小学生ママ

「子どもに関わってくれない」というパパの場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

夜になると、すっかり虫の声がBGMになる季節になりました。今この原稿を書いている最中も聞こえていて、なんともいい音色です。あんな小さな体で、羽をこすり合わせて、こんなにきれいな音を出せるなんて、不思議であり、すばらしいと思いませんか? 地球上に生きているもの、どれをとってもほんとに神秘的です。

ブチ切れてママが家出してしまうのもひとつの手?

さて、今回のレッスンは、パパが子どもに関わってくれない場合です。お子さんではなく、パパとの関係を強化することでお子さんとの関係も変わってきます。

以前、少し前にはやったイクメンという言葉。その言葉を生み出した、NPO法人ファザリング・ジャパンの代表、安藤哲也さんをわが家のお茶会にお招きしてお話を聞いたことがあります。その時、「子育てや家事をパパが手伝う」という概念や「イクメン」などという言葉がなくなって、子育ても家事も夫婦2人が協力するのが当たり前になるべき、とおっしゃっていました。そんな安藤さんもかつては仕事ばかりで毎晩帰りも遅く、家事はもちろん育児もほとんど関わらなかったそう。ある時奥様がブチ切れて家出してしまい…。お子さん3人の面倒をひとりで見る羽目になり、奥様の「お母さん」という仕事の大変さを実感。それ以来変わった、とのことでした。ブチ切れて家出してしまうのもひとつの手かもしれませんね(笑)

パパが子どもに関わってくれない…。その理由は?

切れて家出してしまうのは最後の手段ということで(笑)、それ以前にまず「パパがなぜ子どもに関わらないのか」その理由を考えてみましょう。

1. 忙しくて子どもと関わる時間が取れない、時間が
  空いたとしても疲れている
2. 父親の役割として、子どもと関わるということが
  意識に入っていない
3. 関わりたいとは思うけれど、どう関わっていいのか
  分からない
4. 子どもが(子どもと関わるのが)好きではない
5. 親になりきれていない、好き勝手なことをやっていたい

ほかにもあるでしょうが、これをもとに対策を考えていきます。どんなことも、「こうなってほしい」「こうしてほしい」と自分が望むことを相手にしてほしい場合、やって当たり前、というスタンスで臨んだら、相手は期待に応えてはくれません。残念ながらまだ日本人の観念は、<男性も育児を同じようにするのが当たり前>とはなっていないのが現状です。まずはパパの気持ちをいったん受け止めてみることが大切です。そのためにもパパとの本音のコミュニケーションは欠かせないですね。一度しっかり向き合って、自分の気持ちとパパの気持ちをぜひ伝え合ってみてください。その上での対策です。

・1の場合
まず、パパが疲れていることを理解してねぎらってあげましょう。もちろんママも疲れているわけですが、だからと言ってこちらが「私だって(私のほうが)疲れてるのよ!」なんて言えば、ケンカになるか、やる気をますますなくすかどちらかです。パパだって本当は子どもと遊びたいのに、仕方なく仕事をしてきて疲れているのかもしれません。まずはねぎらって感謝して、その上でそんなに動かなくてもいい遊び、ちょっとの時間でやれることで「子どもがパパと遊びたがっているから、少し遊んであげてくれるとうれしいな」とお願いしてみましょう。

・2の場合
古い考えの家庭で育てられたパパは、「男は外で仕事、女は家事育児、それが当たり前」という人もまだいます。特に夫に尽くすタイプの母親を見て育った場合、それが当たり前になりやすいので、このパパの考え方を変えるのは容易ではないでしょう。妻からの説教を聞きたがる夫はほとんどいないでしょうから、直接伝えるよりも、パパが積極的に子育てに関わっている家族と時間を共にしたり、ほかのパパと触れ合う時間を作るのがよいでしょう。「○○くんのところのパパはあんなふうに子どもと遊んでくれていいなあ」と比較するようなことは決して言わないように。少々じれったいですが、自分で気づいてくれるのを待ちましょう。でもこういうパパは家族を養うことに対する責任感は強いはずなので、まずはそのことに感謝しましょうね。

・3の場合
この場合は簡単で、関わり方を教えてあげればいいですよね。楽しく遊べる方法、出かけるといいところ、子どもが喜ぶことなどを伝えて、休みの日には少しずつ、パパとお子さんだけの時間を作ってみるのもいいですね。子どもがパパと一緒に遊びたがっている、というのが一番パパの心を動かすはずです。パパは最初困惑するかもしれませんが、「今日はパパと○○の仲良しデー♪」などと明るくお願いしてみたら、パパも不安が減るでしょう。

・4と5の場合
この場合は、子どもをパパに見てもらうことをきっぱりあきらめましょう。そういうパパに魅力を感じて選んだのは結局自分ですから。人は期待したことに応えてもらえないとガッカリして腹が立つのですが、最初から期待しなければ腹も立ちません。パパを育てる、という道もありますが、なかなか時間もかかるしストレスがたまりそうです(笑)「子どもは私が育てる!」と腹をくくってしまったほうが、その後はラクになるでしょう。そのぶん、子育てという偉業を成し遂げている自分をほめたたえ、それなりのご褒美を堂々ともらいましょう。シッターさんをお願いして自由な時間を作るとか、子連れで気の合う友達と自分の行きたいところにどんどん出かけるとか、自分のお小遣いを増やすとか、ご褒美は人それぞれ、いろいろあると思います。パパに頼らず、それ以外のまわりの人に頼ればいいのです。あなたの役に立ちたい、と思ってくれる人が必ずまわりにいるはずです。そして子どもが育ってきたときには、きっとパパから感謝されるでしょう。

いろいろ対策を考えましたが、いかがでしょうか。そんなことできない、と思うのも自分、やってみよう!と思うのも自分。そして行動の先に結果があります。ただ、やっぱり根本的に結婚や親になることが向いていない人もいます。話そうと思ってもそれすらしてくれない場合もあります。いろいろやってみてもどうしても納得がいかない、辛すぎるのであれば、私はパートナーを選び直すことを考えてもよいと思っています。いかに生きるかは自分で選べますから。

親力強化レッスンの4つのポイント

「パパが子どもに関わってくれない」という場合は、

・自分の気持ちとパパの気持ちを素直に伝え合う機会を作ってパパの気持ちを受け止める。
・パパの気持ちを受け止めた上で、できそうなことから少しずつお願いする
・関わりかたが分からない場合は少し教えて後は任せてみる
・ほかの家族と一緒に出掛けたり、交流する機会を作る
・パパに期待しない、と腹をくくる

パパが子育てに関わってくれていなくても、生活費を稼いでくれているのなら、まずはそれに感謝することを忘れないでくださいね。どんなことも感謝を忘れるといい結果にはなりません。でも基本、パパは子どもと同じです。感謝して、上手にほめて頼ってあげたら、きっと助けてくれますよ。

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナー や子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

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