小学生ママ

ぐずぐず、ダラダラの子どもの行動を促すには?

すぐにふて腐れて行動に移すのが遅い息子。どうすればいい?


小2男子です。最近、何を言っても聞く耳を持たず、ごろごろ、ダラダラしています。宿題をするように言っても、遊んだゲームを片付けるように言っても、ふて腐れて「あとで」と…。もしかして反抗期が始まったのでしょうか?(take)
大人の「早く」には、際限がない!?


まず、子どもは大人のロボットではないことを理解してもらいたいと思います。ボタンを押したらすぐに動き出すような存在ではないのです。4年生の男の子が次のような詩を書いてきました。

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早く・早く
小4・男子

うちのお母さんは、
毎日
「早く・早く」と言ってきます。
学校から帰ってくると、
「早く宿題やりなさい!」
「早くお風呂に入りなさい!」
「早く夕ご飯を食べなさい!」
「早く寝なさい!」
と言ってきます。
朝になると、
「早く起きなさい!」
「早く顔を洗いなさい!」
「早く学校に行きなさい!」

だからぼくは、
一生懸命早くします。
それでも「早くしなさい」と言われます。
お母さんの「早く」は、
どれくらい早ければいいんだろう!

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子どもは毎日「早く」という言葉の世界にどっぷりと浸っています。いや、浸らされていると言った方がいいかもしれません。子どもたちは、早くやっていることだってあるはずです。それなのに、そのことを忘れたかのように「早く」が続くのですから、子どもにとってはたまったものではありません。この詩にあるように、「お母さんの『早く』はどれくらい早ければいいんだろう」という思いは、子どもたち共通の思いなのです。

子どもは“へそ曲がり”
いつもこう言ったらこう動くというスイッチが、子どもは絶えず変化します。今日はへその真ん中あたりにあったと思ったら、次の日にはずれているのです。よく「へそ曲がり」と言いますが、その時々の状況や子どもの気分によって、へその位置が絶えず変わります。その変化するへその位置を探す努力を親はする必要があるのです。

つまり、子どもが今何を考え、どうしたら動いてくれるのかを探す努力です。会社だったら、上司は部下が気持ちよく働いてくれるための配慮をしますよね。ですから、子どもに対しても、そうした配慮を少しでいいので考えてみる必要があります。

どの年齢の子どもも、「自分のことをまっとうに扱ってほしい」、「一人の人間として、扱ってほしい」という願いを持っていることを忘れないでください。子どもは親の所有物ではないし、親のご機嫌をとるために存在しているわけでもないのです。

子どもがちょっとすねたときに、どのへんにおへそがずれたかなと一呼吸おいてみることが、感情的に子どもに接しないコツです。

すねる2年生への具体的対応
お子さんが「何を言っても聞く耳を持たない」とtakeさんはおっしゃっていますが、片付けなかったりごろごろしていたりすると、何度も何度も「片付けなさい」、「先に宿題をやってしまいなさい!」などと連続して言っていませんか?

連続して言った場合、子どもは「また言ってる!」と思って無視するようになることが往々にしてあります。

ポイントは、「遊んだゲームを片付けることが、お母さんにとっても本人にとっても得なんだ」と思わせることです。人間は誰でも、自分に得のあることはやるものです。「ゲームを片付けないとみんながごはんを食べるスペースがない」とか「誰かに踏まれて壊れたら、二度と買わないからね」などと“伝える”ことです。

また、「ゲームを片付け、宿題を終わらせることができなければ、夕飯にはならない」ということを本人に話して、“納得してもらう”ことです。「怒られて食事をするのと、みんなで楽しく食事をするのと、あなたはどっちがいい?」と聞いてみるとよいでしょう。

そして、「お母さんは、家族で楽しく食事をしながら一日を終わりたいと思っているけど、あなたはどう思う?」と“選択させる”ことです。たぶん、「楽しく食事をするのがいいと思う」と言うはずです。そうしたら、「そのためには、あなたが自分のことをやってくれないと、そうはならないよね」と話すことです。

もし、お子さんがゲームの片付けや宿題が終わらなかったら、終わるまで全員で夕食を待ちましょう。無事に終わって食事ができるようになったときに、「あ~あ、お腹が減った。でも、あなたがやることをやりきってくれたから、楽しく食事ができるわ」という形で、その子が家庭にとって必要であることをアピールすることです。

また、小2でもちゃんとしてお手伝いをさせるとよいでしょう。例えば、お米とぎやお風呂洗いなど、みんなの生活になくてはならない仕事です。「お米とぎを忘れたら、ご飯を全員が食べられない」ぐらいの対応をすれば、家族はみんなが助け合うことで成立することが分かると思います。そして、上手に時間通りにできたら、「今日、といでもらったお米はおいしいなぁ」と、家族みんなで褒めましょう。

自己肯定感は、自分が家族にとってなくてはならないという思いから育まれます。家庭も、一つの社会です。子どもの責任感と自己肯定感を育てるための、大切な場所です。

ちょっとチャレンジしてみてください。子どもは本来、親の言うことを素直に聞かないものなのです。小2の男子ですから、中間反抗期になっていると思われます。一人の人間として対応してあげることが大切です。

 
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プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

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