子育て・しつけ

11月25日は「先生ありがとうの日」。
あんふぁんが起案して、日本記念日協会に認定された記念日です。
日々子どもと向き合い、成長を促してくれる園の先生たち。
何げない遊びや、子どもたちとのやり取りの中に隠れている、ママたちの知らない先生の目配りを紹介します。

3人の先生たちが答えてくれました!

岩岡 明子先生(園長)保育経験46年 宮城県加美郡 中新田幼稚園・なかよしこども園
浅見 しずか先生(主任)保育経験25年 東京都西多摩郡 日の出幼稚園
榎 香菜先生(教諭)保育経験6年 神奈川県相模原市 相模中央学園中央幼稚園

登園時

受け入れ時しっかりとあいさつし視診を行います

顔色はもちろん、登園時の足どりや、元気にあいさつを返してくれるかなど、園児一人ひとりの様子を観察しながら受け入れています。また、保護者が朝送り出したときはいつもと変わらないように見える場合でも、園では活動範囲が広がり体調が変わることがあります。遊んでいる中で様子が変化しないかも観察しています。

いつもとあいさつが違う時は不調の可能性を疑います

いつも元気な子がボソボソあいさつしたり機嫌が良くないときは、午後から熱が出たり、転んだりケガをしたりすることが多いので一日注意して見守ります。なかなか自分からあいさつができない子には「○○くん、おはようございます」と名前を入れて呼び掛け、必ず全員とあいさつを交わすようにしています。

子ども同士のトラブル

「乱暴な子は悪者」という先入観をつくらせないように

トラブルを起こしがちな子はいますが、注意してばかりだと、他の子どもたちも不都合なことがあると「◯◯くんがやったんじゃない?」と、その子の名前を挙げるなど、「あの子は悪い子」という先入観を持たせてしまいます。日頃の保育の中でその子の良いところも見付け、「◯◯くんありがとう」とみんなの前で伝え合うことも大切にしています。

陰口やイジワルは最初は注意せず視線だけ送ります

年中くらいになると、陰でイジワルをしたり、悪口を言ったりすることが徐々に増えてきます。子ども自身は隠れてしているつもりでも、「悪いことは必ず誰かが見ているもの」ということに気付いてほしいので、最初の1・2回は「見ているわよ」という視線だけ送ります。ただしそれ以上続くようなら面と向かってきちんと叱ります。

自由遊び

輪に入れない子はお友達に誘ってもらうよう仕掛けます

なかなか遊びの輪に入れない子がいるときは、先生が介入するよりもお友達に声を掛けてもらった方がスムーズに遊びに入れます。その子と気の合いそうなお友達に「○○ちゃんも誘ってあげたら?」とこっそり頼むことが多いですね。うちの園では先生たちで園舎内・園庭のエリアごとに持ち場を割り振り、全体に目が届くようにしています。

楽しんでいるかその場にいるだけか見極めています

同じように砂場で遊んでいても、楽しんでいる子もいれば何となくその場にいるだけの子もいます。先生たちは「水を持って来たら川もできるね」「はだしになったら泥んこ遊びもできるよ」と、遊びが広がるヒントを与えます。また、いつも積極的な子が珍しくお友達にくっ付いているときは、心身の不調であることも多いので気に掛けます。

お弁当・給食

食べられた瞬間を見逃さずに褒めています

家庭では口にしたことのない食材も、友達から刺激を受けて食べられるようになったり、食べられる量が増えていったりするもの。その都度、「よく食べられたね!」と声を掛けることで、「次も挑戦してみよう」という気持ちを育みます。また、「ごちそうさま」をする前にテーブル全体を回り、食の進み具合を通じて健康状態を観察しています。

お箸の持ち方は集中力が続く範囲で声を掛けます

年中の後半からお箸を使うようにしていきますが、全部お箸で食べ切るのはまだ難しいもの。個人差もあるので、その子の集中力がそろそろ切れるなと思ったタイミングで「あとはフォークで食べる?」と声を掛けます。また、それまで元気に遊んでいても、食がなかなか進まないときは体調不良が隠れていることがあるので、その場で熱を測ることもあります。

工作・お絵描き

近視や斜視、弱視が発覚することもあります

工作中に先生が近視や弱視を発見した例があります。物をすごく近付けて見る・片目だけが動いている・物を見るときに顔を傾けるなどの様子が見られたら要注意。目の問題がないのに作業がなかなか進んでいないときは、隣に苦手な子が座っていてやりにくいなどの原因もあるので「こっちの席のクレヨンも使ってみたら?」と声を掛けます。

どこに工夫したかポイントをつかんで具体的に褒めます

「色の組み合わせがすばらしいね」「イメージしたものを上手に描けたね」など、その子が工夫したこと・前より上手になったことを具体的に褒めます。年少時は、入園前にクレヨンやはさみを使ってきた経験のあり無しで差が出ますが、持ち方から教えたり自由遊びの時間にもはさみを使わせたりして、卒園時には全員同じ力を付けられるよう指導します。

行事

それぞれの行事で自分の目標も決めさせています

例えば運動会で「リレーで1位になりたい!」と子どもたちが言ってきたら、「どうしたら1位になれると思う?」と投げ掛けます。「真っすぐ前を向いて走る」「バトンを受け取る時リードをたくさん取る」などの意見が上がったら、それを次の練習に生かしていき、自分たちで一つの行事をつくり上げたという達成感を味わう機会にしています。

どの子をどの行事で輝かせられるかいつも考えています

足が速い、歌がうまい、表現力が豊かなど、行事は本人が気付いていない才能や、普段は目立たない子にスポットライトを当てるチャンスです。帰りの会で「◯◯くん、すごく足が速かったね!」と伝えたり、「◯◯ちゃんはどんなところを頑張っていたかな?」と発表し合ったりすることで、子どもたちの自信や認め合う心を育てていきます。

降園時

明日につながるよう笑顔になれる言葉を掛けます

園長である私も必ず外に出て、今日のその子の活動から「○○ちゃん、縄跳びの連続跳び、すごいね」「鉄棒もう少しだったね。明日はできるかもよ」と声を掛けます。「先生、見てくれてるんだ」という気持ちはきっと明日の活力になってくれるはず。一日いろいろな体験を積み、みんな無事で帰れることに感謝しながら、今日も園児たちを見送っています。

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「先生になってよかった! 」と感じたのはどんな時ですか?」

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