ママライフ

子連れ旅デビューならフィンランド!子どもがいるからこそのメリットがいっぱい

フィンランドの妊婦さんに無償で配られるベビーグッズがぎっしり詰まった「マタニティボックス」のことが日本でも話題となり、その子育て事情のすばらしさに感動した人も多いのでは。
そんなフィンランドだからこそ、子連れ旅行も楽々! みんな大好きムーミン村や、子ども向けトリートメントも取りそろえたフィンランドいち大きなスパリゾートなど、子どもにも興味津々のアクティビティも数多く、家族みんなで楽しめることはうけあい。子どもがいるから海外旅行はあきらめる、のではなくて、子どもがいるからこそ出かけたい旅先です。

完璧なバリアフリー!ベビーカーの人は交通費が無料!

子どもと一緒の旅はとても楽しいもの。かけがえのない一生の思い出になることは間違いありません。おすすめの旅先は数あれど、近年イチオシの子連れ旅の行き先はなんといってもフィンランド! 同国の、国を挙げての子育てサポートが日本でもよく話題になりますが、その恩恵を旅行者でも享受することができるのです。
今回訪れたのは、フィンランドの首都ヘルシンキと、そこから電車で2時間ほどの街ナーンタリ。ヘルシンキまではフィンエアーが日本各地から直行便が飛んでいて、乗り継ぎの必要がないのは子連れにとってはストレスが少なくうれしいところ。ちなみに、フライト時間は10時間20分と、日本から直行便で行けるヨーロッパの主要都市としては“日本に最も近い”というのも注目です。

街を歩いてみると、お店や駅の入り口に段差がなく、ほとんど完璧なバリアフリーであることに気づきます。ベビーカーを押している人も多く、出歩きやすいことは一目瞭然。でも、フィンランドの実力はそんなものではありません。なんと、ベビーカーを押している人はトラム(路面電車)やバスの乗車賃が無料に。それは「ベビーカーを押しながらいちいちお財布を取り出すのは大変」だからなのだそう。特別な無料パスなどを取得する必要もなく、ただベビーカーを押している、それだけが優遇される理由。男性も女性も関係ありません。

また、ほかの都市へ向かうフィンランド鉄道VRの長距離線では、ファミリーコンパートメントや小さなプレイエリアつきの車両があるものがあり、乗車賃は一般と同じです。かわいらしい内装の“キッズ車両”には小さな滑り台などの遊具が設置されているほか、絵本もあり、自由にのびのびと遊ぶことが可能。列車内ではWiFiが利用できるのでちょっと大きな子は動画を見たりして過ごしていました。ほかの子連れファミリーもキッズ車両を利用することが多いので、お友だちができちゃったりもするかもしれません。ちなみに、キッズ車両は外側にイラストが描かれていますが、そのうちのひとつはアメリカの絵本作家リチャード・スカーリーのものでした。電車に乗る前からうれしくなってしまいますね。

001_001_image1

キッズ車両はカラフル。狭い座席に座らせるより、子どもたちがリラックスしている。これなら移動も楽々!

イケメンすぎるスナフキン!? “生”ムーミンたちに会える!

というわけで、国内の移動自体も楽しいフィンランド。向かった先のナーンタリには「ムーミンワールド」があり、日本人観光客にも大人気のスポットです。いわば“アンパンマンワールド”といった風情で、フィンランドでは未就学児くらいの小さな子どもに特に人気があるもよう。ベビーカーを押したファミリーが多いのもさることながら、手で引っ張るタイプのワゴンのレンタルがあり、子どもはその中に入って運ばれたり、荷物を入れたワゴンを自分で引っ張って楽しんだりすることができます。これには子ども心もくすぐられまくるようで、歩き始めたばかりとおぼしき赤ちゃんもよちよちとワゴンを押しながら楽しそうに歩く様子も見られました。

002_002image2

世界で唯一、ムーミンのお家があるムーミンテーマパーク。室内にも当然入って見ることができる

園内にはムーミンの家やボート小屋などがあり、物語の世界を忠実に再現。意外と広く、丘の上の方にのぼっていけばちょっとしたハイキングもできます。木々や花々を眺めつつ、そこここにニョロニョロの棲家があったり、魔女の家があったりして、冒険気分に。大人はのんびりと、子どもたちは生き生きと動き回ります。
そして園内でのハイライトはなんといっても“生”ムーミンたちに会えること。ミニシアターでは頻繁にキャラクターたちが寸劇を披露しているほか、もちろんエンカウンタータイムも設けられています。
残念ながらすべてフィンランド語(大きいほうのシアターでは英語の字幕がつきます)ですが、ミーやスナフキンとお話をすることもでき、なによりスナフキンのイケメンぶりに、子どものために一緒についてきただけのつもりのママも思わず鼻の穴が膨らみそう。アニメのスナフキンに比べるとやさしく甘い顔つきなところがほんのり気になりますが、子どもそっちのけで「一緒に写真を…」なんて言っちゃうかも。 
生身のフィンランド人男性ですから、背が高いためそこもまぁ違和感といえば違和感ですが、ここはかなりの興奮ポイントではないでしょうか。あまりにも元気でマシンガントークのミーも、アニメに比べかなりスリムなムーミンも、日本のアニメを見て抱いていたイメージとだいぶ異なります。それでも長蛇の列に並んで写真を1枚撮ってもらっておしまい、というのではないので、メインアクティビティとしてかなり楽しめるでしょう。

003_003_image3

イケメンすぎるスナフキンが…。エンカウンターの時間が長めなので、並んだりせずともすぐにお目当てのキャラクターに出会える

生まれたばかりの赤ちゃんから大人までスパ、プール、サウナも楽しめる!

ムーミンワールドで1日中遊んで疲れたら、すぐ近くにあるナーンタリホテル&スパへ。車で5分ほどの距離ですが、ムーミンワールドの目の前から小さな汽車ポッポがホテル前まで連れて行ってくれるので、子連れファミリーはぜひこちらへ。有料ですが、最後のひとはしゃぎとなることは間違いなし! 
そしてホテルに着いたらスパへGO!という理想的な動線を描くことができます。このホテル、特にファミリー向けリゾートとしてオープンしたわけではないそうですが、夏のバケーションシーズンには子連れのゲストでいっぱいになるほどファミリー人気が高く、生まれたばかりと思しき赤ちゃん連れからティーンのちょっと大きめの子ども連れまで、幅広く利用されています。大会議室が本格的な遊具がそろうキッズルームに変身し、常時スタッフが一緒に遊んでくれる“保育園”に。小さな子どもも親がトリートメントを受けている間もここに預かってもらえば安心です。子ども向けのマッサージもありますので、一緒にトリートメントを受ける、なんていう珍しい体験もできそう。付近の海の底の泥を使ったラップ、ホットストーンセラピー、アロマセラピーなどのトリートメントがそろっています。もちろん、トリートメントを受けずにひたすらプールとサウナを行ったり来たりするのもフィンランドらしいアクティビティ。家族でサウナ!というのはフィンランド人の多くが幼少時代の思い出として持っているもので、それは日本人の私たちにとってもほっこり素敵な思い出になることはうけあい。大人も子どもも同じように、そして気兼ねなく楽しめるホテルなのです。

004_004_image4

ナーンタリホテル&スパリゾートのプールは屋内のほうが広い。サウナも同じプールエリアにあり、中で男女分かれている

北欧ファッションをお土産に

ムーミンワールドやホテル、町なかでもたくさんの子どもたちを見ることになりますが、フィンランドの子たちはみんな独特でカラフルな服装をしていることに気づきます。ビビッドな色合い、雲や雨、木々など自然のものをモチーフにした絵柄が特徴的で、とにかくかわいい!の一言しかありません。しかし、こうした北欧ファッションの子ども服はどのお店でも6~7歳くらいまでのサイズしかなく、実は小さいころにしかできないスタイル。買わずに帰ったら後悔必至なので、1日でもショッピングの日を設けるのがおすすめです。

005_005_image5

デザイン・ディストリクトにはおしゃれなお店が集中。子ども服やさんもたくさんあるので要チェック

ショッピングに向いているのはやっぱりヘルシンキ。要領よく北欧デザインハンティングをするには「デザイン・ディストリクト」がいいでしょう。25の通りに北欧デザインの雑貨や洋服、ジュエリーなどのクリエイティブなお店が集中して点在しています。マップがあるのでそれを頼りに歩けば行きたいお店もすぐに見つけられます。
子ども服はフィンランドを代表するブランド、マリメッコでも取り扱っていますが、セレクトショップでもスウェーデンなど近隣諸国のブランドのものも見つけることができるので、何軒もはしごするのもよさそう。ディストリクト内にはおしゃれなレストランやカフェも多く、どこでもベビーカー、子連れ大歓迎のムードで気軽に入ることができます。
今回入った「The Cock」もデザイン・ディストリクトにあり、ビーガンから肉食まで誰でも満足のカジュアルなフュージョン料理のお店。たくさんの赤ちゃん連れママが楽しくランチをしていました。さらにうれしいのは、ここには「Tokyo Bowl」なる丼もののメニューがあり、洋食に飽きてしまってちょっと食欲が落ちてきた子どもには(ひょっとしたら大人にも)最高のごちそうです。近年の世界的な和食ブームはわざわざ日本からインスタント味噌汁などの緊急食を持っていく必要をなくしてくれ、子連れ旅行の際には特にありがたく感じます。

006_006_image6

おしゃれエリアにもどんぶり飯が登場! 焼き鮭とサラダのてんこ盛りだがなかなかヘルシー

とかく子連れ、特に子どもが小さいうちの海外旅行は大変だから、と敬遠しがちですが、フィンランドは「もっと子どもが小さいときに来ればよかったな」とすら思ってしまうかも? 福祉のよい国は誰にでも平等にやさしいのでした。

取材協力:フィンランド政府観光局、フィンエアー

<文:岩佐史絵、写真:松永光希>

この記事を書いたライター

岩佐史絵さん
shieiwasa.jpg

トラベルジャーナリスト。数えきれないほどのベビ連れ・子連れ旅の経験から、子連れ旅にぴったりの旅先、旅スタイルを提案。また、海外に幅広いネットワークを持ち、発達障害や教育法、子育て法などについて知る機会が多いことから、そうした情報をも発信している。

岩佐史絵さんの記事一覧

関連記事

関連記事

キーワード検索

公式キャラクター

公式キャラクター

幼稚園関連サイト

  • こどもがまんなかPROJECT
あんふぁんWebは子育てママを応援しています。