ママライフ

入園・入学前に親が読みたい4冊の絵本

大人が読むことで違う感じ方がある絵本

いつも子どもに読んであげている絵本、子どもたちが大好きな絵本。
でも、絵本を子どもたちに読んであげるだけではもったいない。
大人が読むことで、子どもの受け止め方とは違う味わい方や感じ方があります。

子どもに読むためだけではなく、自分へのご褒美や自分の気持ちを整えるために、絵本を1冊手に取ってみましょう。
子どもが寝静まった夜、自分だけのためにコーヒーや紅茶を入れて(お酒もいいですね!)、1人ゆったり絵本に向き合う時間、至福の時間を体験してみませんか?
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今回は、子どもの入園・入学など春からの新しい生活を迎えるにあたり、子どもと同じくまたは子どもよりも不安になってしまっているママにおすすめの絵本を紹介します。

子どもを預けることに不安があるママに

「おむかえ」
作・絵 ひがしちから 佼成出版社

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【概要】
保育園に入ったばかりのこたろう君。お母さんと別れる時、大泣きしてしまいます。お母さんが行ってしまっても、みんなが外で遊んでいても、給食の時間もずーっと泣いています。でもお昼寝の時間に夢に出てきたお母さんの言葉で、こたろう君は変わります。

【おすすめポイント】
保育園や幼稚園、子どもにとっては集団生活の初めの一歩。生まれて初めて大好きなお母さんと離れて過ごします。
この本を読むと、これから保育園に預けようとしているお母さんは、切なくなってしまうかもしれません。これから幼稚園に入る子どものことを思って不安になってしまうかもしれません。特に、小さいうちに保育園に入る子には、自分のせいで悲しい思いをさせるんじゃないかと、罪悪感を感じるかもしれませんね。
でも、子どもたちは成長していくんです。お母さんがおむかえに来てくれる、そう思ってがんばってくれています。
私はすでに子どもたち全員保育園生活は終わっていますが、いまだにこの絵本は涙なしに読めません。でも、読み終えると、我が子たちが園生活で得たものを思い、その成長をうれしく感じる自分がいます。こういうことを乗り越えて子どもたちは大きくなり、強くなっていくんだなぁ、と思います。
今、子どもを預けることに不安を持っているママも、子どもを信じて、子どもの成長を楽しみに、気持ちを切り替えていきましょう。

いつしか「おかあさんがいい」なんて言ってくれなくなります。そう思うと、この切ない思いも大切な思い出になりますよ!う~んとかみしめておきたいですね。

子どもに幼稚園・保育園に行きたくないと言われた時に

「ようちえんいやや」
作・絵:長谷川義史 童心社

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【概要】
みんな、「ようちえんいくのいやや」と泣いています。理由はいろいろ、「いちごが好きやのに、ももぐみやから」「いすのマークがヘビさんやから」と言うけれど、結局は、「おかあちゃんといっしょにいたい」んです。

【おすすめポイント】
「ようちえん、いきたくない」、そう言われたことのあるママは多いのでは? そんな時、「どうして?」と聞いて返ってくる答えは、「そんなことで?」と言いたくなるようなことばかり。でもそのことばの中には常に「おかあちゃんといっしょにいたい」という気持ちが隠れています。
「いやや」と言われると少し心配になりますが、どんなに泣いていても、おかあちゃんがいなくなると結構楽しく遊んでいたりするもんですよ。いつまでも後ろ髪ひかれているのは大人だけかもしれません。子どもの順応性を信じて、「おかあちゃんといっしょがいい」という気持ちをしっかり受け止めながらも、笑顔で送り出してあげてほしいなと思います。

子どもの成長をしみじみ感じたい時に

「おおきくなるっていうことは」
文:中川ひろたか 絵:村上康成 童心社

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【概要】
「おおきくなるっていうことは」、服が小さくなる、あんまり泣かなくなる、できなかったことが1人でできるようになる、と、それぞれに親にとっては「そうそう」と思える内容ばかりがいくつか並びます。最後に先生のことばで「おおきくなるっていうことは、そういうこと」と締めくくります。

【おすすめポイント】
進級の季節です。年中さんは幼稚園保育園で一番お兄さんお姉さんになります。年長さんはいよいよ1年生。
私はこの本を読むたびに、子どもの小さい頃を思い出し、成長した今と比べて、それを支えてくれた周りの方々への感謝の気持ちや元気に成長してくれている子どもたちへの愛しさを感じます。あんなこともあったよね、こんなこともあった、でもだからこそ、こんなにも大きくなったんだ、と、我が子の小さい頃からの成長を思い、幼いころのアルバムを見たくなってしまいます。子どもと一緒にアルバムを眺めながら思い出にふけるのもいいかもしれません。

最後の先生のことば、「おおきくなるっていうことは、そういうこと」。さて、どういうことなんでしょう。ぜひ絵本を開いてみてくださいね!

子どもが疲れているかも、と感じた時に

「だいすきひゃっかい」
作:村上しいこ 絵:大島妙子 岩崎書店

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【概要】
寝る時間になっても眠くないはるなは、お母さんになぞなぞを出します。「寝る前に、はるなが行くのはどーこだ!」お母さんはいくつも答えを考えますが、どれもはずれ。
はずれたお母さんへの罰は、「だいすきひゃっかい!」

【おすすめポイント】
幼稚園、保育園に初めて行った日、子どもはとーっても緊張して、とーっても疲れているかもしれません。そんな我が子を見ているとママも不安になってしまいますね。いっぱいいっぱい「だいすき」のハグで気持ちを受け止めてあげましょう。ゆっくりと「だいすき1回、だいすき2回…」と唱えているうちに、お子さんだけでなくママの不安もどこかにいって、気持ちが落ち着いてくるかも。
我が家では、泣いた後や、お手伝いをがんばった時、寝る前など、いろんな場面でこの絵本のセリフ「だいすきひゃくまんかいして!」(万倍になってますが!)が登場します。
はるなちゃんのような妹や弟が生まれたばかりの、新米お姉ちゃんお兄ちゃんへの読み聞かせにもオススメです。読んだ後は、必ずギューッと「だいすきひゃっかい」したくなりますよ!

「ママこそ絵本」、ゆったりと絵本に向き合い、自分に向き合い、心にほんの少しの余裕を持って、子どもに接することができたらいいですね。

<文・写真:フリーランス記者 絵本セラピスト®鳥山由紀>

この記事を書いたライター

鳥山 由紀さん
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絵本専門士、絵本セラピスト(R)。 乳児親子向け施設、小学校等絵本読み聞かせの他、絵本に関する講演・執筆、講座の開催等。2016京都新聞「心に響く大人の絵本」連載、2017・2018京都市保育士会機関紙「ほほえみ」連載。小学生3児の母。 ブログ「えほんらへん」http://ameblo.jp/ehonrahen/

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