒ってしまう場合、「片づけなきゃいけないと思っても、私も片づけられないこともよくあるわ。子どもだって片づけなきゃ、ってなかなか思えないわよね。それより、疲れているのに私の手間がまた増えるのが嫌なのよね」とか、じっとしていてほしいところで、動きまわってしまう場合、「人様に迷惑をかけるのはよくないけれど、そもそも子どもにじっとしていてもらうことの方に無理があるわよね。それに、この子の親は何をしているんだって思われるのがイヤなのかも」といったように、自分の怒りに触れた原因がわかるだけでも、次に同じことが起こったときに、一歩引いて、感情的になることを抑えることができます。

それから、感情的に怒っても、子どもにはほとんど伝わっていません。プレシャス・マミーの講座では、お母さん役と子ども役で、「子どもになって、怒られる」を体験してもらうのですが、子ども役になったときには「『お母さん、なんか怒ってるけど、どうしたんだろう?』そんなふうに思うだけで、『次から気をつけよう』とは思わない」と、ほとんどのママが答えます。エネルギーの使い損です(笑)。叱るとは、然るべき姿を伝えること。「んもー、いい加減にしなさい! 何度言ったらわかるの! ちゃんとしなさいって言ってるでしょ!」と怒っても、子どもは「いい加減ってなんだ? そんなに何回も言われたっけ? ちゃんとってどういうこと?」と、はてな?だらけだったりします。子どものうちは理性がなく、本能と感性だけで動きます。「やりたい」と思ったことはそのままやってしまうものなのです。つまり、なぜやってはいけないのかがわからないし、それを考えるということすら、思いつかないのです。

だから(1)今何をしたのか、(2)それを見てママはどう感じたか(感情)、(3)なぜいけないのか、(4)次からはどうすればいいのか。理想はこのように4ステップで伝えられるといいですね。最初は難しいかもしれませんが、いつも怒ってしまうシーンをこの言い方に書き換えて練習してみてください。そのうち慣れてうまく伝えられるようになりますよ。

最後に、感情的に怒ることがやめられない場合は、ママのインナーチャイルド(小さいころの自分)が傷ついている場合があります。ママ自身が小さいころ、いい子でいるために頑張ってきた、それなのにわが子が、自分が我慢してきたことを平気でやるので、腹が立って仕方がない…、そんなことが起こるのです。それ以外にも、インナーチャイルドが傷ついたままだと、子育てを楽しむことも、今に満足することもしづらくなります。自分の感情が波立つときは、自分の内側(心の奥)を見つめるチャンスです。もしも自分ひとりではどうしようもないことがあったら、専門家に相談してみることをおすすめします。インナーチャイルドに関する本やCD、動画を探してみるのもひとつです。

親力強化レッスンの4つのポイント

「感情的に怒ってしまう」ママの場合のレッスンは、

1. 肩の力を抜いて子育てしようと心がけ、自分のやりたいこともやってみる
2. 怒ってしまうときのパターンを書き出して、なにに怒っているのか冷静に考えてみる
3. 怒るではなく、然るべき姿を伝える練習をする
4. インナーチャイルドを癒してみる

です。

子どもを怒って育てて、そのとき「いい子」になったとしても、長い目でみると、生きづらさを生んでしまい、その子の人生にいい影響はありません。日本中のママたちが、心の仕組みを学び、自分を癒しながら、穏やかに伸び伸びと子育てができるようになることを願っています。私の反省を込めて。

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナー や子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

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