小学生ママ

友達と一緒の習い事をしたがるわが子

友達と同じ習い事に通いたがるが、長続きしません。どうしたらいい?


なんでも友達と一緒がいいようで、習い事も同じところに通いたがりますが、長続きしません。もともとやりたくてやっているわけではなく、「○○ちゃんと一緒だから」という理由だからでしょうか。バレエはすぐにやめてしまいましたが、ピアノは私がやらせたいので(今やめるともったいないので)いやいや通っています。何か続けられるのを見つけてほしいのですが、友達に流されやすく自分の意志がありません。やる気を出させるにはどうしたらいいのでしょう?(小3女子/さく)
裏側にある「つながり不安」


お子さんが友達と同じところの習い事をしたがるのは、よくわかります。そのお友達がやっているので、共通の話題を作りたいのです。つまり、お友達ともっと仲良くなりたいし、他のお友達にとられたくないので、常に話題を共有したいのです。

これは、相談者さんのお子さんに限らず、今の子どもたちが共通に持っている感覚です。もっと友達とつながりたい。仲の良い友達と関係が切れるのがイヤだと思っているのです。

その裏側にあるのは、「つながり不安」です。今の子どもたちは、本当の意味で心を許せる友達がいません。なぜなら、お友達もライバルになってしまうからです。

よく親が、「誰々ちゃんって、すごいわよね~。あなたも頑張らないと!」という言葉をわが子に言います。それは、「もっと頑張れるし、頑張ってほしい」との思いから出る叱咤激励の言葉だと思います。

しかし、子どもはそうは受け止めません。「自分はダメな子なんだ。だから、もっと頑張らないと親に認めてもらえないんだな」と受け止めてしまいます。そうすると、際限のない「頑張り地獄」に入ってしまいます。よく親や周りの大人は、「頑張れ!」と言います。そして、頑張って結果が出たら「もっと頑張れ!」と言われる。頑張ることには、限りがないのです。

子どもは、お友達と比べられることによって、その子を本当の友達だとは思えなくなってしまいます。仲良しだけど、ライバルという奇妙な関係になってしまうのです。これは、子どもにとっては、とてもつらいことなのです。

小学3年生は、友達のことをだんだんと重視するようになる年齢。そうした年齢であるがゆえに、「心を許せる友達が欲しい」という思いがますます強くなってしまう。そして、結果として「つながり不安」が生まれてしまうのです。いつ友達が離れていくかわからないから、いつもそばにいておしゃべりしたり、気持ちを確かめないと不安で仕方がないのです。

そうした気持ちがあることを、大人がまず理解してあげることが大事です。

習い事を吟味しよう!
子どもが習い事をするのが、一概に悪いとは思っていません。しかし、習い事をさせても長続きしないのでは、もったいないとしか言いようがありません。

子どもに習い事をさせる際に、子どもと話をすることが必要です。

(1) 「本当にやりたい」と思っているものでなくては、やらせる気がないこと
(2) お母さんと一緒に習い事の様子を見に行って、本当に続けられるかどうか確認する
(3) 仲の良いお友達がいるからという理由は認めないこと
(4) 始めたら、最低でも1年間は通うこと

こうしたことを話し、習い事を吟味していくことが必要です。また、ピアノはお母さんがやらせたくてやらせているようですが、ピアノをやってもらいたい意味をちゃんと伝えているでしょうか。例えば、「音符が読めて、楽器が弾けるようになると楽しいわよ。だから、音符が読めてある程度ピアノが弾けるようになるまで続けてほしいな」と言ってみると良いと思います。同時に、お母さん自身も子どもが習ってきた曲を一緒にやってみてはどうでしょうか? 今まで習っていた人ならともかく、習っていない人なら「いかに難しいか」がわかると思います。そうした難しいという気持ちを共有することも大切なのです。

意欲的になるのは難しいのです!
子どもは、自分がやりたいことを中心に物事を考えるもの。お母さんは、「意欲的でない」とわが子を思っているのでしょうが、興味あることには熱中するのが子どもです。

興味あることを一緒に見つけていくことで、わが子が思った以上に意欲があることを発見するに違いありません。

図鑑を見るのでもいいのです。踊りが好きなら、ヒップホップ系の踊りを一緒にやってみてもいいのです。“習い事をさせる”とあまり強く思わず、子どもの興味あることを一緒に探す時間として考えてみたらいかがでしょうか。

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プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

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