小学生ママ

「ゲームばかりやっている」場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

11月になりました。今年も残すところあと2カ月。本当にあっという間です。年々1年が短く感じるようになってきました。やりたいこと、やれていますか?やりたいことを後回しにして、やらねばならないことばかりをしていると、何もしないうちに1年が終わってしまいます。それではいつまでたっても自分が満たされないし、もったいないですね。命はいつまであるかわかりませんから、やりたいことをどんどんやっていきましょう。

お子さんは、一日何時間ゲームをしていますか?

さて今回は、お子さんが「ゲームばかりやっている」場合のレッスンです。これでお悩みのママは、多いのではないでしょうか?それにしてもゲームって、よくできていますよね。それだけ子どもたちを夢中にできるのですから、たいしたものです。

「ゲームばかりやっていて、勉強をしなくて、本当に困っているんです。」そんな風に言っているママにお伺いします。お子さんは一日何時間、ゲームをしていますか?勉強をどれだけしたら、ゲームをしていいですか?なぜお子さんがそんなにゲームにはまっているのか、知っていますか?ゲームの何がおもしろいと思っているのか、知っていますか?そのゲームをやることでどんな力を使っているのか、知っていますか?

「ゲームばかりやっている」と一口に言っても、学校にも行かずに朝から晩までゲームをしているのか、それとも帰ってきてから寝るまでずっとゲームをしているのか、人それぞれだと思います。まずは一日何時間ゲームをしているのか、よく観察してみてください。一日は24時間、そのうちの何時間やっているのでしょう?学校へ行って、習い事に行って、帰ってきて、ご飯とお風呂があって…。その合間にゲームをしているとしたら、ゲームばかり、ではないですよね。大人でもやるべき家事が終わったら、テレビや雑誌を見たり本を読んだり…。そんなことをしたくなると思います。子どもにとって家にいる時間は息抜きの時間なので、その時間にゲームをやることは、本当にそんなにいけないのでしょうか?

ゲーム=悪と決めつけるのは時代遅れ!?

昔はゲームがなかったので、そのほかの遊びをしていました。でも今こんなにゲームが普及している時代に、ゲームを「悪」だと決めつけていることは少々時代遅れです。これからどんどんとITやAI(人工知能)の技術も進み、世の中ゲームだらけ、のような時代が来るかもしれないのです。そんな時代を生きていく子どもたちなのだから、ゲームにはまれることも一つの才能ではないでしょうか?きっとパパの中にもゲーム大好きな人がいるでしょう。もしかしたらあなた自身もゲームにはまったことがあるかもしれません。

ママは、ゲームをやっていることに対して、何を心配しているのかを一度よくよく考えてみてください。そしてそのことは本当に起こりうるのか、冷静に考えてみてください。考えられるのは、ゲームの世界で子どもが何をしているのかがわからないとか、ゲームばかりやって、この先その子がどうなるのかがわからないことが心配なのではないでしょうか?

今までとは違う世界がこれから繰り広げられるわけなので、今までと同じ物差しで物事をはかっていると取り残される恐れがあります。これからの時代は、出された宿題をちゃんとこなすことができる子が生き残れる時代ではないのです。なぜなら、それは、機械が全てやってしまえることだからです。それよりも、クリエイティブな脳を育てるほうがずっと意味があります。寝食を忘れるほどゲームにのめり込めるなら、それを生かして何が出来そうなのかを一緒に考えてみましょう。その前に、お子さんがはまっているゲームの世界に、ご自分も入っていってみましょう。興味がないかもしれませんが、一度はやってみる価値があることです。

お子さんがそのゲームの何を楽しんでいるのか、そのゲームをやるとどんな気持ちになるのか、そのゲームをやる上で使っている力は何なのか、それはゲームを体験しないとわからないでしょう。わからないことなのに「よくない」と決めつけて、お子さんの気持ちを理解しようとしないで頭ごなしにやめさせようとすることは、道理に合わないし、親子の関係性の面でもよいことではありません。

先日、ゲームが大好きだからゲームを作る人になった、というアメリカ人男性がこう言っていました。「ママもゲームをやってみればいい。一緒に楽しめばいい。そして、ゲームを通じてもっと親子がコミュニケーションを取るようにすればいい。」と。お子さんも、自分が好きで楽しくてやっているゲームのおもしろさをママやパパがわかってくれて、一緒に楽しんでくれたら、それはうれしいでしょう。そして関係性もよくなって、そのほかのコミュニケーションも円滑になっていくでしょう。

自分が楽しいと思っていることを「何の役にも立たない」とか、「やめなさい」とか、否定的なことばかり言われていたら、親に対して否定的な感情が生まれても不思議ではありません。そこから親への信頼が薄れ、心の距離が離れていくことも否めないでしょう。まずは子どもが楽しんでいることを理解して一緒に楽しむ努力をしてみることです。そしてたいていは子どものほうがうまいので、それは褒めるに値することです。

ゲーム以外の楽しい経験をさせてあげる

それから、ゲーム以外の楽しいことを体験させてあげましょう。私の会社では夏と秋、長野の塩尻へ自然体験合宿を企画しています。一度に10家族が一泊で宿泊所に泊まり、プルーン狩り、きのこ狩り、食事作り、稲刈り、朝のパン焼き、大きなテッパンでの餃子作り、玉ねぎ染めなどをしたりして過ごしますが、その間、合間の時間に数人でカードゲームこそすれ、機械のゲームを出してやっている子はひとりもいません。初めて出会った子どもたちも、なんとなく年上の子たちが年下の子を面倒を見てくれ、子どもたちだけで寝て、みんな楽しんで帰っていきます。

そこでは私たちは「ダメ」を言わないようにだけ心がけています。企画されたプログラムの中で、禁止や制限をされることなく自由に楽しめる環境を作ってあげると、親が楽しめるか心配して連れてきた子たちが口をそろえて「また行きたい」と言ってくれます。そうです、ゲーム以外にも楽しめることがあれば、子どもたちはゲームをしないのです。遊びも子ども任せにするのではなく、親が一緒に出掛けて、一緒に体験し、きっかけを作ってあげる、それも大切なことです。

もうひとつ、思いっきり気が済むまでゲームをやっていい、という日を作るのも一つです。いつも消化不良でもっとやりたい、と思っているからやりたいのであって、思う存分やれると、そのあとはそんなに執着がなくなるという場合もおおいにあります。小学校の時はあんなにゲームでカリカリしていたのに、中学に行ったら部活にも入り、自然とゲームをしなくなった、と言っているママもいます。

親力強化レッスンの4つのポイント

「ゲームばかりやっている」場合のレッスンは

1. 親も一緒に楽しめればよし、そうでなくてもゲームをネタにしてコミュニケーションを取る
2. ゲームで培える力、使っている力は何かを考え、仕事として成り立つことも含め、子どもに伝える
3. ゲーム以外の楽しいことを見つけるようにいろんな体験をさせてみる
4. なんでもちゃんとしっかりこなす子がいい子、という物差しはこれからの時代は通用しないことを認識する

ちなみに、私の息子はさかのぼること22年ほど前、幼稚園の頃にゲームに出合い、今のぷよぷよのような、マークを並べて消すゲームを初体験しました。それを私もやってみた時、「これはなんて頭を使うゲームなんだろう!」と驚き、それがどんどんうまくなって、私ではまるで太刀打ちできなくなっていく息子を見て、「この子は天才だ。」と思ったものです。(笑)

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナー や子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

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