ママライフ

きっかけはハリセンボン!?子どもの“好き”から広がった学びの世界

2017年12月に娘3人と、東京から人口2850人の町に移住しました。https://enfant.living.jp/mama/mamnews/598012/
近所の道の駅には、毎日地元の漁師さんが獲った新鮮な魚が並びます。
これまで東京のスーパーで魚の切り身しか見てこなかった6歳の娘。初めて訪れた日から、魚に夢中になりました。
そこには、娘にピッタリな“学びの世界”が広がっていました。

きっかけは“ハリセンボン”

道の駅で最初に出合ったのは、いけすで泳ぐハリセンボン。最初はハリセンボンのぷっくりした姿とまん丸の目がかわいくて、毎日様子を見に通います。

ぷかぷかと水面近くを泳いでいたハリセンボン、ある朝、いけすの下に沈んでいました。
「死んじゃったかも…」と心配する娘。このハリセンボンの様子について道の駅のスタッフに聞いてみたところ、「ハリセンボンは海中では水流にのって漂っているか、砂底でじっとしているものなんよ」と言うのです。この様子はハリセンボンの普通の姿だということを初めて知りました。「具合が悪かったわけじゃないんだね」と母子で驚き、帰宅すると同時に魚の図鑑を取り出しました。その日から娘の“魚調べ”が始まったのです。

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娘が描いたハリセンボン

ハードルの高い図鑑調べもこなせるように!

道の駅での娘のルーティンはというと、まずショーケースを見ることから始まります。その日に並んだ魚の名前をひと通りノートに書き写し、次に休憩所の椅子に座って図鑑を開いて魚を調べ、色の付せんを貼っていくのです。

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図鑑で調べるということは、実は6歳の子どもには少々ハードルが高め。索引(さくいん)の文字は小さく、カタカナ表記ですし、ずらっと並んだ文字からページを割り出す作業は、集中力を要します。
50音順の索引を、「アイウエオ、カキクケコ…」と声を出して探したのもよかったのでしょうか。当初はカタカナがおぼつかなかった娘ですが、次第に読めるようになり、今では自分でページを探し当てられるようになりました。

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また魚の呼び名には地域性があり、たまに索引からは調べられない魚も出てきます。そんな時は道の駅の駅長さんやスタッフさんに聞くのが一番! 「さかなの顔を見て、どの魚の仲間か判断してみるのもいいよ」とスタッフのお兄さん。なるほどそういう判別方法もあるのね、と親も一緒に学んでいるところです。

魚をさばき命をいただく、本物の食育

私が家でさばけそうな魚は、出来る限りそのまま買って帰ることにしています。魚から季節を感じてほしいのもありますが、一番は、“私たちは生きている命をいただいて生きていること”を知ってほしいから。

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ホウボウという魚、ヒレが美しい

魚を買って帰ると、「わたしがやる!」と、魚をさばくことにも挑戦する娘。先日はメバルを購入。うろこをペットボトルのフタで取り、内臓を自分で出しました。小さな手で丁寧に「これは腸で、胃、食道と、緑は胆のう…」と言いながら、出しては並べる娘。この時も図鑑が大活躍し、内臓とその呼び名も一致してきたようです。

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その後、煮付けにしたメバルを骨付きのまま1匹与えました。途中で「食べられない~」と、弱音をはくかなと思っていましたが、黙々と格闘、きれいに完食! こんなにきれいに食べてくれたら、魚もきっとよろこんでくれるはずです。

関連記事:「子どももきれいに完食! 大人でも苦手な魚の食べ方はこう教える!」https://enfant.living.jp/mama/mamnews/406885/

まだまだ広がる学びの世界

娘が魚に夢中なのは、今や道の駅のスタッフの中では有名に。将来の“さかなちゃん”になるのでは、というウワサも(笑)。
道の駅の駅長さんからは娘が持っていない珍しい図鑑や本を、スタッフの女性からは魚のシールなどの魚グッズ、娘の様子をSNSで知った友人は、お寿司がどんな魚からできているかが分かる絵本「おすしのずかん」を、また違う友人は「魚魚あわせ(ととあわせ)」という魚の漢字カルタをプレゼントしてくれました。

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ハリセンボンの様子を見ることから始まった“魚調べ”、ここまで学びの世界が広がるとは思いもしませんでした。“学びへの入り口”は、どこに転がっているか分からないものですね。

<文・写真:フリーランス記者 林 未香>

この記事を書いたライター

林未香さん
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写真家、ライター。2017年、3人の娘を連れて東京から山口の小さな町へUターン。夫は単身赴任中。趣味はキャンプ、DIY、旅行、魚をさばき調理すること。写真も撮れるライターとして活動中で、子どもの挑戦・冒険ネタが得意。

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