小学生ママ

クラスの男子にいじられ「学校に行きたくない」と言う小2の娘。どうしたらいいの?

担任ともうまくいかず、発達障害を疑われている娘。対応に困っています

 

小2の女の子です。1学期の中頃から、クラスの男子にいじられ、「学校に行きたくない」と言い出しました。担任の先生とも、うまくいってないようで、授業中、気もそぞろ、ノートも真っ白です。
教頭先生に相談しましたが、「担任もよくないが、すぐには替えることはできない。スクールカウンセラーに相談してほしい」と言われました。先生方は娘に対して発達障害を疑っているようです。どうしたら本人に一番いいのか、わかりません。
(つっきー)
一番困っているのは娘さんです。発達障害で気をつけること

 

平成24年(2012年)に文部科学省が調査した「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」によると、「知的発達に遅れはないものの学習面、または行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の割合」は6.5%であるとしています。つまり40人学級で2~3人はいる計算になります。

この中に娘さんが含まれているかどうかは、どのような様子で、どんな困難さがあるのかがわからないので、なんとも言えませんので、今回は娘さんが発達障害かどうかに関わらず、発達障害をどうとらえるかを紹介したいと思います。

指示をきちんと聞けるか? 指示はわかりやすいか?
相談の中で、一番気になるのが「担任の先生とうまくいっていない」ということです。
「指示をきちんと聞けない」や、「いくつかの指示をすると、その順番がわからなくなる」などがあれば、一般的に発達障害の可能性があるかもしれません。ノートが真っ白ということは、担任の指示内容が理解できていない可能性があります。

例えば「大切なところをノートしてください」という指示があったとします。すると「大切なところってどこ?」「ノートするって何?」と考えてしまうのです。ですからわかりやすい指示が必要です。「ノートと鉛筆を机の中から出してください」「黒板の赤いチョークで書いた部分を、書き写してください」といった具合に、具体的で、なおかつ、行う順番が明確でなくてはならないのです。
2年生ですから「数え棒を出してください」という指示がよくあります。短く、わかりやすい指示というのは、「数え棒を机の上に5本出してください」「出した人は、両手をひざの上においてください」というものです。
娘さんが発達障害かどうかに関わらず、「ノートが真っ白」というのは、改善する必要があります。家庭でも、指示がきちんとわかっているかを確認し、わかっていないと感じた場合は、担任に「指示を丁寧で、具体的なものにしてほしい」とお願いしてください。

エジソン、アインシュタイン、トム・クルーズも学習障害だった?
トム・クルーズといえば、誰もが知っている映画俳優です。彼は「難読症」というLDです。台本を人に読んでもらって、丸暗記するという話を聞いたことがあります。
子どもの頃、「b」と「d」、「p」と「q」の区別ができず、行を飛ばして読んでいたそうです。また高校までLDのため、特別学級に入っていました。友達からもいじめにあい、「ほかの友達のように、本がスラスラ読めたり、集中力があったらどんなにいいだろう」と、いつも思っていたと語っています。
ただ努力家の彼は、得意だったスポーツには何でも挑戦します。そして、自分の弱点を補うための集中力を鍛え、俳優の試験に見事合格。セリフをゆっくり読んで覚えながら、じっと考え、役のイメージを膨らませるように努力しました。弱点を長所にしようと、他の人とは違った工夫をした結果、あれだけ有名な映画俳優になったのです。
映画「レインマン」で自閉症の役を演じたのですが、自分がLDだったことから、映画への出演を申し出たそうです。
 
エジソンの場合を紹介しましょう。みなさんが知っているように、実験が大好きで、蓄音機や電灯をはじめ100以上の発明をした偉人です。
彼は小学生の頃、少しも先生の言うことを聞かなかったそうです。その理由は、あたりまえと思っていることが気になるから。例えば、授業中「Aはなぜエー(A)と読んでピー(P)とは読まないのですか?」などと質問します。「なぜ?」「なぜだろう?」と際限なく聞くため、授業が進みません。その結果、先生から「君の頭は腐っている」と言われたそうです。その瞬間、エジソンは教室を飛び出し、二度と学校へ行かなくなったそうです。
エジソンの書いた手紙が残っていますが、スペル間違いが多いそうです。 
 
20世紀最大の天才といわれたアインシュタイン。子どもの時、言葉が遅く、3歳になっても話さなかったそうです。話せるようになってからも、運動が嫌いで、友達とも遊ばなかったそうです。語学が苦手で、学校の成績はさっぱりだったのですが、数学だけは抜群にできたそう。そのため先生からは、「数学ができるのだから、他の科目もできるはず。怠けているに違いない」と言われました。大学の入学試験は、数学以外の科目のせいで全部不合格となり、無試験で入れる大学に入学しました。
今だったら、「学習障害」といわれる可能性が大きいと思います。彼は「相対性理論」を確立して、物理学に貢献しました。彼のおかげで、物理学が100年進んだといわれています。
 
発達障害や学習障害は、実は誰でも多少もっているものです。その程度の差によって、判断されているのです。

いじられているのではなく、「いじめ」だと考えるべき
もし相談者のお子さんが、発達障害をもっていたとしても、いじっていい理由にはなりません。いじられているのではなく、いじめられていると思います。ですから、担任に学校での様子を聞いて、指示が聞けないのであれば、指示をわかりやすくしてもらうようお願いすると同時に、家庭でも困難な部分をカバーするようにしてください。
また「いじめ」は、絶対に許してはいけないので、「いじめが起きないようにしてほしい」と担任や教頭先生、校長先生にお願いしておくことが必要です。
発達障害があった場合、一番つらいのは本人です。その生きづらさを聞き出し、共感してあげることと、専門家に相談・診断してもらうことが必要です。

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プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

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