小学生ママ

小3の息子がときどきウソをつく。どんな本音が隠れているの?

ありのままを話してくれず、たまにウソをつきます。どう対応したらいいですか?


小3の息子は、たまにウソをつくことがあります。 学校でドッジボール大会があった時のことです。「女子は負けたけど、男子ががんばったから優勝できた」と、家で話してくれました。でも懇談会でその話になり、先生に聞いてみると、真相は「男子は負けたけど、女子が勝ったから優勝できた」とのこと。 隠すことでもないし、あったことをそのまま話してくれたらいいのにと思います。
ウソだと疑って聞くのはよくないと思って、「すごいね」と、ほめながら話を聞いていますが、肝心な時にウソをつかれるのではないかと心配しています。どのような対応をしたらいいのでしょうか。(めぐりん)
子どもは、自分の都合がいいようにウソをつくもの!


小学校3年生ともなれば、自分の言っていることが「ウソなのか? 本当なのか?」は、わかっています。この相談者さんの例にあるように「ドッジボール大会のことぐらいで、ウソをつく必要ないのに…」と思ってしまいますよね。

でも、「子どもはいつもニコニコしていて、元気で、やる気があって、真面目なはずだ!」というのは、大人の思い込みに過ぎません。そんな模範的な子どもがいたら、会ってみたいものです。私たち大人は、どんな子どもでしたか? イライラしたり、親に八つ当たりしたり、思い通りにならないと怒ったりしたのではないでしょうか。

怒られそうな時は、大人だってウソを言うことがありますよね。子どもも同様です。基本的に大人も子どもも「自分にとって都合がいいこと」を話しますし、自分を守るようにするのです。

その他に、ウソをつくのはどんな時でしょうか。考えられることは2つあります。ひとつ目は、大人が喜んでくれる時です。たぶん、相談者さんのお子さんは、大人や親が喜んでくれるのが大好きなのではないでしょうか。

2つ目は、大人の仲を取りもとうする時です。例えば、ご両親にケンカが多いと、ご機嫌をとるために、2人が嬉しくなるような話題をもってくることがあるのです。相談者さんのケースがそれに当たると言っているわけではありませんが、そういうこともありえます。

子どものウソにはワケがある!
このように考えると、子どものウソにはワケがあるのです。私たちが考えるべきことは、ウソの中に込められている子どもの本音を探すということです。虚言癖などのように、子どもに問題がある場合も考えられますが、そうしたことは少ないように思います。むしろ、虚言癖にも動機があると考える方がいいと思うのです。。

ウソだと疑わずに、「すごいね」とほめながら聞いているという相談者さんの方法が、とりあえずは一番いいと思います。聞きながら、そのウソを言った時の状況を思い出してみてください。そうすれば、子どものウソのワケが見えてくるように思うのです。

子どもの心に寄り添う
子どもがウソを言う時には、「なんでそんなウソを言うの!?」と責める前に、大人の側の中に問題がないかどうかを考えてみる必要があるのではないでしょうか。「子どもの心に寄り添う」というのは、ウソをつかなくてはいけないような状況があるとするなら、それを解決するように大人側が考えるということなのです。

ある子どもが、友達を何度も強く叩くために、相手が泣いてしまうということが続きました。その時に「なんで叩いたの?」と聞いても、「叩いていない」と言い張ることが多いのです。ですから、「お友達にタッチした?」と聞き方を変えたのです。すると「タッチした」と言ってくれました。そこで、「そうなんだ、何回ぐらいタッチした?」と聞くと、「1~2回ぐらいかな?」と言います。「あれ、ほかのお友達が10回ぐらいと言っていたよ!」と、少し多めに言ってみると「4~5回ぐらいかな?」と答えてくれました。どのくらいの強さでタッチしたのかを聞いていくと、結構、強くタッチしたことがわかりました。「そうやって強くタッチするのは、叩くと言うんだよ」と諭してあげると、子どもの中に注意がスムーズに入っていくのです。

「叩く」を「タッチした」と言い換えることで、子どもが本音を言いやすくなったのです。子どもがウソを言っている時には、大人側が対応を変えてみるといいのです。

子どものウソには、子どもの本音が隠れています。「子どもの心に寄り添う」というのは、言葉で言うほど簡単ではないのです。

ウソの理由を考えてみて下さい。きっと子どもの隠された思いが見えてくるに違いありません。

 
【新刊】
新刊「『いじめ・自殺事件』の深層を考える-岩手県矢巾町『いじめ・自殺』を中心として-」(本の泉社、1620円)発売中。

先生への質問受付中

プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

関連記事

関連記事

キーワード検索

公式キャラクター

公式キャラクター

幼稚園関連サイト

  • こどもがまんなかPROJECT
あんふぁんWebは子育てママを応援しています。