小学生ママ

息子が“赤ちゃん返り”しているかも…?

下の子が生まれるためか、小1の息子が赤ちゃんみたいになります。どうしたらいいですか?


息子は小1です。もうすぐ第2子が生まれるので、お兄ちゃんになります。子どもが生まれることが分かってから、たまに赤ちゃん返りのような状態になります。最近は「一人で学校に行けないからついてきて」と言ったりします。お兄ちゃんになるんだからと言い聞かせていますが、下の子が生まれてきたら自然に治りますか?(ゆきこ)
愛情を求めるゆえの当然な赤ちゃん返り


子どもは、いつでも親の愛情を独り占めしたい貪欲な存在です。それでいいのだと思います。物はお金を出せば買えます。お金で買えないもの。それが愛情です。それを分かっているからこそ、子どもは愛情を求め続けるのです。

不思議なもので、親が「おなかに赤ちゃんができたよ!」と言う前から、なんとなく気がつく場合が多いのです。いつもと違う親の様子や表情を感じ取るのかもしれません。まるで、テレパシーを持っているのではないかと思うほどです。

子どもは、下の子がおなかの中にいると分かった瞬間から、赤ちゃん返りを始めます。赤ちゃんに愛情を奪われてしまうのではないかという不安と、小さい存在であれば親の愛情を取り戻せるのではないかと思うからです。

「かわいい」と感じませんか?
小学1年生の子どもが「一人で学校に行けないからついてきて」とまで言うほど、不安に思っているのです。そして、今までと同様かそれ以上に親の愛情を求めています。なんともかわいいと思いませんか。私は、そんな子どもを見ると、愛おしくて仕方がなくなります。

赤ちゃん返りは、今まで子どもに十分愛情をかけた証拠。そのことに、もっと自信を持ってもいいのではないでしょうか。「お兄ちゃんだから…」という言葉では、子どもは納得しません。むしろ、お兄ちゃんになることを否定しているのですから。

「下の子が生まれたら自然に治る」とは、思わない方がよいと思います。むしろ、今が勝負なのです。

「かわいいよ」と何度も頬ずりしてあげましょう
下の子が生まれることで愛情を受けられなくなると思っているのですから、逆にいっぱい愛情をかけてあげてください。「かわいいよ!」「あなたは私の宝物!」と言いながら、頬ずりしてあげてください。そうすることで、下の子が生まれても自分は大丈夫だと思えるようになるのです。

「あなたも赤ちゃんも宝物」と言い聞かせて
そうした言葉と頬ずりを通して、「お父さんもお母さんも君のことが大好きだよ。とても大事に思っているよ」と言うと同時に、小さい時の写真を見ながら「生まれてきてくれたことがすごくうれしかったよ!」と、誕生の喜びを語ってあげてください。

そうしたうえで、「次に生まれてくる子も、私たちの宝物なんだよ。宝物はみんな同じ価値だよね。だから、どっちが上かは決められないのよ。でも、生まれてくる赤ちゃんは一人では生きられないの。君もそうだったように、おっぱいを飲ませたり大人が世話をしてあげていくことで、大きくなっていくのよ。だから、今のあなたより手をかけてあげなくちゃいけない場面も出てくるかもしれないよ」と言い聞かせてください。

それと同時に、「お母さん一人だと、赤ちゃんを育てるのが大変な時があると思うんだ。だから、そうしたときは、赤ちゃんのお世話を手伝ってくれるとうれしいな!」と言って、お兄ちゃんの必要性を何気なく説いて聞かせることがポイントなのです。

まだお兄ちゃんにもなっていないのに、「お兄ちゃんでしょ!」と言っても、納得しないし理解できません。存在そのものが大事であることや、君の力が必要だということを理解させていくことが大事なのです。

今が大切なターニングポイントであることを、分かってほしいと思います。

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プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

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