子育て・しつけ

こんなときどうする!? 子どもの皮膚トラブル

こんなときどうする!?子どもの皮膚トラブル

こんなときどうする!?子どもの皮膚トラブル

Illustration UTSUMI Chiharu

夏に多くのママを悩ませる、あせもや水いぼなどの皮膚トラブル。
痛がったりかゆがったりするわが子を見るのはつらいうえに、病院に連れて行く時間を作るのも保育園ママにとっては大変なものですよね。
そこで今回は、元気な肌を保つ方法やトラブル時の対処法などを紹介します。

馬場直子さん

お話を聞いたのは

馬場直子さん

ばばなおこ/神奈川県立こども医療センター皮膚科部長。日本小児皮膚科学会会員。『すくすく子育て』(NHK)などにも出演し、正しいスキンケアの知識を広めている。著書に『からだはすごいよ! にょきにょきパッチンつめのひみつ』(少年写真新聞社)他。2男1女のママ。

肌のバリア機能が弱くトラブルが頻発

 子どもの肌を触ると柔らかくてふっくらしているように感じますが、実際はとてもデリケート。皮脂量が少なくて水分を保持する力が弱く、表面はとても乾燥しやすくなっています。また、皮膚が大人に比べて薄く、細菌やウイルス、刺激などから肌を守るバリア機能が弱い状態です。しかも体表面積は小さいのに汗腺は大人と同じ数があり、基礎体温も高いので、汗を大量にかきます。これらの理由から、特に乳幼児期は、乾燥や汗が原因となる皮膚トラブルが多く起こるのです。

1日1回のチェックで早期発見&ケアを

 皮膚トラブルには、乾燥や汗のケアをしていれば、予防できるものも多くあります。また、皮膚トラブルは、「目で見れば分かるもの」ですし、早期に発見できれば、治療も短期間で済みます。
 でも忙しいママでは「気付いたときには、水いぼが10個以上できていた…」というケースも珍しくありません。早期発見には、1日1回、お風呂のときなどに全身をチェックするのがおすすめ。特に小さな水疱(すいほう)や赤みは見つけにくいので、注意しましょう。ママの目と手でわが子の肌を守ってあげたいですね。
 また、皮膚トラブルに気づいたら、園の先生にも連絡帳などで伝えておきましょう。

 
 こんなときどうする!? 子どもの皮膚トラブル

 皮膚トラブルになったとき、ホームケアを間違えるとさらに悪化させてしまうこともあります。読者アンケートで挙がったトップ5は誰でもかかる可能性が高いもの。特徴や予防法、対処法などを知っておきましょう。

こんなときどうする!? 子どもの皮膚トラブル

こんなときどうする!?子どもの皮膚トラブルこれまでにお子さんはどんな皮膚トラブルを経験しましたか?(複数回答)

こんなときどうする!?子どもの皮膚トラブル

1 位 乾燥肌  61.2%
2 位 あせも  56.8%
3 位 虫刺され 48.8%
4 位 水いぼ  28.4%
5 位 とびひ  27.2%

※あんふぁんぷらす調べ
(実施期間:2015年3月9日~4月8日/回答数:250)

こんなときどうする!? 子どもの皮膚トラブル

「夏だから乾燥しない」と
 思わないで!

 
  乾燥肌

症状乾燥は皮膚トラブルの元凶に

乾燥肌とは、肌の水分が少なくてカサカサしたりザラザラと荒れている状態。子どもの肌は皮脂量が少なく、保水力も弱いために起こります。保湿しなかったり、せっけんを1日に何度も使ったり、お風呂で肌をこするなどするとさらに悪化することも。肌が乾燥するとバリア機能が低下して、細菌やウイルスに感染しやすくなるので、軽く考えてはいけません。

対処法夏でも保湿はきちんと

夏は汗だくで肌が乾く間もないような気がしますが、実はシャワーやプールで皮脂を流したり、紫外線を浴びたりして意外と乾燥するもの。毎日、朝晩に保湿剤を塗ったり、乾燥に気付いたら塗り直すなどのケアが必要です。特にプールの塩素は角質層を溶かして肌を荒れさせるので、プールの後にはしっかり保湿を。

注意点保湿剤は使い心地と肌質で選んで

保湿剤は、夏にはさっぱりとしたローション、冬やカサカサが激しいときはしっとり潤うクリームやオイルといった具合に、使い心地や肌質で使い分けましょう。

こんなときどうする!? 子どもの皮膚トラブル

 汗を大量にかく場所に
 できやすい

 
 あせも

症状赤いあせもは要注意

あせもは汗の出口がふさがって、汗腺が詰まることでできるブツブツ。また、汗自体が肌を刺激してできることもあります。「白いあせも(水晶様汗疹)」は高熱が出た後などに現れる、白っぽい1mm 以下の水疱。かゆみはなく、自然に半日〜数日で治ります。注意したいのは「赤いあせも(紅色汗疹)」。炎症やかゆみ、軽い痛みなどもあり、とびひにつながることもあります。

対処法汗を放置しないことがポイント

あせもは、予防するにも治すにも、汗を放置しないことがポイントです。汗をかいたらシャワーで流すか、濡らしたタオルで肌を冷やしながら優しく拭いてあげましょう。小まめに着替えたり、室温調節したりすることも大切です。あせもができても、症状が軽ければ市販のステロイド軟膏(なんこう)が使えます。効能に「あせも」とあるものを選びましょう。ただし、赤みが強い、かゆみが強い、かき壊してしまった、ジュクジュクしている、などの症状があれば皮膚科へ。

こんなときどうする!? 子どもの皮膚トラブル

 夏に多いのは
 蚊・ハチ・ブヨ

 
 虫刺され

症状アレルギー反応で腫れたりかゆみが

虫に刺されて、赤く腫れたり、かゆみや痛みが出たり、水疱ができたりするのは、一種のアレルギー反応。幼少期は抗体が少ないために、大人よりも症状が激しく出る傾向があります。

対処法蚊は冷やして薬を
    スズメバチは至急病院へ!

蚊に刺されたら、水で洗って冷やし、炎症を抑えてからステロイド入りの薬を塗るのが理想的。かいてしまうとそこから菌が入るので、薬を塗った後に冷却シートで覆ってあげるのも良い方法です。ハチに刺されたら、水で洗ってステロイド入りの薬を塗り、冷やしましょう。炎症が治まれば病院に行かなくて大丈夫です。ただし、スズメバチの場合はアナフィラキシーを起こすことがあるので、呼吸がおかしくなったり、ぐったりしたら至急病院へ。
ブヨ(ブユ)はいつまでも強いかゆみが続き、1年以上治らないこともあるので、早めに皮膚科を受診しましょう。

こんなときどうする!? 子どもの皮膚トラブル

水いぼ

 他の子に感染するので
 要注意

 
 水いぼ

症状良性だが、どんどん増えるクセ者

伝染性軟属腫ウイルスに感染してできる良性のいぼで、10 歳以下の子どもに多く見られます。真ん中がへこんだ半球状で、表面はつるっとしていて、直径1〜3mm くらい。かゆみが出ることもあります。いぼがつぶれることでウイルスが広がり、いぼが増えていきます。

対処法日常生活でうつるので早めに皮膚科へ
    治療ではピンセットでつまみ取る

効果的な市販薬はありませんが、何もしなくても平均2 年くらいで抗体ができて自然に治ります。ただ、その間にもいぼはどんどん増えますし、炎症を起こす可能性も。園で遊んでいるときの皮膚接触やタオルの共用などでお友達にもうつるので、早めに皮膚科へ行きましょう。
病院では、水いぼに麻酔シールを貼って数十分〜1時間待ち、麻酔が効いたら特殊なピンセットで一つずつつまみ取ります。いぼの数が多いと子どもの負担になりますし、1回で取りきれないこともあるので、数個のうちに取ってもらうのがベストです。

こんなときどうする!? 子どもの皮膚トラブル

とびひ

 かゆい水疱が
 あちこちに増える

 
 とびひ

症状水疱が“飛び火”のように広がる

虫刺されやあせもをかき壊した部分や、傷などに黄色ブドウ球菌が感染して起こります。最初は傷の周囲に、強いかゆみを伴う水疱が現れます。それをかくと水疱が破れ、その汁がついた手で他の部分を触ることでどんどん広がっていきます。

対処法傷や水疱をガーゼで覆って皮膚科へ

水疱が2カ所以上にできたら、とびひを疑って。かかないように傷や水疱をガーゼで覆って皮膚科に行きましょう。病院では抗生物質入りの軟膏(悪化している場合は飲み薬も)を処方されます。早くケアすれば1週間程で治ります。市販薬はなく、ステロイド剤は悪化させてしまうので、必ず病院で処方された薬を使いましょう。

注意点小さな傷でも適切に処置して予防

かき壊しが起因になるので、小さな傷や虫刺されでも適切に処置して、早期に治すことが予防策です。特にアトピーなどで肌の弱い子はとびひになりやすいので、きちんとスキンケアをしていきましょう。

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