小学生ママ

仲のよい友だちの悪口が気になります

いつわが子が悪口を言われるようになるか心配です。どう注意したらいいですか?


娘の仲がいい女の子は、クラスの女王様タイプで、平気で同じクラスの子の悪口を言います。娘も一緒になって言っているのか心配です。仲が悪くなったら今度は娘が悪く言われるのも心配です。娘に注意するとしたら、どう言えばいいですか?
(小2女子/はにゃ)
悪口を言うのは、自信のない表れ


女王様タイプというのがどのようなことを示すのかわかりませんが、人に対してアレコレ言って、言うことを聞かせようとするタイプなのではないかと思います。

人に言うことを聞かせようとするのに、低学年で一番有効な方法が、「その子の悪口を言う」ということです。悪口を言われるのは誰でもイヤなものですから、悪口を言われないように、その人のご機嫌とりをしたり、仲の良いふりをするようになります。そうした友だちであっても、そばにいてほしいのです。

では、どうしてそのような方法をとるのでしょうか。それは、自分の人間的な良さをアピールできないし、本当に心を許せる友だちがいないからです。つまり、自分に自信のない表れなのです。

自分にある程度の自信があり、自然と友だちが寄ってくるような子は、悪口を言いませんし、悪口を言うことで人が遠ざかっていくことがわかっているからです。

孤立しがちな女王様タイプでは?
人の悪口を言うことで集めた友だちは、本当に心を許しているわけではないので、簡単に裏切るし、すぐに離れていってしまいます。離れていこうとする友だちを引きつけるために、さらに悪口を言う。そうした悪循環に陥ってしまうのです。

一言で言うと「孤立しがちな女王様タイプ」とでも言えるのはないでしょうか。

また、悪口を言う子は、もともとそのような子どもだったわけではありません。私は、「子どもはどの子も、良い子・悪い子と決まって生まれてくるのではない!」と思っています。

もしかすると、家庭で否定的な言葉を浴びせられている子どもなのかもしれません。あるいは、兄弟姉妹の中で低い扱いを受けているのかもしれません。子どもの問題行動の裏側には、必ずそのわけがあります。そうせざるを得ない気持ちが隠れているのです。

ですから、これは悪口を言うお子さんにとっても成長のチャンス。女王様タイプのお子さん(仮にAちゃんとします)のお母さんと一番仲が良くて、秘密を守ってくれそうな人に、「悪口を言って友だちを集めようとしている傾向があるんだけど、Aちゃんが孤立しないか心配なんだ。それとなく、言ってみてくれる?」と話してみると良いと思います。もし可能なら、はにゃさんが言ってみても良いかと思います。

■無理して一緒にいなくてもいい!
わが子に声を掛けるとするなら、ポイントは2つあります。1つめは、「友だちの悪口を言っているのを聞くのがイヤなんだよね。だったら、離れてみてもいいと思うよ」と、それとなく距離をとることを教えていくことです。

2つめは「悪口を言われることを覚悟すること」。はにゃさんの娘さんが離れていこうとすれば、たぶん悪口を言われます。どんな形かはわかりませんが、「お友だちの悪口を聞いているのがつらいから、Aちゃんと遊ぶのがイヤなんだ。悪口を言わないでくれれば、この後も仲良くできると思うんだけどな」と言わせることです。

自分から友だちを選べることや、相手に自分の思いを伝えることができるようになるのは、とても大切なこと。練習だと思って、子どもと話し合ってみてください。

もしわが子も一緒になって悪口を言っているとするなら、それはきちんと教えていくべきです。「人の悪口を言うのは、良くないと思うよ。あなただって、人から悪口を言われたらイヤでしょう。相づちをうつのも、悪口を言ったことと同じなんだよ!」と伝えていかなくてはいけません。

友だちを広げると別の世界が見えてくる!
はにゃさんのお子さんが、Aちゃんとばかり遊んでいるとするなら、別の友だちへと目を向けさせていくことが必要です。

子どもは、たくさんの人間関係の中でもまれて、社会性が身に付いていきます。いろいろな人に積極的に声をかけて、多様なお友だちと触れあってみてほしいと思います。そうした中で、「人には誰でも、優れている面と劣っている面がある」「長所と短所の両方を持っているのが人間なんだ」といった人間観を深めていくことができるのです。

いつも気のあった人とばかり付き合えるわけではありません。いろいろな人がいていいし、いろいろな人がいることで人間社会が成立していることを、小さいうちから経験として知っていくようにさせていきましょう。

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プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

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