小学生ママ

「給食が苦痛」というお子さんの場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

夏休みモードもすっかりと抜け、徐々に秋らしさが感じられるようになってきました。芸術の秋、読書の秋、食欲の秋・・・。本来は楽しくシアワセなはずの「食べること」が苦痛になっているお子さんもいるようです。今回は給食が苦手、苦痛なお子さんへの対処法を書いてみます。

何のために人は食事をするのか? 何のために給食があるのか?

ところであなたは給食が好きでしたか? 給食が楽しみで仕方ないジャイアンみたいなお子さん、クラスに数人、必ずと言っていいほどいますよね? 私は肉の中でも脂身が嫌いだった(今でもあまり好きではない)ので、脂身がプルプルしている豚肉が入った、うす味スープの中に麺を入れて食べる献立がとても苦手でした。私の頃(40年以上前)は食べ残すのは厳禁だったので、先生に隠れて、こっそりその肉をティッシュに包んで捨てたものです(笑)そして何より強敵は、毎日出る牛乳。匂いも味も嫌いな私にとってはまさに苦痛以外の何ものでもなく・・・。鼻をつまんで我慢して飲んでいました。中学に行ってからは、牛乳好きの男の子に飲んでもらっていました。給食と言えば、誰しもそんな思い出のひとつやふたつ、あるのではないでしょうか?

子育て真っ最中の受講生ママたちに「今の小学校では給食を残すと叱られるのか?」と聞いてみると、次のような答えが返ってきました。

●Aさん
先生による・・・が現状かと。何人か、それを信念のようにしている先生もいるようです。当たってしまうとママたちの中で話題となり、中にはそれが理由で不登校問題に発展し、親が文句を言う展開になったという話を聞きました。ちなみに息子の担任は『グリンピースが食べられない』と公言し、残しまくる先生です(笑)

●Bさん
うちも先生によります。高学年の方が給食のルールがゆるいです。今はグループでワイワイ食べていますが、1、2年の時は授業スタイルで食べていて私語禁止でした。「時間内に食べ終わらないから」という理由でしたが、とっても違和感がありました。

こうした声を客観的に見てみると、学校や先生というのは生徒ありきではなく、ルールありきになりがちで、大きな目的を見失っていることも多いように思います。そもそも何のために人は食事をするのでしょう? 何のために給食があるのでしょう? もちろん食べ物を粗末にしない、時間を守るということを教えることも大事だとは思いますが、「食べる」という行為や、その時間が苦痛になるようでは本末転倒でしょう。気持ちが体に与える影響は、私たちが考える以上に大きいです。どんなに栄養価の高い食べ物でも、イヤイヤ食べたり、暗い気持ちで食べていたのでは、十分に消化吸収されないと食の専門家がおっしゃっていました。

食べるという行為は人間の本能に基づくものなので、もっともよい食べ方は、おなかがすいた時に、身体が欲するものを、適量(腹八分目)食べることです。時間や年齢で決めるものではありません。そして今、日本人は食べ過ぎなのです。成人病の原因の多くは、合わないものを必要以上に食べていることなのです。日本ほど、世界各国の料理がおいしく食べられる国はありません。そしてお菓子やスイーツ、何でもいくらでもあります。でもそれらのほとんどは、日本人のDNAに合わないものであり、日本人の身体にもっともよい食べ物は、日本人が昔から食べていたものなのです。特に牛乳については、いろいろ言われていますが、子どもの頃「牛乳が苦手なこと」に感じていた私の罪悪感は、まったく必要がないものだったのだ、と今になって思います。

一律に、何でも一定量を食べなければならないわけではない

給食の話からだいぶそれてしまいましたが、そもそも食べるという行為についてよくよく考えることなしに、給食について考えたところで、本質的な問題の解決にはならないと思います。まずは食べることの目的や、望ましいあり方をお母さん自身がよく考えてください。国やテレビや学校の先生が言うことが正しいとも限りません。ぜひ一度食について学んでみてください。そしてご家族で話し合ってみてください。そうすると軸がしっかり決まってくるはずです。その上で、給食が苦痛なお子さんの気持ちをくみ取り、どう対処すべきかを考えてください。私たち人間は誰ひとり、同じ人はいません。苦手なものがあれば、得意なものもあり、それは食べ物に対しても同じです。もしも一律に、何でもおいしく、一定量を食べなければならないという考えのもとに、給食が苦手なお子さんを何とかしなくちゃと思っているとしたら、その考えを改めるのが先です。

そして「苦手」というお子さんを責めたり、変えようとするのではなく、気持ちに寄り添ってあげることが第一です。その上で、学校の方針や、先生のタイプもありますので、その「苦痛」をどう緩和し、乗り越えていくのかを考えましょう。場合によっては先生にお願いしたほうがいいかもしれません(注:苦情ではなく、あくまでお願いです)。

どうにも頑固な先生の場合には、担任が変わるまでうまく乗り切れるように、ママが気持ちのサポートをしてあげましょう。給食が苦痛で学校へ行きたくないというような、おかしなことにならないように。

親力強化レッスンの4つのポイント

「給食が苦手」という場合は、

・何がどうして苦手なのか、お子さんに聞いて気持ちに寄り添う
・食について学び、家族で食べること、食事に対する目的とあり方を共有する
・学校や先生の方針に対し、合わない部分をどう対処するかを考える

小学校の時、給食が苦手で、そこから栄養失調・・・という大人に出会ったことはありません。苦手なものも、大人になったら食べられるようになった、好きになったというものもありますよね? そもそも本能に近い子どもの方が、自分に必要なものはよくわかっているのだと思います(ただし、お菓子は別です)。無理強いする必要はないですよね。

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナー や子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

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