小学生ママ

繊細で友達付き合いが苦手なわが子

先生との関わりは良いのに、新しい友達を作るのが苦手です


子どもは小2の女の子です。 小さい頃からとても繊細なところがありますが、幼稚園時代、小学1年生では上手にお友達付き合いしているようでした。2年生でクラス替えをしてから、休み時間にお友達とうまく遊べず1人で本を読んでいたり絵を描いていたりしているようです。友達がまったくいない、というのではなさそうですが、うまく輪に入ったり、新しい友達を作ったりするのが難しいのかもしれません。担任の先生から聞き、本人と話してみると、「休み時間がつまらない、うまくいかない」ということでした。
先生によると、しっかりタイプで授業中は積極的とのことでした。先生とのコミュニケーションはきちんとできているようです。 基本の人間関係がうまくいっていればひとりで過ごすこと自体は悪くないという気持ちもありますが、子どもが本当はもっと友達作りたいのであれば応援してあげた方がよいかとも思います。親はどのようにサポートしてあげられるでしょうか。クラスで2、3人いる仲の良い子には声をかけて放課後に家に呼んだりしています。(はなさん)
友達関係で傷つくのが怖い?


1年生の時は、お友達付き合いができていたのですから、全く友達が作れないとか友達と関係が持てないタイプではないようです。1年生の時は、さまざまな幼稚園や保育園から集まってくるので、友達関係は不安定な状態。そのため、1年生の4月当初は、同じ幼稚園や保育園で固まっている様子が見られますが、一緒に生活し、いろいろなお友達と接していく中で、気の合う子ができていくと同時に、人間関係が広がっていきます。つまり、人間関係が混乱状態にあるのが、1年生の最初の姿だということです。トラブルも多く発生し、そのトラブルを解決するために担任の先生がかなり手を入れたり、介入したりします。

しかし、2年生になると担任の先生も、ある程度人間関係ができていることを前提に学級を進めていきますし、1年生の時ほど介入することがなくなります。あわせて、「トラブルを自分たちで解決してくこと」を促すようにもなっていきます。

質問者さんのお子さんは、1年生の時は先生のバックアップがあって友達関係が作れていたのかもしれません。友達関係を作るというのは、意外と子どもたちにとってはハードルが高いのです。「遊ぼう」と言ったら「いや!」と断られたりする。一緒に帰ろうと思ったら、「今日は別の子と帰るから…」などと言われます。つまり、ある程度傷つくという経験をしながら、人間関係の作り方や友達の作り方を学んでいくのです。それは、仕方のないことです。

質問者さんのお子さんは、「傷つくのが怖い」という思いを持っているのではないでしょうか。1年生の時はトラブルを先生がある程度おさめてくれたので、安心してお友達を作れたのですが、2年生になって「自分たちで人間関係を作りなさい」「お友達は自分で探して作るものなんだよ」と突き放されると、傷つくのが怖くて自分からお友達を作らないし、作れないのではないかと思われます。

先生なら傷つかない
先生は「しっかりタイプで授業中は積極的」「先生とのコミュニケーションはきちんとできている」と言っています。それは、先生に認められたいという思いと同時に、先生なら自分を傷つけたりしないという思いがあるのです。だから、先生には積極的に接することができているのでしょう。

「先生とコミュニケーションできること」と「お友達とコミュニケーションできる」ということは、実は質的に違うのです。

一人でいられるということも、大切なことだと思います。しかし、友達を作らない(自分は自分)というのと、友達が作れないとのでは違うのです。一人でいられるというのは、すごく勇気のいることだし、2年生ではまだ無理なのではないでしょうか。

親は何ができるか? どのようなサポートが必要なのか?
子どもに、「もっとお友達を積極的に作りなさい」と言うのは、一番ダメな対応です。クラスで仲の良い子を家に呼ぶようにしているのは、とても良い働きかけだと思います。

次の段階としては、仲の良い友達のお母さんにお願いして、その子の家に呼んでもらうようにしてみると良いと思います。自分の家だと、わりと自分が中心になって動けます。しかし、お友達の家で遊ぶとなると、その子が遊びの中心になることが多くなります。それも、大事な経験なのです。そうして、自分の家と違う環境の中で遊んでみるという経験をまずは積ませていきましょう。そして子どもが環境の変化に対応できるようにしていきましょう。

次は、仲の良い友達とつながっているお友達と仲良くなってみましょう。仲の良い友達ですから、基本的にわが子と気があっているはずです。その友達が仲良くしているのですから、気が合う可能性は高いはずです。しかしながら、真ん中に入っている友達をめぐって、「私の友達なの!」という具合にトラブルが起きる可能性もあります。その時こそ、親の出番です。「どんなトラブルがあったのか」「どうしたらそのトラブルを解決していけるか」を親子で話し合ってみましょう。そうして、トラブルの解決方法を身につけさせると良いと思います。

こうした段階を踏んでいきながら、新しいお友達を作ったり、友達の輪の中に入れるようにしていくことが大切です。子どもは、人間関係の作り方も学んでいかないとダメなのです。ほっぽっといて、お友達が作れるようになるわけではありません。

トラブルを恐れない子どもにしていく。そのための練習をしていく。遠回りのようですが、これがお友達を作れるようになっていくための一番の近道なのです。

 
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プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

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