小学生ママ

「仲間はずれにされているみたい…」というお子さんの場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

夏らしい夏になってほしい!と前回書いたところ、夏らしすぎる夏になりました。これだけ暑いと外で遊ぶのも危険ですが、家の中にばかりいても親子ともどもストレスがたまりそう。涼しくて、親子で楽しめるところを探してお出かけしたいですね。

本当に仲間はずれされているのか、子どもの話を客観的に聞いてみる

さて、8月1本目は「仲間はずれにされているみたい…」というお子さんの場合のレッスンです。友達関係の話題が続きますが、人間関係の悩みはいくつになっても出てきますよね。深い悩みのほとんどが人間関係ともいえるのではないでしょうか? そのくらい人間関係は大切で難しい、だからこそ成長できるチャンスがたくさんあるところです。まずは親である私たちが、人間関係含め、問題は自分を成長させてくれるチャンスだという捉え方をしましょう。そして前提として「人はみな違う」「人の価値観はそれぞれで、いい悪いとジャッジするものではない」「よりよい人間関係は、相手を理解するところからはじまる」「人を変えようとするのではなく、自分がいかに変わるか、自分の何を変えるかを考える」という姿勢をもちましょう。

それを踏まえて、わが子が「仲間はずれにされているみたい…」という場合について考えてみます。まずは、それが事実かどうか、どういうことから仲間はずれにされていると思うのか、お子さんの話をよく聞いてあげてください。どういうシーンで、何をしたら(言ったら)どういう返事(対応)が返ってきたのか、事実を聞き出します。さらに「それでどういう気持ちになったの?」と感情についても聞いてあげてください。そして「そうなのね、○○な気持ちになったのね」と共感してあげます。その上で客観的に、それが本当に仲間はずれなのかどうか判断してみてください。わが子が仲間はずれにされているかもと思っただけで、どうしても私たち親は、感情的になってしまい、冷静な判断をしにくくなりがちです。ちょっとした勘違い、思い込みから取った行動が、ことをややこしくしてしまう場合も少なくありません。お子さんの話をよく聞いて、事実、憶測、感情を切り分けてみましょう。たとえばお子さんが、友達が遊んでいるところに「入れて」と言ったのに入れてもらえなかったという場合、事実はそれだけで、だから「仲間はずれにされているかも」というのは単なる憶測です。たまたまその時に、人数が多くなりすぎたからとか、なんとなく虫の居所が悪かったからだけかもしれません。そして、そのことについて「悲しくなった」というのが、おそらくお子さんの感情だと思いますが、それは「仲間はずれ」という憶測を作り出してしまう要因でもあります。「入れて」と言ったら断られた → 悲しくなった。事実 → 感情、まずはそれだけです。それであれば、自分の感情を伝えてみることをお子さんに教えてあげましょう。「仲間に入れてもらえなくて、悲しいな」そして、お子さんに「本当はどうなりたいの?」と質問してみてください。「仲よく一緒に遊びたい」と答えたなら、それもその通り、友達に伝えることもすすめてみましょう。もしそう伝えられたら、そこから状況は変化していくかもしれません。「どうして入れてくれないの?」「どうして仲間はずれにするの?」という相手を責める言い方(Youメッセージ)では、関係性はよくなりません。自分の正直な気持ち、私はこうしてほしい、というIメッセージを素直に言えるように応援してあげてください。

誰のことも責めないで、子どもと一緒に原因を考えてみる

次に話を聞けば聞くほど、仲間はずれにされていると確信する場合、親としてやるべきことは、「ママは何があってもあなたの味方だからね」と伝えることです。そしてやってはいけないことは、わが子を責めることと、友達を責めることです。「それはあなたが○○だからいけないのよ」と、わが子を責めるのは、子どもの心の傷に塩を塗り込むようなものです。一方で、わが子の悲しい気持ちに共感することはとても大切ですが、だからといって、友達を悪者にしてはいけません。そうやって人を批判すれば、わが子は同じように人を批判することを覚えます。「嫌なことをされた」→「批判して相手のせいにする」、この思考回路ができてしまうと、私たちが培いたい「自分で自分をハッピーにする力」が育たなくなってしまいます。わが子を責めるのではなく、友達を批判するでもなく、どうして仲間はずれにされてしまうのか、お子さんと一緒に原因を考えてみましょう。本当に友達はお子さんのことを嫌がっているのか、それともやっかみがあるのか、友達仲間みんなから仲間はずれにされているのか、ひとりの子が先導している感じなのかなど、お子さんにも問いかけながら、ママの客観的な視点も大事にしながら原因を考えてみましょう。そして原因がわかれば、それに対処していきましょう。子どものころのいざこざは、ちょっとした出来事や、やっかみ、ゲーム感覚のものなど、それほど大きな理由がない場合も多いです。そういうものは、ある程度時間がたてば解決します。その間、ママがお子さんの味方になって心のフォローをすることです。家が自分らしくいられる安心安全な場であり、親から絶対的に愛されているという気持ちがあれば、少々のつらいことは乗り越えていけます。ママがあまり深刻に考えすぎたり、一緒になって悩みすぎたりすると、余計にお子さんの気持ちも下がってしまいます。共感して、味方であることを伝えて、あとは明るくしていましょう。そしてもし、深刻な事態だと思われる場合は、先生に相談してみることをおすすめします。学校での様子を先生に観察してもらうことで、原因や解決策が見えてくるかもしれません。

親力強化レッスンの4つのポイント

「仲間はずれにされているみたい…」という場合のレッスンは、

1. 問題は、成長するチャンスだととらえる
2. お子さんの話をよく聞いて、事実、憶測、感情に切り分ける
3. Iメッセージで気持ちとどうしたいかを素直に伝えるようにすすめる
4. 何があっても味方だということを伝えた上で、原因と対処法を一緒に考える

です。

私の息子も、4年生のころから軽いいじめにあっていました。仲間はずれにされたり、触ると「谷菌がつく」などと悲しいことを言われていたようです。私はそんなことになっていたことをあとから知って、とても息子に申し訳ないことをしたと、今でも後悔しています。私はそのころまだコーチングを学んでおらず、息子の話を聞いて共感してあげる、というような姿勢がありませんでしたので、息子も話さなかったのではないかと思います。息子はひとりで乗り越えてくれましたが、だからこそ、あなたにはぜひお子さんに寄り添って、心の支えになってあげてほしいと思います。

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナー や子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

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