小学生ママ

「落ち着きがなく、団体行動が苦手」というお子さんの場合のレッスン

東大脳育成コーチ谷亜由未の子どもを伸ばす親力強化レッスン

都内ではもう桜も終わり、ゴールデンウィークに突入します。入学、進学したお子さんたちは、新しい環境に慣れてきたでしょうか? ゴールデンウィークにはがんばった4月の緊張がほぐれるように、家族でゆっくり楽しむ時間を作りたいですね。

さて、前回は今期のテーマである親力強化の定義について書かせていただきました。ここからは具体的なお悩みについての対処法や、考え方をお伝えします。まずは「落ち着きがなく、団体行動が苦手」というお子さんについてお悩みのママに向けてのメッセージです。

それって本当にいけないこと?と、悩みを疑ってみましょう!

すでに幼稚園、保育園などで集団行動を経験しているので、そんな傾向がわが子にあると、学校での生活がますます心配になりがちです。幼稚園、保育園ではまだ許されても、学校に入ったら、じっと座って授業に集中してほしい、と親なら誰しも思うことでしょう。授業や行事の時にも、みんなと足並みをそろえて先生の指示に従ってほしい、とも思うでしょう。それは世間の「常識」というものを身に付け、まわりの人に合わせることがよいことだと教育された私たち一般の大人の思考であり、気持ちでもあります。

授業時間中、じっと座って先生の話を聞き、先生の言う通り、みんなと同じように行動するのが「よい子」というイメージが無意識のうちに私たちの中に刷り込まれてしまっているかもしれません。学校という団体生活の中では、確かにそのほうが先生も指導しやすいし、統制を取りやすいわけですが、それをまだこの世に生まれて6年しかたっていない子どもたち全員に同じように望むのは、少々無理があるのではないでしょうか?

この親力強化レッスンを受けてくださっているママたちにお願いしたいのは、悩みが生まれたらまず、それを紙に書き出してみて、(今回の場合は「落ち着きがなく、団体行動が苦手」)その言葉をじっとみて、「それって本当にいけないこと?」と問い直してみてほしいのです。そして、なぜそれが苦手なのか、子どもはどういう気持ちなのか、その理由も考えてみてほしいのです。一定の年齢になったらできて当たり前なことは何ひとつなくて、できる子もいれば、できない子もいる、得意なことがあれば、不得意なこともある、それが「個性」です。そして「落ち着きがない」という状態は、別の捉え方をすれば「活動的」「エネルギーが高い」、または興味関心があるものが次々と目について「好奇心旺盛」とも言えます。「団体行動が苦手」は「ひとりが好き」「人の目が気にならない」「人と違うことが好き」とも捉えられますし、そもそも団体行動することの意味が理解できていない、そこに価値を感じない、あるいは活動的でエネルギーが高くて、好奇心旺盛だからこその結果かもしれません。

子どもの個性を認めて、伸ばすことを優先して!

そうやって見方を変えてみると、何が何でも「じっと落ち着かせて団体行動をとらせよう」と考えるより、子どもの個性を認めて、伸ばすことを考えた上で、少しずつ、自己コントロール力が高まるようにトレーニングしていけばいいな、と思えてきませんか?

そのためにはまず、今の状態に○×をつけることなく、そのまま認めて受け入れることです。お子さんに授業中、何を考えているのか、何に興味を持っているのか、どんなことをしていたのかを聞いてみてください。そしてそれを叱ったりすることなく、そうだったのね、と認めてあげてください。その上で、「ママは先生がお話することや、教えてくれることを知りたいから、明日は先生が国語の時間に何を言っていたか、よく聞いてきて、ひとつだけママに教えてほしいわ」とお子さんにお願いしてみたらどうでしょう? 翌日ひとつを教えてくれたら、それをおおいに喜んで、ほめてあげてくださいね。するとお子さんの方から「次は算数もきいてくるね」とか、「次はふたつ教えるね」などといってくれるかもしれませんよ。

そんなことを繰り返しているうちに、少しずつ授業を聞けるようになったり、先生の指示に従って、みんなと同じことができるようになっていくでしょう。

親力強化レッスン3つのポイント

とにかくまわりと比べて焦らないことです。どんなに落ち着きのなかったお子さんも、団体行動が苦手だったお子さんも、卒業するときには立派にできなかったことができるようになっていますから。

1.悩みを疑ってみること
2.見方をプラスに変えてみること
3.「できないこと」ではなく個性として認めてあげること

以上が今回の親力強化レッスンのポイントです♪

profile

谷 亜由未

プレシャス・マミー メンターコーチ
株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。自宅にて学習教室の運営などを経た後、2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAAセミナーや子育て講座で数多く講演。ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。東京、大阪、名古屋にて、コーチ養成講座、トレーナー養成講座を開講。全国に認定プレシャス・マミーコーチ、トレーナーを生み出す活動をしている。現在は認定トレーナー。
認定トレーナーたちが講座を引き継ぎ開講中。2014年に開始したeラーニングも好評。3年間で300名の受講生を生み出している。2015年夏からは、逗子のリゾート地にて、ママの人生をきらめかせる講座を開講中。ママたちが楽しみながら自分を磨ける楽しいイベント、セミナーを随時企画している。またわかりやすく楽しい講演も人気があり、日本のみならず、海外でも積極的に講演を行う。

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