小学生ママ

「よその子とわが子を比べてしまう」ママの場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

9月も半ばになり、やっと暑さが落ち着いてきました。9月早々に大きな台風や北海道の地震と、自然が猛威をふるっています。自然は癒しも与えてくれますが、厳しさも教えてくれますね。そして普通に日常を過ごせることのありがたさもわかります。今ここに命があること、今ここにあるものに感謝して過ごしたいものです。

比較するのはいいこと?悪いこと?

さて今回は「よその子とわが子を比べてしまう」というママの場合のレッスンです。人と比べることはよくないとわかっていても、どうしても比べてしまいますよね。この世の中は高い低い、明るい暗い、長い短い、重い軽い、熱い薄い、冷たい暖かい、柔らかい硬い…、対比で表現し、考えることがほとんどです。子どもや人のことだけでなく、物も出来事も現象も、何かを基準に比較していますし、過去の経験との対比をしていることが多いです。でも比べることがすべていけないのかというと、そんなことはありません。たとえばしっぽの長い猫と短い猫がいて、「この猫はあの猫よりしっぽが長いね」と比べたところで、何の問題もないですね。しっぽが長いのも短いのも、それぞれかわいいです。つまり、比べることがよくないのではなくて、それによって、優劣をつける、ジャッジすることが問題なのです。本当はその子の個性であり、その時の「事実」としてだけ捉えられたらいいものを、そこに優劣をつけてしまうから悩ましいのです。

ではなぜ優劣をつけてしまうのでしょう? それは、あなたの過去の経験、そこからできあがった思い込みや価値観が関係しています。さらにその奥には、あなたの「恐れ」の感情が潜んでいるかもしれません。そしてまた、あなたが自己否定をしていることを映し出しているかもしれないのです。

比較して優劣をつけるのは、ありのまま自分を受け入れられないから

具体的にはどういうことかというと、100点を取ったよその子と、80点を取ったわが子を比べている場合、たいていは100点が優、80点は劣となります。80点を劣としてしまうのは、「間違うことはよくないこと」「完璧にできることがよいことだ」という価値観、思い込みがあるからです。そしてあなた自身が、間違えたり、完璧でないことをすると、よくないことが起こると恐れている可能性があります。さらに完璧でない自分を許せていないということになります。もしあなたが、完璧でない、間違える自分のことも「それでいい」と許せて、別に間違えても何も悪いことは起こらないと思っていれば、80点に劣をつけることはなくなり、ただ「80点」というありのままを受け入れられるのです。もしも点数や成績でわが子を比べているとしたら、間違ってしまう自分も、完璧でない自分もOK、ぜひ許してあげてください。間違ってはいけない、完璧でなければいけないと自分を縛ってきた縄をほどき、「大丈夫だよ~」と抱きしめてあげてください。それができると、100点もよし、80点もよし、あと20点伸びしろがあると思えるようになります。

積極的なお友達と、消極的なわが子を比べている場合、積極的でなければならないという思い込みがありそうです。そうしたら、積極的でないとどんなことが起こると思っているのかを探っていきます。積極的でない→チャンスを逃す→損をする…。積極的でない→評価されない→成績が悪くなる→いい学校にいけない→いい会社に入れない→シアワセになれない…。そんなふうに出てきたら、「本当にそう?」と考え直してみます。積極的でない人は、みんな損をしているのでしょうか? みんな不幸せなのでしょうか? 積極的だからこそ、損をすることもあるし、積極的な人=幸せな人生という等式は決して正しくはありません。そして自分自身も積極的でない自分を許せていないとしたら、それも「消極的でもいいんだよ」「本当にやりたいことだけやればいいんだよ」と自分に声をかけてあげてください。

そうやって、「こうでなければいけない、価値がない」という思い込みを緩め、自分自身を受け入れてあげると、わが子を人と比べて劣っているとジャッジしたり、それに感情を揺り動かされることがなくなるでしょう。

親力強化レッスンの4つのポイント

「よその子とわが子を比べてしまう」ママの場合のレッスンは、

1. 比較してもいいが、事実だけを見て、ジャッジせず個性と捉える
2. 自分の中にどんな価値観、思い込みがあるのかを考えてみる
3. 比較して劣るとジャッジしたことの先には、どんな恐れがあるのかを見て、それは本当かを検証する
4. 劣るとジャッジしたことが自分に許せていないことだった場合は、そのことを自分に許し、自分を癒して受け入れる

です。

そもそも、テストの点数や学校の成績で、人の本当のシアワセは決まりません。学校の成績が悪くても、学歴がなくても、シアワセに生きている人は山ほどいますし、成績がよくて学歴があっても、シアワセではない人もたくさんいます。成績がよくなければシアワセになれないと思っている人は実は不幸で、成績が悪くてもシアワセになれると思っている人の方がシアワセです。条件付きで、数字で表されるものに左右されているうちは、本当のシアワセは来ません。自分と向き合い、ネガティブな感情とその原因を取り払い、無条件に自分を愛せるようになった人が、本当のシアワセにたどり着けるのです(正確に言うと、シアワセは来るものでもなるものでもなく、すでにあることに気づくものです)。わが子を人と比較してジャッジしたら、それは自分の内側に向き合うチャンスです。と言っても自分と向き合う作業はなかなかひとりでは難しいものです。どうしても解消できないときは、専門家(カウンセラー、セラピスト、ヒーラーなど)に相談してみてください。もちろん私もお力になれます。

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナー や子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

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