子育て・しつけ

【保育園ママへ】スキンシップで愛情ホルモンアップ!

スキンシップで 愛情ホルモンアップ!

親子でスキンシップをとると、どんないいことがあるのでしょうか?
子どもの成長にはどんな影響があるのでしょうか?
今回は、スキンシップの大切さを医学的な理由から解説。
忙しいママのための効果的なスキンシップ術も紹介します。

illustration Shimizu Kumiko

親子の絆を深める愛情ホルモン

 スキンシップをとると、脳の下垂体から〝愛情ホルモン〞と呼ばれるオキシトシンが分泌されます。オキシトシンは出産のときに子宮を収縮させて分娩を促したり、母乳を出したりするホルモンですが、さらに、最近の研究では人と人とが触れ合うことで盛んに分泌され、信頼や安心感を生んだり、絆を深めることも分かってきました。

ママにも子どもにも良い影響がある

 ママは子どもに触れることでオキシトシンが分泌され、リラックスした状態になります。スキンシップが、無意識のうちにストレス解消になっているのです。子どもを抱き締めたときや、子どもの肌に頬をくっつけたときなどに、ほっとした経験があるママも多いことでしょう。それは、オキシトシンの効果の一つだったのです。
 一方、子どもは大好きな人に触れられることでオキシトシンが分泌されます。スキンシップをたくさん受けると、愛情が深まる、社会性が高まる、IQが高くなる、ストレス耐性が上がるなどの効果があるといわれています。低年齢なほどオキシトシンの効果が強く表れる傾向があります。

〝ちょい抱き〞でも効果は得られる

 いつまでも「抱っこ!」と言っていたり、おっぱいを触るというのはママにとって悩みのタネかもしれません。でも子どもは「ママといっぱい触れ合いたい」と本能的に思うもの。幼少期に蓄積されたスキンシップの効果は一生続くといわれているので、できるだけ応えてあげましょう。「ベタベタしていると親離れできなくなるのでは」と心配する人もいますが、たくさん甘えさせる方が子どもの心が満たされ、自立を促すこともできます。
 オキシトシンは5〜10分程度のスキンシップでも分泌され、その後50分程度は触れていなくても濃度が高い状態を保つことが分かっています。そこでおすすめなのが、1時間に10分くらい抱っこをする〝ちょい抱き〞。短時間でもオキシトシンを効率的に分泌させることができます。
 手をつないで保育園から帰る、子どもを膝の上に乗せて話をする、添い寝をするなども日常的にできるスキンシップ。短時間でもいいので、子どもと触れ合ってみましょう。そして、スキンシップタイムには子どものことをしっかり見つめ、言葉かけなどをして濃密な時間を心掛けるようにしてください。

 

 

スキンシップで 愛情ホルモンアップ!

お話を聞いたのは

山口 創さん

やまぐち・はじめ/桜美林大学心理・教育学系准教授。4歳と9歳の女の子のパパ。身体動作によって心がどのように変化するかを研究する身体心理学が専門。「子供の『脳』は肌にある」(光文社新書)、「手の治癒力」(草思社)など著書多数。

山口先生教えて!スキンシップの疑問


男の子と女の子には接し方の違いがある?

オキシトシンは男女で分泌のされ方が違います。女の子は女性ホルモンがオキシトシンの働きを後押しするので、ちょっと触れただけでオキシトシンが分泌されます。そのため、短時間の触れ合いで満足する傾向があります。しかし、男の子は男性ホルモンがオキシトシンの働きを抑制するので、分泌される量は女の子ほど多くありません。ですから、本能的に男の子の方がスキンシップを求める傾向が強めです。

きょうだいができて赤ちゃん返り。
スキンシップが足りていないの?

下の子との触れ合いはもちろん大切ですが、上の子とのスキンシップも意識しましょう。特に赤ちゃん返りをしているということは、“甘え欲求”が高まっている証拠。優先して上の子のケアをし、心を満たしてあげることが大切です。満たされないまま、「お姉ちゃんでしょう」「お兄ちゃんなんだから我慢して」などと言うと、心がついていかず、行動だけ頑張ろうとして無理をしてしまうことも。心のバランスを崩す場合もあります。心を十分満たすには、なでなでや抱っこなど、低年齢の子が好きなスキンシップを増やすのがおすすめです。


「抱っこ」や、「おっぱい触りたい」は何歳までOK ?

年齢制限はありません。未就学児であれば一般的なことですし、子どもはいつまでも甘えていたいものです。ただ、ママがストレスになるなら「今は嫌だからやめてね」など理由を具体的に伝えるようにしましょう。手を振り払うなど行動で示すのは意図が伝わりにくい上に、子どもは自分を否定されたように感じてしまうのでNG。


スキンシップはママにおまかせでいい?

オキシトシンはパパにも分泌されます。女性は子どもに優しく触れたり、抱き締めたりすることで、自身にオキシトシンが分泌される一方、男性はこちょこちょ遊びや、高い高いをするなど、遊びを通した刺激的なスキンシップをすることで自身にオキシトシンが分泌されます。子どもにとっても、ママとのスキンシップは情緒を安定させるもの、パパとのスキンシップは社会性や協調性を育むものと効果が違うので、パパも積極的に触れ合ってください。


子どものスキンシップが満たされている目安って?

全体的に落ち着いている、過度な人見知りをしないという状況であれば、十分にオキシトシンが出ていると思っていいでしょう。かんしゃくやイライラ、爪かみ、過度の甘えが目立つときは、触れ合いが足りていない可能性があります。子どもをくすぐったときの反応も一つの目安です。信頼している人でないとくすぐったがらないので、ゲラゲラ笑っているようであればスキンシップが足りていると判断してOK。

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