小学生ママ

「忘れ物が多い」の場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

あけましておめでとうございます!また新しい年が始まりました。来年春には年号が変わるようですから、平成がまるっと1年あるのは今年が最後。節目の年になりそうですね。次の年号がどうなるのかも、興味深いです。

できないことを指摘するのではなく、成長しているところに目を向けて

さて、新年1本目は「忘れ物が多い」場合のレッスンです。とはいっても、もう入学、進級して9カ月経ちましたので、最初の頃より忘れ物は減ってきているのではないでしょうか?小学校低学年の9カ月は、私たち大人の9カ月とは成長においてまるで違いますから、春にうまくできなかったことが、今はできるようになっていることが多いことでしょう。まずはお子さんのどんなことでも、今できていないことばかりを見るのではなく、前よりできるようになっていること、成長しているところに目を向けてあげてくださいね。

できていないことを指摘して、ああしたらこうしたら、と言うよりも、できていることを認めて褒めてあげたほうが、もっとできるようになる、ということもおおいにあるのです。なぜならその言葉がけが、お子さんの自信とやる気につながるからです。たとえば、以前は週に1回忘れ物をしていたのが、今は月に1回になっているとしたら、
A「まだ忘れ物がなくならないのね。いつになったら(どうすれば)忘れなくなるのかしら?」などという言葉をかけるのではなく、
B「そういえば、最初は週に1回忘れ物をしていたのに、今は月1回になって、3回も減ったわね。成長したわねー。何をしたから減らせたんだろう?」ということを言ってあげるのです。

Aの言い方は「私は忘れ物がなくならないダメな子」というセルフイメージを作り、Bのほうは「成長とともに忘れ物を減らせる子」というセルフイメージを作ることになります。セルフイメージとは、自分のことをどう思っているか、という自分に対する思い込みのこと。そうやって親が何気なくかけている言葉から、子どものセルフイメージが作られ、私たちの脳は、無意識にそのセルフイメージ通りの自分になるよう、行動をコントロールしてしまう習性があるのです。ですから、行動を変えさせたい、と思ったら、お子さんのできていること、できるようになったことにフォーカスして、自信ややる気につながるようなセルフイメージができる言葉をかけてあげることが、とても大切なのです。

持ち物は「見える化」して、一緒に確認を

そして言葉がけ以外にできることとしては、王道ですが「見える化」することです。毎日必ず持っていかなければならないものは、箇条書きにして、お子さんの目につきやすいところに貼っておきます。日ごとに変わる持ち物については、大項目で書いておきます。それを見ながら準備をする、ということを習慣になるまでサポートしてあげてください。
 
寝る前でも、朝でも、一緒にひとつひとつ、点呼してあげることも自分でできるようになるまでは必要です。自分が必要なものを揃えられるようになるという能力も、年齢でひとくくりにできるものでもありません。頭の中にごちゃごちゃと散らばっている情報を、自分で整理整頓できる子もいれば、なかなかそれができない子もいます。その子その子で成長度合いとしても、得意不得意としても違うところなので、そこはそのお子さんの能力に合わせてママがサポートする必要があります。できるようになるまで、気長にやり続ける、忘れ物をしなくなるための工夫をし続けるのです。

忘れ物をした時は、その時の対処と未来の行動策を投げかける

あとは忘れ物をした時に、あとから届けたりしないことです。今は忘れ物をすると学校から電話がかかってくる、などと聞いたこともありますが、私としては、それには少々驚きです。忘れ物をして、「困った」と思って初めて反省し、次は忘れ物をしないようにしよう、と思うわけなので、持って行ってあげてしまったら、「困った」が十分に味わえません。そして「困った」時にこそ、どう対処するかを考えるいいチャンスであり、自己責任を教えるチャンスでもあります。

親としては、「また忘れたの!ほんとによく忘れるわねー。」と呆れるようなことを言うのではなく、「忘れてどう思った?それでどうしたの?次はどうしたらいいと思う?」と子どもが感じたこと、その時の対処と未来の行動策を質問してあげるようにすることです。ここでも言葉がけが子どもの思考や行動を変えていきます。

親力強化レッスンの4つのポイント

「忘れ物が多い」の場合のレッスンは、

1. 持ち物を「見える化」する
2. 一緒に点呼しながら準備をして、それが習慣になるまでサポートする
3. 今できていること、できるようになったことにフォーカスをして言葉がけをする
4. 忘れた時には届けないで、子どもの気持ち、その時の対処、未来の行動策を質問する

です。
 

大人になっても忘れ物がなくならない人もいます。でも意外とそういう人は、周りの人に助けられて何とかなっていたりします。何でもきっちりできている人より、ちょっと抜けている人のほうが愛されキャラだったりもします。だからと言ってどれだけ忘れ物をしてもいい、ということではありませんが、忘れ物を絶対しない子より、人に助けてもらって感謝する、という経験をたくさんしている子の方が、人生は豊かな気がします。

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナー や子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

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