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自分で考えて行動してほしい!

小学生ママのお悩み解決箱

Q

自分で考えて行動してほしい!

小3男子。言われなければ行動しない。朝、歯磨いた?から始まり、食べた食器は下げて。ゴミは捨てなさい。電気消してきて…。自分で考えて行動しないのが悩みです。何かいい言い方はありますか?(かいくん・40歳)

A

子どもの心は引き裂かれているのです

自分で考えて行動してほしい!

今の子どもたちは、2つの力によって引き裂かれているのです。これを、『ダブルバインド』と言います。ダブルバインドとは、正反対の指示・命令が下されることによって、自己判断力が失われることを言います。

例えば、私たち大人は「ちゃんと指示を聞いて行動しろよ!」というメッセージを子どもたちに送っています。一方で「言われないでも自分で行動しろよ!」というメッセージも送っているのです。そして、自分で考えて行動し、その結果失敗すると、「なにやってんだ!」と怒られるのです。これは、会社でも同様なことが起きており、新人社員研修の悩み所になっているのです。

こうした矛盾するメッセージは、隠れたメッセージとして子どもたちに送り込まれます。自分では言っていないつもりでも、自然と伝わっていってしまうのです。例えば、「しっかりやるんだよ!」と子どもに声をかけたとします。これが表側のメッセージです。しかし、同時に「君がしっかりしていないからこういう風に言うんだよ」という裏側のメッセージも伝わるのです。今の子どもたちは、そうした裏側のメッセージを色濃く受ける傾向が強くなっています。そうしないと、「空気の読めない奴」と言われてしまうからです。

 
一つ一つの指示を見直してみましょう

こう考えると、子どもに指示をすることが怖くなってしまうかもしれませんね。そうしたときの大事なポイントを紹介したいと思います。

①指示は、一度に一つにすること
②指示した通りに出来たら、必ず褒めること
③指示した通りに出来たからといって、すぐに次の課題を言わずに、1カ月位は同じことだけを課題にすること
 (例えば、歯磨きなら歯磨きだけに)
④課題が出来るようになったら、次の課題を子どもと考えて設定し、一緒に取り組むこと

親というのは欲張りなもので、「歯磨きしなさい。それが終わったら、ゴミを捨てて、それから電気を消して寝るのよ!」といった具合に、一度にたくさんの課題を設定してしまいます。これが、子どもの意欲をそぐ大きな原因になっています。

まずは、「歯磨きを忘れずにしてね!」と伝え、それが出来たら「オッ、えらいね。さすがだなぁ~」と褒めるようにしてほしいのです。そうしたことで、子どもは達成感と同時に、認められるうれしさを体感します。それをしばらく続けたのち、次の課題を伝えていくことが大事です。ですから、指示の内容と指示の仕方をもう一度見直してみてもらいたいのです。

 
子どもができたことを一緒に喜ぶ

こうした指示をしたときに、決して「出来て当たり前」と思ってはいけません。子どもが一つのことを出来るようになるまでには、大変な時間がかかるのです。中には、すぐ出来てしまう子もいるかもしれません。しかし、大事なときにしっかりと手をかけてもらった子どもは、必ず後伸びすること間違いなしです。

一つ一つのことが徐々に出来るようになっていくことは、子どもに限らず人間ならとても嬉しいことなのです。ほめると同時に、にこやかな顔で、「1カ月でよくできるようになったねぇ~。すごいな~」と心から一緒に喜んであげてください。これも大事なポイントです。
とにかく、焦らずに時間をかけて「出来るようになってほしいこと」を子どもと一緒に取り組んでいってください。子育てには、焦りは禁物です。

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プロフィール

増田修治先生
増田修治先生
白梅学園大学子ども学部子ども学科准教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

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