小学生ママ

わが子の反抗的な態度に困っています。

小1の娘が、事あるごとに反抗して困っています。どう対応すればいいですか?


最近、小1の娘が、事あるごとに反抗的な態度をみせます。怒っているときは仕方がないとしても、少しこちらが助言しようと思っても、「早くしなさい」と優しく声を掛けただけで、睨んだり、「なんで! 今やろうと思ってます!」とか、全然かわいくない態度で、こちらが凹みます。それでも、声を掛ける方が良いのでしょうか? それとも、もう何も言わない方が良いのでしょうか。(チィさん)
親の先回りがプレッシャーになっているのかも?


親は子どもに失敗をしてもらいたくないがゆえに、先回りしていろいろなことを言ったり、手伝ってしまいがちです。相談者さんは、お子さんが小さい頃から先回りしていろいろなことを言い過ぎてしまったということはありませんか? そうした先回りが、「失敗はしてはいけないんだ!」という無言のプレッシャーになっているのかもしれません。

まずは、自分でチャレンジさせてみましょう。助言も「求められたらする」という形にしてみたらどうでしょうか。「今やろうと思っている」と言っているのですから、少し待ってみることが大切です。事あるごとに反抗するのは、「自分でできるよ」「自分をもっと信用して」という心の声だと思います。

そんな反抗的な態度をとる子どもは、かわいくないと思うのは当然です。子どもが憎たらしく思えるときが、子育てにはあって当たり前。凹むことだって、ありますよね。「私の経験では、80%ぐらいは憎たらしく思えて、20%ぐらいかわいい」というぐらいが、子育てだと思います(笑)。

また、2~3歳ぐらいを「第一次反抗期(イヤイヤ期)」、小学校高学年から高校生にかけてを「第二次反抗期」と呼ぶのはよく知られていますが、私は4歳から小学校2年生までに「中間反抗期」があるのではないかと考えています。この時期は、「何事も自分でやりたい」という思いが強くなる時期です。その芽を摘まれないように、お子さんは反抗しているのだと思われます。

世の中が、早熟を求めている
かつては、こうした反抗期というのはあまりありませんでしたが、最近の子どもにはこうした反抗がよく見られるようになりました。「イヤイヤ期」の第一次反抗期が後ろにずれたことが、まずあるだろうとは思っています。それ以外に、最近感じるのは社会全体が、“しっかりした子”や“早熟な子”を求めていることにあるのではないかと思っています。

ですが、ゆっくり育っていくことを、もっと大切にしてあげてほしいと思います。「他の子より早くいろいろなことを始める」とか「他の子よりできることを子育ての指標にする」ということは、避けるべきです。

4~5歳ぐらいで、習い事を4個も5個もやっている子を見かけますが、子どもはブロックが組み上がるように、積み重ねただけ高まっていくわけではないのです。この時期は、生きる土台をしっかりと作ってあげる時期です。

ポイントとなる声掛けは?
こうしたときのポイントとなる声掛けは、「自分のペースで、ゆっくりやってごらん!」です。こうした声掛けと親のゆったりした態度が「私は(僕は)、親に信用されているんだな」と思わせます。

大学生たちに小さい頃のことを聞くうちに気が付いたのは、「もっと自分たちを信用してほしかった」「抱えている思いに気が付いてくれる大人が周りに欲しかった」という心の叫びを抱えていることです。

自立した大人になっていくためには、子どもの育つ歩調に合わせて一緒に歩いてくれる大人の存在なのです。そんな存在になるように、少し心掛けてみてください。

もちろん、「そう簡単にできないよ」と言われる方もいると思います。でも、少しずつでいいのです。そう心掛けるだけで、子どもは変わっていくのです。そのことを信じて、取り組んでみてくださいね。

 
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プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

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