小学生ママ

どうすれば宿題を自分からやるようになる?

「宿題をやった」とウソをつくわが子に困っています


子どもが宿題をやっていないのに、確認するとやったとウソをつきます。信じていたのですが、しばらくして担任の先生から最近宿題をやってきていないので、ご家庭でもチェックしてくださいと言われました。きちんとやるべきことはやってほしいです。どうすればちゃんと宿題をやるのでしょうか?(小3/あきぽんさん)
チェック主義はダメ!


あきぽんさんは、子どもの宿題に対して「やったかどうか」を子どもに尋ねる形のようですが、それでは宿題を自分からやるような子どもにはなっていきません。

チェック主義では、子どもは「やったよ!」とウソをつくようになるケースが多いようです。宿題は、たいてい毎日出されますから、それをやり続けるということは、大人が考える以上に子どもにとっては大変なことなのです。

ですから、まず親がしなくてはいけないのは、連絡帳をきちんとチェックし、どんな宿題が出されているのかを親が把握することです。

次に、宿題をする子どものそばについて、一緒に見てあげてほしいのです。

そして、「ていねいに書けているね!」とか「オッ、この計算よくできたね!」といった形で、ほめてあげてください。

その後、自分でできるようになったら、食事を作っているそばでやらせて、ときどき見て、ほめてあげます。急に突き放すことは、禁物です。

子どもは、やっている姿を見せて、ほめてほしいと思っています。勉強机がありながらも、食卓などでやりたがるのは、そうしたわけなのです。

子どもたちは、大変なのです!
「宿題をやるのは当たり前だし、簡単なはずだ!」というのは、大人の勝手な思い込みです。学習内容は、今のお父さんやお母さんが小学校だった時と比べて、かなり増えています。

例えば、小学生で学ぶ漢字について考えてみましょう。昭和43年から昭和51年までは、881字(参考漢字115字)だったものが、昭和52年は996字(参考漢字なし)、平成元年は、1006字、そして平成32年には1026字にもなります。

社会・理科・国語・算数の4教科のページ数を見てみると、平成16年が3639ページ、平成22年が4645ページとなっています。平成20年の学習指導要領の改訂をはさんで1006ページも増えているのです。

1年生は、お父さん・お母さんのころは午前中で授業が終わることが多かったのですが、毎日5時間授業ですし、時には6時間目が入ることさえあります。1年生の担任の先生は、「午後は授業にならない」とぼやいています。

そして3年生になると、週3~4日は6時間授業となります。

ほっとする時間をつくる
そんな状況の中でも、なんとか遊ぼうとするのが、子どもというものです。そのために、なんとか時間を作り出します。そして、いつの間にか宿題を忘れるというスパイラルに入りこんでしまいます。

このスパイラルから抜け出るには、学校や遊びから帰ってきたら、まずほっとする時間を作ってあげ、少しリフレッシュさせてから、宿題の取りかからせることです。そうすると、意外とすぐに取り組むようになります。

その時のポイントは、宿題に取りかかる時間や終わらせる時間を、子どもと一緒に決めること。「7時までに終わらせるのよ!」と親が勝手に決めると、「勝手に決めたんだから、守らなくてもいいじゃん!」といった気持ちが、どこかに残ります。しかし、子どもと一緒に決めたのなら、「あなたと一緒に決めたことなんだから、守りなさい!」と言うことができるのです。

そして、前に述べた通り、ほめながら宿題の取り組ませていくようにすると良いと思います。

宿題は必ずやらせる!
「子どもたちは大変なのです!」で述べたように、今の小学校は教えることがたくさんあります。そのために、学習の定着が図れないのです。ですから、「ここは、しっかり覚えてほしいな」とか「難しいので、全員の定着を図りたいな」といった時には、宿題にします。

また、学校の教科書の問題だけでは、不十分な時もありますし、「学習習慣の定着を図りたい」などの時も宿題を出します。

つまり、宿題をやらないと「学習についていけなくなる可能性が高くなる」ということです。「塾でやってくれるから、きっとわかるだろう!」という考えは、しないようにしてほしいと思います。先生方は、子どもたちの学習にとって必要なものを宿題として出していますし、なんといっても、「自分から学習する」という習慣をつけさせたいのです。

そうしたことを理解して、宿題をしっかりやらせてください。宿題を自分からやる子どもにするには、親の丁寧な働きかけが必要なことを忘れないでほしいと思います。

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プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

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