ママライフ

3,2,1…子どものしつけにカウントダウンの多用は危険!?


子どもにおもちゃを片づけしてほしいときや、公園から帰りたいとき、「10〜9〜8〜7〜…」とカウントダウンを始めると、慌てて行動に移すことはありませんか? 何度言ってもやってくれないとき、時間がないときに、数を数えると動いてくれるのでラクですよね。
では、カウントすることで行動を促すことは、子どもにどんな影響があるのでしょうか? 発達心理学・教育心理学が専門の東北文教大学の永盛先生に話を聞いてみました。

カウントすることで子どもへ与える心理的影響は?


幼児期は、楽しい心情の中でさまざまなことを学びます。ですから「何をしているか」よりも、「どんな気持ちでしているか」の方が重要です。まずはカウントすると、「なぜ動くのか?」に着目してみましょう。

例えば、カウントが「0」になったら叱られると思って行動しているのでは、あまりいい影響があるとは言えません。心理学で言えば、ネガティブな「外発的動機付け」、もしくは「罰の回避」によるやる気で、自主性が育ちません。さらに信頼関係に悪い影響が出ることも。

子どものやる気を引き出す使い方は?


好ましいのは、子どもの中からのやる気、ポジティブな「外発的動機付け」(賞の獲得)、もしくは「内発的動機付け」であること。つまり「カウントに合わせて動くと楽しい・嬉しい」といったやる気の出し方です。
カウントがはじまったら「やりたい」「嬉しい」と思ってもらえるような事柄を準備しましょう。例えば、疲れてもう歩きたくないときに、「何歩でおうちまで帰れるか数えてみよう! 1〜2〜3〜」とカウントする。カウントされるのがあまり好きじゃない子には、「この歌が終わるまでにおもちゃを片付けられるかな〜」と代わりに好きな歌を歌ってもいいですね。それを達成できたら、たくさんほめることも大切です。

年齢別に得られる効果と気をつけたいポイント


年齢によって、カウントされることで受ける感じ方が変わってきます。年齢別に得られる効果や気をつけたいポイントも教えてもらいました。
1〜2歳
時間に対する概念がまだ芽生え始めの時期なので、カウントしてもあまり理解できません。
3〜4歳
少しずつ時間に対する理解、ゲームに対する理解が出てくる時期です。「0になるまでにできるかな?」とゲーム感覚で楽しみましょう。楽しさを感じると、挑戦する意欲が刺激され、活動の切り替えができたり、達成感を感じられます。
5〜6歳
時間の観念が発達してきて、生活の流れを見通すことができる時期。その流れに沿って行動するようになり、言われなくとも動けることに誇りをもったり、できたことで自分自身の肯定感につながります。
逆にカウントすることで「自分はできなかった」と感じたり、プライドが傷ついたり、使い方が難しい時期とも言えるでしょう。
小学生以降
学年が上がるにつれ、親への反発心から、カウントを行うことで行動に移すという効果は得にくいかもしれません。

6歳の息子に使ってみた結果…


試しに、筆者の6歳になる息子に使ってみました。「今日は時間内に着替えられるかやってみよう」と、ゲーム感覚でカウントを開始したら、いつも以上に早く着替えられました。でも、あとから感想を聞いてみると、「数えられると焦っちゃうからイヤ」という反応が…。
できて当たり前のことをカウントされると、「時間内にできなかったらどうしよう」とプレッシャーに感じてしまうようです。逆に、習いごとの先生に、「レッスンが始まるよ〜! 3〜(手拍子2回)、2〜(手拍子2回)、1〜…」とゆっくりカウントされるのは、ワクワクして楽しい気持ちになれるからいいのだそう。

カウントでやる気を出してもらうのは、時間の概念がわかり始めた時期に使うと1番効果がありそうです。使う場面や年齢で子どもへの影響も変わってくるので、子どもがどう感じているか確認しながら使いたいですね。

この記事を書いたライター

三浦麻耶さん
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おしゃべり大好き男の子のママです。 好奇心旺盛な息子のおかげで、はたらく車、新幹線、恐竜、虫、宇宙と、男の子ワールド全開な毎日です。

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