小学生ママ

上級生とばかり遊び、同級生の友達がいない娘。このままでいいの?

「落ち着いていて、しっかりしている」と言われる娘。同級生とは合わないようであまり遊びません

 

娘は4月生まれのせいか、同級生の中では割としっかりしているところもあり、上級生に混ざって遊ぶことが多いです。まわりの保護者にも「かなり落ち着いて、しっかりしている」と言われます。そこで心配なのが、学校で同級生の友達を作らず、上級生と過ごしていることです。幼稚園でも先生から、「ほかの子達のように、自分本位で動かず、まわりをよく見ている」と言われていました。親から見ても、同級生と遊ぶことにストレスを感じているようです。年下の子には優しく、面倒を見ることができますが、同級生は面倒なようです。今の娘の立ち位置が心配で、高学年になったら、自然と同級生の友達ができるのか、相談したいです。 娘はひとりっ子で、家では甘えん坊で、スキンシップをとったり、外遊びではたいてい毎日3時間は近所の友達と遊んでいます。(まっきり)
「しっかりしている」のではなく、実は「甘えん坊」と見てあげるべきなのでは?

 

お子さんは、上級生と一緒にいたり、遊んだりするのが好きなようです。そうした上級生に混ざっている時は、まわりの保護者から「落ち着いていて、しっかりしている」と言われているとのこと。これは集団の同一性効果です。つまり、上級生の中に入り、マネをすることで、その上級生の集団に溶け込もうとする行為です。そのため、外から見ると「しっかりしている」ように見えるのです。

上級生と一緒にいたがる理由は2つあります。ひとつ目は、上級生と一緒にいることで「他者からの高い評価を得られる自分」を手に入れることができるからです。

2つ目は「甘えさせてくれる」からです。同級生の場合は、「甘える」「甘えさせる」の関係は成立しません。そのため、お子さんは同級生と遊ぶのに、ストレスを感じるのです。なにしろ上級生とは違って、気をつかわなくてはいけないですからね。

外遊びの時の近所の友達は、どちらかと言うと年下が多いのではないでしょうか。年下なら今度は自分がリーダーとしてふるまえるからです。

子どもはみんな「甘えん坊」です。それでいいのです!
子どもというのは、本来「甘えん坊」です。年齢に応じた甘え方がうまくできるのが、一番よいのです。甘えつつ、自立していく。これが人が成長していくときの基本なのです。

相談者さんが相談したいと考えたのは、「このままでいいのかな?」といった不自然さを感じたからではないでしょうか。そうしたことに気がつける感性をもっているのが、すばらしいと思うのです。

「しっかりしている」ことは、悪いことではありません。むしろ「しっかりしてほしい」と考えている父母からすれば、うらやましい限りです。しかし、子どもはそんなに頑張り続けることはできないのです。「頑張りすぎているな」と思ったら、「ちょっと肩の力を抜いてみたら…」と声をかけてあげてください。「今のあなたが好きよ」という、現状肯定のメッセージをたくさん送ってあげてください。そうすれば、適度に肩の力が抜けて、同級生ともうまく接することができるようになるはずです。

逆に「本当にしっかりしないのだから…」とか、「だらしないんだから…」といったお子さんの場合は、まずはよい面を見つけて、ほめてあげて下さい。そして「○○ができると、うれしいんだけどなぁ~」とさりげなく言ってみることです。くれぐれも、たくさんの要求をしないようにしてください。何かができるようになると、「次はこれ」と欲張ってしまいがちですが、これは必ず失敗します。

子どもと接する時間を大切にしてください。今は、子どものことがうっとうしかったり、面倒くさいと思うことが多いと思います。でも、そんな時間が、妙に懐かしくなる時が必ず来ます。嫌でも子どもは親から離れて行くのです。その淋しさといったらありませんよ(今の私がそうです)。

子どもにとっても、親にとっても、一度きりの子育てです。今を精一杯生きる子どものまぶしさを、しっかりと味わいましょうね!

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プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

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