小学生ママ

大切なのは「算数が好き」と思わせること

和田聖子の算数力を育むママの知恵

大切なのは「算数が好き」と思わせること

■ 身のまわりのことと数字を結びつけよう!

春の息吹を五感で感じる今日この頃、子ども達は、進級や進学に期待と不安で胸を膨らませていることでしょう。
塾に通っているお子さんは、すでに2月から新しい学年の勉強が始まっていますよね。親としては、身を引き締めて勉強にとりかかってもらいたいと願いますが、中学受験が目前にでもならない限り、自主的に勉強するお子さんは、ごく一部ではないでしょうか?
我が家の子ども達も、友達と遊ぶことでアタマがいっぱい…。机に向かったところで消しゴムを投げて遊んでばかり。ならばどうするか? 遊びや普段の生活の中に勉強を取り入れるしかないと、私が家庭で行ってきた算数教育を1年間に渡りお伝えさせていただきました。

いつも身のまわりのことと、数字を結びつける意識があれば、簡単にできることばかりを書きましたが、家事や仕事に追われ、なかなか実践できないのが実情かもしれません。でもそれは正誤にこだわらなければ解消すると思います。

■ ゲームのように楽しませ、考えたことをたくさん褒めて

お母さんは夕飯の献立でアタマがいっぱいでいいのです。目についたことの単位や価格の問題を出して、あとは上の空でかまわないのです。基本的な解き方を教えるのは大切ですが、計算ミスを指摘するために、正解を用意しては本末転倒です。算数が好きと思わせることが目的ですので、ゲームのように考える過程を楽しませることに専念し、考えたこと自体を褒めることが大切なのです。
毎日歯磨きをするように、算数の問題を習慣にすると、お子さん自ら作問するようになります。問題は目の前にあるイメージしやすいことなら何でも構いません。 例えば「この歯ブラシの長さは何センチだと思う?」「歯ブラシ全体の長さの中で、ブラシ部分の長さは何割だろう?」とか、「今日は雨だね。そういえば傘の直径は何㎝だろう?」「弟の傘の長さは40㎝、あなたの傘は55㎝、身長と傘の長さの比率はどのくらいだろう? 計算して教えてちょうだい」とか、「お母さんもわからないから教えて欲しい」をスタンスにすれば、得意気に答えてくれます。
一緒に買い物に出かけ、合計や割引率の計算を頼んでみましょう。一緒に買い物に行く時間がなければ、スーパーの折り込みチラシの買いたい商品に丸を付けて、「3000円あれば足りるかしら? 合計を計算してくれる?」と頼んでみてください。最後はご褒美に好きなおやつを買ってあげれば、「計算してあげようか?」とお子さんの方から言うようになるでしょう。

長男が入学した学校は、中1の数学の授業がすでに高校数学の範囲まで及んでいます。難しい中学受験の算数は、わからないなりに解いてみたいという意欲がありましたが、今、長男が学んでいる数学はもはや私には理解不能です。「そんな方程式を覚えて、将来の仕事の何の役にたつの?」と数学の授業を無味乾燥に思えた中高校時代を思い出しますが、長男は、算数を楽しく学んできたことにより、数学も知れば知るほど面白いと言っています。
「遊び感覚で算数を身に付けよう」をモットーに、算数を拒絶した子ども時代を取り戻すべく、私自身これからも精進するつもりです。最後までおつきあいいただきましてありがとうございました。

和田 聖子
東京の下町生まれ。
現在、中学1年生と小学3年生の男児の母。
東京都立忍岡高校卒業後、帝国ホテルに勤務。
レストラン配属からはじめ、婚礼営業に携わる。
自身が理数系が大の苦手だったことから、わが子には算数を好きになってもらいたいと赤ちゃん時代から独自の算数教育をしてきた。
2013年、長男(当時小5)がジュニア算数オリンピック金メダルを受賞。
著書に『「算数が得意な子」にするために親ができること』(ぱる出版)がある。

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