小学生ママ

「屁理屈ばかり言う」お子さんの場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

7月になりました。1学期もあと少しですね。「また雨だ…」と気分が落ちそうになった時には、夏休みの楽しい計画をぜひ考えてみてください。

屁理屈は成長の証!「賢くなったわ」と喜んで

さて今回は、「屁理屈ばかり言う」お子さんの場合のレッスンです。我が子が揚げ足をとったり、屁理屈を言うようになると、やたらと腹が立ちますよね。わかります、わかります。でも、まず初めに認識していただきたいのが、屁理屈を言える=成長しているということ。しかも、それを考えられるほど賢い、ということです。

親の言葉を解釈して、それを言うなら…と反論できるということは、実は思考回路が「大人」に近づいている、ということです。ですよね(笑)?

自分がぎゃふんと言わされるほどの屁理屈を言ってくるようになったら、「この子、賢くなったわ」と喜んでください(笑)。

そうはいっても腹が立つ…わかります、わかります。では人はどんな時に腹が立つのか、といえば、大きく2つの場合があります。1つ目は「こうあるべきだ」を人が守らなかった時です。子どもが屁理屈を言うことに対して親が腹を立てている場合、その親の中には「子どもより親の方が偉くて、子どもは親の言うことを聞くべきだ」という考えがあります。それなのに屁理屈で返してくるから、腹が立つのです。

でも、「子どもより親の方が偉くて、子どもは親の言うことを聞くべきだ」というのは一つの思い込みであって、「正しい」ことではありません。そして「子どもは親を選んで生まれてきた、親を幸せにするために生まれてきた」と言われるように、そのような魂の結びつきで生まれてきた、という場合も大いにあるのです。

これは言い換えると、「親を成長させて、真の愛を体験し実践させるために、我が子が産まれてきた」ということです。我が子がロボットのように、苦労もなく言いなりに育ったら、親は成長しませんよね?さらに私はいつも講演の最後にお伝えしていますが、「子どもは親を超える存在」なのです。なぜならば、子どもたちは過去ではなく未来を生きる存在であり、まだ誰も生きたことがない世界を作り出し、生きていく存在なのですから。特に今は、近代社会の終焉を迎え、250年ぶりの歴史の大転換期が来ていると言われています。AIの発達により、資本主義で成り立ってきた日本の経済も変わるべき時が来ているのです。2020年の教育改革に向けて言われているのは、素直にちゃんということを聞く「いい子」を育てるのではなく、オリジナルな発想や自分なりの考えを持って行動できる子を育てよう、ということです。親の言うことをよく聞く「いい子」を育てていたのでは、AIに取って代わられてしまう時代なのです。新しい時代や価値を生み出すことは、現状に疑問を持つことから始まるのです。それを思うと、屁理屈をこねるくらいの方が、将来有望だと思えませんか?

パパ・ママ自身が屁理屈を言っていませんか?

腹が立つ理由の2つ目は、「自分にとって痛いことを言われた時。つまり図星な時」です。実際、大人になると、人目や体裁を気にして言葉を発していたり、日頃の言動が一致していないことがたくさんあります。それもある程度プログラム化されてしまっているので、そうしていることすら、大人は無意識なことが多いです。

逆に子どものほうがまっすぐに物事を見ていて、素直だからこそ、親のそんな言動に、不振や不満を抱いている、ということは大いにあるわけです。それが揚げ足や屁理屈となって出てきている、ということもあるのではないでしょうか?子どもは親が思う以上に、親のことをよく見ているものです。子どもの言うことが最もだ、と思った時には、素直に謝って発言を訂正できる親になりましょう。

最後にもう一つ考えていただきたいのが、親自身が屁理屈を言っていないか、です。統計を取ったわけではありませんが、素直にお互いを尊重して仲良くしている夫婦のもとに、屁理屈を言う子どもは育たない気がします。夫婦の会話、ご両親との会話で、「はい、そうですね」と受け入れることが少なく、常に屁理屈や反論をしているとしたら、それも子どもたちはよく見ています。経営者の勉強会に行っても、「はい」の実践、と言われるくらい、近い存在の言葉ほど「はい」と受け入れることが難しいのです。でもそれをすることが、全てをうまく回していくコツなのです。それこそが愛の実践、循環です。人は皆、自分を正しいと思いたい。皆、自分が正しいと思っている。本当は「正しい」も「間違っている」もなく「私はそう思う」だけのことなのです。それをお互いが「はい、そうですね」「あなたはそう思うのですね」と受け入れることができるようになれば、ネガティブな感情が起こることは激減し、世界は平和になるのです。

…と話が世界平和まで飛躍しましたが、屁理屈を言うことは決してマイナスなことばかりではありません。

親力強化レッスンの4つのポイント

「屁理屈ばかり言う」お子さんの場合のレッスンは、

1. 屁理屈が言えるほど成長した、賢くなった、と考える
2. 自分の中に「子は親の言うことを聞くべきだ、反論すべきではない」という思い込みがあったら、「言うことを聞くのに越したことはないが、子どもには子どもなりの考えがあり、それを主張することも大切だ」という考え方に変える
3. 子どもの発言を最もだと思えることがないか、客観的に我が言動を振り返り、子どもから教えてもらえることもある、と心得る
4. 自分が身近な人の言うことを「はい」と受け入れているかどうかを振り返る

です。

我が子の言動に、自分の感情が揺さぶられたときは、わが身を振り返って成長するチャンスです。お子さんの屁理屈を、ありがたく受け取ってくださいね♪

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナー や子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

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