小学生ママ

かんしゃくもちで、すぐ手を出すわが子に悩んでいます

「友達に手を出すわが子」に、今後どう向き合っていけばいいですか


子どものことで悩んでいます。中1の息子は小さい頃から穏やかな子であまり手もかからなかったのですが…。小3の娘が小さい頃からかんしゃく持ちでした。 私や兄に対してもすぐ怒ったり、叩いたりすることもあります。今日、学校の先生からの連絡帳で発覚したのですが、2年生の終わりごろから毎朝一緒に登校するお友達に、叩く・蹴るなどしていたそうです。何故そんなことをしたのかというと、学校で遊ぼうと約束したのに、約束を守ってくれなかったと。
一昨日から朝も一緒に行かなくなり、その原因が買ってもらったばかりのお友達の帽子を取って投げ捨てたからだそう。少し前まで家にも遊びに来ていたし、交換日記も始めたばかり、お泊まり会もしたいねって子どもたち同士で話していたほど仲良しの子でした。
お恥ずかしい話ですが、親同士は以前もめたこともあり、子どもたちだけのお付き合いです。学校の先生も交えて3人で話して、ごめんなさいも言ったそうです。私は今後どのように娘と向き合っていけばいいのでしょうか? 私がこのことを話しても、「もう言わないで」って言ったりして…反省してるのかも不安です。(羽の音さん)
暴力はダメ!  ひとまず理由を説明して、距離を置きましょう


子どもは、親同士の関係を敏感に感じ取ります。「親同士がもめたけど、子ども同士は大丈夫」とはなかなかならないのが、子どもの世界です。もちろん、そんなことを気にせず遊ぶ子どもがいますが、どうしても親のことを考えてしまうのが、子どもというものです。直接言わなくても、「あの子のお母さんとは仲が良いな!」とか「仲が悪いな!」というのは、自然と感じ取るものなのです。

そのお友達に対して、「約束を守ってくれなかったから叩いたり蹴ったりした」という行為は、決して許されることではありません。相手のお母さんに、きちんと謝れる関係にあるというなら別ですが、そうではないのでしょう。そうなると、子ども同士だけでなく、親同士もますます険悪になる可能性があります。すごくこじれた例を、たくさん見てきましたが、一度こじれた親同士の関係を直していくことは、非常に難しいのが正直な気持ちです。

ですから、距離を置くのがベストです。その時に、ただ単に距離をとってしまうと、相手の子どもも親も気にしますから、「あなたが、〇〇ちゃんをぶたなくなるまでは、遊んだらダメ! あなたが悪いんだよ!」と子どもに理由を伝え、それを相手の親や子どもにも伝えて おくことが大切です。

そうすれば、仲がうまくいってない親であっても、「気を遣ってくれているんだな」と伝わっていくことが、関係性を少しでも改善する力になるかもしれませんよね。

どんな理由があっても、暴力はゆるさないことを示す!
私が専門で研究している「いじめ」や「学級崩壊」ですが、それらが起こる背景には必ず暴力が関係しています。暴力を肯定する雰囲気が、子どもの荒れを作り出してしまうのです。

ですから、「暴力で問題は解決しない」「イラついても、暴力を振るうのは絶対ダメ!」ということを伝えないと、このお子さんはますます荒れてしまう可能性があります。

その際に、そのイライラ感を聞いてあげることが大切です。羽の音さんは、ちゃんと子どもの言い分を聞いていますよね。その時に、「叩いたり蹴ったりしないで、口で言えなかったかな?」と問いかけ、「イラついた気持ちを言語化する練習」をたくさんさせてください。

1年生を担任した時、「いつも1番じゃなくてはダメよ!」と言われていた子が、3番になりました。その時その子は、「1番じゃなかった。殺してやる!」と言ったのです。皆さんは、そんな時にどうしますか? 「そんなことを言ったらダメでしょ!」と怒ってしまうことが多いのではないでしょうか。

しかし、それでは問題は解決しません。その時に私は、「1番じゃなくて、くやしいんだよね!」と言い換えてあげたのです。子どもたちは、よくムカつきます。イライラします。それは、仕方がないこともあると思います。ただ、それをそのまま、暴力行為につなげたり、「おまえなんか、死んじゃえ!」というダイレクトな言葉で表現するのは、トラブルのもとになります。

大事なことは、そのムカつきやイライラ感を、相手に伝わる言葉に言い換えてあげることです。つまり、大人が子どものムカつき感を相手に伝わる言葉に言い換える翻訳者になってほしいのです。とても時間がかかります。それを、じっくりと続けていかない限り、子どもの変化や成長はないと思ってください。

 
【新刊】
新刊「『いじめ・自殺事件』の深層を考える-岩手県矢巾町『いじめ・自殺』を中心として-」(本の泉社、1620円)発売中。



先生への質問受付中

プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

関連記事

関連記事

キーワード検索

幼稚園関連サイト

  • こどもがまんなかPROJECT
あんふぁんWebは子育てママを応援しています。