小学生ママ

小学生にゲーム機を買う必要があるでしょうか?

友達がゲーム機の話で盛り上がり、わが子がついていけません。この先が心配です。


小1の息子のクラスの学校給食に参加した際のことです。4人の班でわが子を除く3人がゲームの話を始めて、「この3人はいつもおれのわからないことを言う」と息子がぼそっとつぶやいていて。 ゲーム機は本人がほしいと言っていないので、まだ考えてもいなかったし、もっと先の話かと思っていたのですが、現実は進んでいるようです。 また、わざとゲームの話をして仲間はずれにする、ということを好んで行なう傾向がある子がいることにショックを受けました。 自分と違う、ということを排除する傾向がある子とは、特に深くつきあう必要もないのですが、子どもにはまだ難しいことだろうと思います。まだ1年生で学校生活が始まったばかりなので、この先が心配です。(あさひさん)
子どもがゲームに走るのは“一体感”“達成感”を味わえるから


ゲームについては、以前からさまざまな意見が出ています。ゲームに関するインターネットの投稿を読むと、「ゲームをやりたい子ども」「あまりやらせたくない親」「親世代もゲーム好き」「ゲームがないと友人関係が作れないのではと悩む親」などが登場してきます。それぞれの言い分が、どれも否定できないものばかりです。ですから、それぞれの意見をどうこう言うより、ゲームにおける考え方を述べたいと思います。

今の子どもたちは、群れて遊ぶことが難しくなっています。習い事や塾などで忙しく、「今日、遊べる?」と学校で友達に約束してからでないと遊べません。習い事をするまでの間や、友達と遊んだ後のちょっとした時間に1人でゲームをするのです。

また、友達同士の対戦も可能になっていますので、一緒に遊んでいるという一体感を持つことができます。

少し前に、小学4年生にゲームのアンケートをとったことがあります。「なぜゲームにはまるのか?」という質問に対しては、「いろいろなアイテムを思わずゲットできるとうれしい」とか「達成するとものすごくうれしくなるが、達成しないとムカムカする」と書かれていました。つまり、ゲームの中では「達成感」を味わうことができるのです。思わぬところでアイテムを手に入れる意外性や冒険性も子ども心を刺激するようです。ここから見えてくるのは、「現実世界や学校で、達成感を感じている場面が少ない子どもの現状」です。

成績が上がれば「もっと頑張れ!」と言われ、成績が下がれば「なんで頑張れない!」と言われる。どちらに転んでも、子どもは褒められることがないのです。そうした時に、スマホゲームやゲーム機にのめり込むのは当然です。ゲームは必ず点数化され、クリアすると、お祝いの音楽が鳴るのです。まさに、そのままの自分を肯定してくれるアイテムなのです。

ゲーム機の必要性を子どもと一緒に考える
そうは言っても、小学校低学年のうちは現実の世界の中での充実感を持たせることが大切です。他の子どもがやっているからといって、買い与える必要はありません。ゲーム機がなくても遊べる関係を大切にすべきだと思います。ですから、ゲーム機を介さない友達関係を作る努力をしていくようにしていきましょう。

一緒に何かを作ったり、同じ事をして笑い合ったりすることが、コミュニケーション能力を育てるのです。

しかしながら、いずれゲーム機を買わなくてはいけない時がくるかもしれません。それは、それぞれの家庭で判断するべきです。

スマホやゲームに対する5つの考え方
スマホもゲームも、ネットを介して、自分の人間関係が広がっていく気がし、たえず誰かとつながりあっているという感覚を持つことができます。そうした魅力的なスマホやゲームに対して、大人はどのように考えていったら良いのでしょうか。5つ挙げてみました。

①子どもとのルール作りです。小学生だったら、「午後9時過ぎはスマホやゲームをやらない」とか「フィルタリング
 をつける」とか「何時以降はスマホやゲームに触らない」などです。
②スマホやゲームのブルーライトを浴びさせないことです。ブルーライトを浴びない状態で睡眠に入ることで目覚めが
 良いことを体験的に感じ取らせます。これは、メラトニンに関係するのですが、これについてはたくさんの研究論文
 がありますので、参照してください。
③スマホやゲームを否定しても、なかなか問題は解決しません。中学年くらいになったら、 一緒にやってみて、
 「よくできているね。あなたたちを引きつけるための工夫がされているけど、どんなところで引きつける工夫を
 していると思う」という具合に、スマホやゲームの作り手の巧みさに気付かせ、客観性を持たせることです。
④「やったね!」「できたね!」「頑張ったね!」など、現実の世界がもっと子どもにとって肯定的なメッセージに
 あふれているものにしていくことが重要です。
⑤バーチャルではない現実の体験活動をさせることです。子どもとキャンプに行って、ナイフで箸作りをしてみる
 とか、一緒に縄跳びをしてみるなどです。

大切なことは、できるだけリアルな経験を積み重ね、子どもの遊び心や冒険心を育てることなのです。

先生への質問受付中

プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

関連記事

関連記事

キーワード検索

幼稚園関連サイト

  • こどもがまんなかPROJECT
あんふぁんWebは子育てママを応援しています。