小学生ママ

難しい割合の計算も、身近なものに置き換えてイメージしやすい工夫を

和田聖子の算数力を育むママの知恵

難しい割合の計算も、身近なものに置き換えてイメージしやすい工夫を

■ もっと数字に目を向けよう!

みなさんは、お住まいの地域の人口をご存知でしょうか? ちなみに私が住む東京都江東区の人口は昨年50万人を超えました。
私自身、日本の人口が1億2千万人(H28年1月1日現在で1億2682万人)という程度の知識しかありませんでしたが、子どもとともに算数の勉強をするようになってから、あらゆる「数字」というものに目を向けるようになり、地域の人口や、年齢別の割合などにも興味をもつようになりました。
つい先日、次男(小3)がパソコンに向かい、「どうやって数えているのだろう?」と不思議そうにつぶやいていたので、のぞいてみたらリアルタイムに表示される人口サイトを見ていました。子どもって自分の存在が感じられることに喜びを感じるのか、表示される世界の人口の1人であることに不思議な感覚をもっているようでした。すると、長男(中1)が入ってきて、「推定って書いてあるから、規則的に数字を増やしてるだけなんじゃない? よく見てごらん。2.2.3.2.2.2.3.の規則で増えてるよ」と教えてくれました。言われてみると確かにその通りに増えています。数字に強いと物の見方が違うなあと我が子ながら羨ましく思いました。

日本では、毎年約100万人が産まれています。したがって、長男がジュニア算数オリンピックで優勝した時は、「スゴイ! 同い年に産まれた100万人の子のトップだね~」と褒めました。でも逆にテストに臨む前は、「100万人のうち、野球やサッカーを習っている子どもは10%以上いて、その中でトップを取るのは大変だけれど、算数が得意な子は0.001%位しかいないから、1番になれるかもしれないよ」と、少なく見積もった根拠もない割合で、「自分は優勝できるかもしれない」というイメージをもたせました。

子どもにとって、人間の数は「数字」をイメージできる最適なものです。例えば「1年1組は33人、2組は34人、合わせて何人?」と、お子さんが通われている幼稚園や、小学校の人数で問題を出したり、集合住宅にお住まいでしたら、階数ごとの人数を計算するのもよいでしょう。身近な人間の数での足し算は、まだ習っていない2桁の計算だって簡単に思えるはずです。

■ 割合の計算が苦手な子どもには友達を登場させてイメージさせる

足し算が簡単なお子さんには、「クラスでスイミングを習っている子は何%?」と問いかけてみましょう。クラスの人数の中から、特定のお友達の顔を思い浮かべながらですと、慣れない割合の計算もイメージがしやすいものです。
割合の計算が苦手なお子さんは、その都度身近で少ない人数をイメージさせるとよいでしょう。仲良しのお友達グループの5人を登場させて、「5人の中で一郎くんと太郎くんはサッカーを習っているね。その割合が5分の2で0.4。ということは40%。これだけ覚えておこう。割合の計算をする時に、いつもこれを思い出せば、2(対象となる数)÷5(全体の数)で計算することを思い出せるよね」と、繰り返し教えてあげれば、計算方法が定着するまでそれほど時間はかかりません。子どものうちはお友達の話となると一気に目が輝いて、楽しい感覚をもちながら勉強ができるものです。ぜひ、「何人? 何%?」を意識して、お子さんと会話をしてみてください。意外な発見があり、結構楽しいものです。

和田 聖子
東京の下町生まれ。
現在、中学1年生と小学3年生の男児の母。
東京都立忍岡高校卒業後、帝国ホテルに勤務。
レストラン配属からはじめ、婚礼営業に携わる。
自身が理数系が大の苦手だったことから、わが子には算数を好きになってもらいたいと赤ちゃん時代から独自の算数教育をしてきた。
2013年、長男(当時小5)がジュニア算数オリンピック金メダルを受賞。
著書に『「算数が得意な子」にするために親ができること』(ぱる出版)がある。

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