子育て・しつけ


子育てで難しいことの一つが、褒め方と叱り方。以前から「つい叱りすぎて自己嫌悪…」というのはママの悩みの代表格でしたが、最近では「褒め方、叱り方が分からない」という声も聞かれるようになりました。
そこで興味が湧くのは、“保育のプロ”である、園の先生たちのテクニック。
長年、保育現場に携わる若盛清美先生に、ママにもおすすめの方法を教えてもらいました。

お話を聞いたのは
若盛清美さん

わかもりきよみ/埼玉県で初となる認定こども園「こどものもり」副園長。園長である夫とともに40年以上にわたって保育に携わる。「すくすく子育て」(NHK Eテレ)にも出演。

先生は否定的な言葉をできるだけ使わない

ママやパパの中には、「きつく叱れば悪いことをしなくなる」と考えている人もいますが、これは間違い。子どもがおびえて悪い行動を控えるようになったとしても、自分で善悪を判断する力は伸びないのです。

日々、子どもたちへの言葉掛けを訓練している保育園の先生たちは、極力、否定的な言葉を使いません。「廊下は走っちゃダメ!」ではなく、小さな子には「ゆっくり歩こうね」と言います。3歳前後からは「廊下はゆっくり歩くといいね。どうしてだと思う?」と聞いてみます。するとしばらく考えて、「お友達とぶつかっちゃうから」などの答えが。こうして自分で理解できれば、廊下を走ることは減っていくのです。

褒めるも叱るもやる気を大切に

先生が否定的な言葉を避けるのは、子どもたちの「やる気」をとても重視するから。子どもの成長を支えるのは「やる気」です。だから、褒めるときは「やる気を高めるように」、叱るときは「やる気の芽を摘まないように」と意識します。大人だって褒められたらうれしくて一層やる気が出るし、叱られたらしょんぼりしてやる気をなくしますよね。子どもなら、なおさらです。

園の先生の「褒め方」ポイント3カ条

園の先生は、褒めるところを探すところからプロ目線。ママも今日から真似をしてみましょう!

1.昨日よりも成長したことを見つける

「昨日よりも、ちょっと野菜を多く食べられた」など、わずかな成長でも気が付いたら、すかさず褒めて。他者と比べるのではなく、過去のわが子と比べて、できるようになったことに注目しましょう。「褒めるところが見つからない」という人は、「なんでもできるようになるのが当たり前」だと思っていませんか?子どもは毎日少しずつ、確実に成長しています。短い親子時間でも、わが子の小さな成長を見つけましょう。

2.よかったそのとき、具体的な言葉で認める

褒めるのはそのとき、その場で。時間がたってからでは効果半減です。「すごいね」「えらいね」などと漠然とした言葉より、具体的に「何がすごいのか」を言ってあげるとよいでしょう。大げさに褒める必要はなく、「昨日よりお片付けが早いね」「一人でズボンが履けたね」などの「認める言葉」を掛けるだけで、子どもは「ママが見ていてくれた!」という喜びでいっぱいに。いろいろなことに挑戦する意欲が高まります。

3.子どもの目を見て笑顔で気持ちを伝える

例えば、子どもが「縄跳びが跳べたよ!」と報告してくれたとき、ママがスマホをいじりながら「すごいねー」と言っても、子どもはちっともうれしくありません。ちゃんと自分を見て笑顔で褒めてほしい、ママにも一緒に喜んでほしいのです。「頑張ったね! 跳べるようになってママもうれしいよ」など共感する言葉や感想など、ママの気持ちもしっかり伝えましょう。ぎゅっと抱き締めてあげるのもいいですね。

ママのお悩みにアドバイス

【お悩み1】0歳児でも褒められていることは分かるのでしょうか?

0歳児でも親の表情や声色を認識しています。ママが笑顔で「かわいいね~」「いい子だね~」と話し掛けてあげれば、赤ちゃんも笑顔になるでしょう。愛情いっぱいの言葉は健やかな発達を促すので、たくさん褒めてあげてください。

【お悩み2】わが子を褒めるのが苦手です。どうすればいいのでしょうか?

無理に褒めようとしなくても、子どもと一緒に遊んでいれば自然とポジティブな言葉が出てくるはず。子どもにとっては「ありがとう」「楽しかったね」などの言葉や、にこにこして抱き締めてもらうのも、褒められているのと同じです。

【お悩み3】褒めすぎはよくないというウワサを聞いたのですが…

そもそも「褒めすぎる」ということはありません。本心であればいくらでも褒めてあげてください。ただし、「褒めなければ」と無理に心のこもっていない褒め言葉を乱発するのはおすすめできません。

【お悩み4】きょうだいの片方を褒めるともう片方がスネてしまいます…

「いつもいい子ね」などの褒め方はもう片方がスネやすいので、良い部分を具体的に褒めて。褒められる姿を見て、片方も「褒められたい!」と向上心を持つようになります。一方だけをいつも褒めることがないよう、バランスにも配慮を。

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