小学生ママ

過ごす時間が短く、子どもがパパを毛嫌いするように…どうすればいい?

最近、子どもがパパを毛嫌いするような態度を取るように。どうすればいい?


パパの仕事が忙しく、あまり育児にも参加してくれません。土日もあまり出かけたりできず、私が不満を漏らすこともあるからか、最近、子どもがパパを毛嫌いするような態度を取るようになりました。ただでさえ、親子でそろって過ごす時間が短いので、子どもがもっとパパを大事に思ってくれるといいのですが、どのように話せばいいですか?(小2女子/つゆさん)
親子の関係は、その濃密な時間で決まる!(まずは父親の仕事の忙しさを理解する)


今のお父さんやお母さんは、忙しすぎます。ここ最近過労死が問題になっていますが、働き方を社会で考えていくべき時期に来ているのは確かです。

そうは言っても、たくさんの仕事があってなかなか帰れないのが、父親の現状です。ですから、父親の仕事場訪問をしてみるのも一つの方法です。お父さんが働いている姿は、子どもへの何よりの薬になるからです。

小学校の社会科の授業で、働くことについて考え合った時、多数のお父さんが遅く帰ってくることが分かりました。そして、「お父さんやお母さんがなんのために働いているのかを聞いてくる」という課題を出しました。すると、半数以上が「家族のため」と答えたのです。

質問者さんだって、お父さんが家族のために頑張っているのは分かっているのではないかと思います。でも、「土日ぐらい家族で一緒に出かけてもいいでしょ!」という気持ちも分かります。

しかしながら、このままでは父親と娘の関係がこじれる可能性がありますので、職場訪問をしたり、仕事の大変さをお父さんに語ってもらう場を作ってみましょう。

土日に出かけるのがいいわけではない
最近の家族を見ていて、気になることがあります。それは、「家族でどこかに出かけることが良い」と思っている節があることです。知り合いのご家庭では、土日に必ず遊園地や動物園、キャンプなどさまざまなところに行っていました。それが悪いということではありませんが、一番子どもの心を育てるのは、まったりとした時間なのです。

親は、「寂しい思いをさせないように…」「楽しませてあげなきゃ!!」「どこか楽しい場所へ連れて行ってあげたら喜ぶかしら?」といったそんな想いを抱えてしまうものです。

エリーズ・ボールディングという社会学者が書いた『子どもが孤独(ひとり)でいる時間(とき)』という本があります。その最初の「はじめに」のところでこんな言葉があります。「この小さな書物では、著者は、孤独(ひとり)でいることに別の角度から光をあて、その積極的な意味をさぐります。そしておとな同様、子どもにとっても、生活のどこかに『孤独(ひとり)でいる時間(とき)』をもつことが必要だ、と説くのです。それは、自由であること、内へ向かうこと、自分自身を発見することのために欠かせない条件であり、人間にはひとりでいるときにしか起こらないある種の成長があるのだ、と」

つまり、孤独でいることが心の成長を促すのだということです。私は、「親子間であっても夫婦間であっても孤独になる時間は必要だ」と思います。その時間が内省を促し、心の余裕も作り出すのです。ですから、どこかに出かけることを中心に考える必要はありません。ただ、母親の精神衛生面から考えたら、どこかで家族に出かけることも考えていいと思います。

まったりとした時間こそが大切
子どもにとって一番大事なのは、まったりとした時間です。土日だからといって、あちこち出かけなくていいのです。父親と手をつないで、ゆっくり街中や土手を歩く時間を大切にしてください。

子どもが大きくなると、手を握るということさえできなくなります。しかし、一緒に手を握っていると、子どもの体温が伝わってきて、なんだかジ~ンとしてきます。そして、ただ歩いているだけなのに、心と心がつながっているような気になるのです。

ですからお父さんに、「子どもと手をつないで出かけられる時間は短いのよ。今のうちに手を握って、土日ぐらいは一緒に散歩に行ってみたら…」と声をかけてください。そうしたことを繰り返し、わが子と一緒にいることで心が温かくなる経験を積み重ねていくうちに、必ず変わってきます。

そして、時には家族そろってどこかに出かければいいのです。どこかに家族で出かけることは、出かけることではなく家族のつながりを創ることが目的のはず。手をつないで娘のぬくもりを感じることの延長線上に、お出かけがあると思ってください。そうした子育ての経験は、仕事より価値があると私は思っています。

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プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

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