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ノートに落書き…これっていじめ? 見極め方を教えて!

ノートに落書き…これっていじめ? 見極め方を教えて!


鉛筆の芯を全部折ってきたり、ノートや文房具に落書きがあったりします。自分でやったのか、友達がやったのか分からないのですが、いじめられていないか心配です。
話を聞いても「知らないうちに書かれていた」みたいな答えでらちがあきません。いじめかどうか見極め方、その対応法を教えてください。(小1男児/よっしーさん)
物隠し、落書きは「いじめ」です。いじめの見極め方とは?


最近のいじめの特徴は、「いじめをする側が不特定多数であること(いじめの中心メンバーは変わらないが、周辺の子どもが変わること)」「自分の中にある不満などをいじめで解消しようとしていること」「相手に分からないようにいじめること」「最初はささいないじめから始まること」などです。

その他には、「いじめではなく、いじりである」「いじめではなくてケンカなんだ」といった形をとって、いじめをごまかそうとする傾向があります。なぜなら、「いじめ対策防止法」ができ、学校でも「いじめ」についてはかなり神経質なほど対応するようになってきたからです。子どもたちも、「いじめは悪いことだ」と頭では分かっているのです。だからこそ、別の形態をとってごまかそうとするのです。

この特徴は、小学校も中学校も同じです。

相手にダメージを与えることが続く場合は疑うべき
よっしーさんのお子さんのケースは、いじめであると判断した方がよいと思います。「鉛筆の芯を折る」「ノートや文房具に落書きをする」などは、典型的ないじめの初期症状です。しかも、お子さんが知らないうちにやられているのですから、意図的であると考えるべきです。

いじめであるかどうかの見極め方は、「物を壊される」「ノートや教科書などにいたずら書きをされる」「物を隠す(特に上履きなど)」「何もしていないのに、わざと相手が気にしている悪口を言って意図的に怒らせる」といった直接的に相手にダメージを与えることが続く場合には、「いじめ」を疑うべきです。

その他には、「一人だけ仲間はずれにして、困っているのを楽しむ」「いじめられている子には気が付かれないようにして、その子が触ったものはみんなが触らないようにする」などということが挙げられます。

私が担任した小学校高学年の例では、「いじめの台本を作って、一人の子どもをいじめていた」というケースがありました。

先生との連携プレーで対処しましょう
まずは、学校の担任の先生に相談するべきです。その際に、「お母さんから相談があったこと」をはじめは秘密にしてもらうことが大切です。低学年であっても、「チクった」という理由で、いじめが悪化する場合があるからです。

次に、担任に情報を集めてもらうことと、休み時間の様子などを観察してもらうようにお願いしてください。

また、自分の持ち物を必ず管理するように子どもに伝えてください。どこに何があるのか、机の中やロッカーにどのようなものを置いているのかなどを、子どもと一緒に一覧表にしてください。そして、なくなったものがあった場合には、すぐさま担任の先生に伝えるようにさせてください。

落書き等もされているということですが、休み時間で外に遊びに行ったあとや集会などで教室に子どもたちがいなくなって戻ってきたときには、必ずノートや教科書や文房具などを見て、物がなくなったときと同様、すぐさま担任の先生に伝えるようにさせてください。

担任の先生というのは、基本的には休み時間なども子どもを観察していることが多いです。また、子どもたち全員に「誰が教室に残っていたのか」「休み時間に一番最初に戻ってきたのは誰か」「集会後に、一番最初に戻ってきた子どもは誰か」などのことを聴き取っていくうちに、いじめをしている子どものだいたいの目星がついてきます。

その後は、その目星をつけた子どものことを中心に見ていくうちに、一緒にいじめに参加している子どものことも分かってくるようになります。

ただし、低学年では「いじめている」という意識が低く、「いたずら」ととらえている子どももいますので、この点については担任の先生に確認してもらう必要があります。

私が低学年を担任したときには、「物がなくなったときには、必ず言うこと」「物がなくなったら全員で探すこと」をクラスの決まり事にしました。靴が見当たらなかったとき、全員で靴箱の周りや心当たりになりそうな場所を探させました。すると、トイレの排水管の裏側から見つけてきた子がいました。そんな場所を探すこと自体がおかしいと思い、「よく探してくれたね~。隠された人は困っていたよね。もうこんなことがなくなるといいよね。そう思わない?」とわざと言ってみました。それ以来、「物隠し」がなくなりました。

親も信頼できるママ友からの情報収集を
低学年は高学年ほどいじめが巧みではありませんから、もしいじめられていたとするなら、他の子どもたちの誰かが見ている場合も多いです。

ですから、自分の子どもと仲が良く、しかも信頼できるお母さんに「子どもの持ち物にいたずら書きされているようなんだけど、お子さんにちょっと事情を聞いてみてくれない」と頼んでみるのも良いと思います。すると、意外と情報が入ってくるものです。

ただし、その情報を鵜呑みにせず、「他の親から、こんなことを聞いたのですが…」と担任に伝えてください。くれぐれも、直接その家に行ったりしないことです。かえってこじれてしまうことが多いからです。

子どもを守れるのは、最終的には親です。しっかりと、かつ冷静に対応してください。

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プロフィール

増田修治先生

増田修治先生 
白梅学園大学子ども学部子ども学科教授。
1980年、埼玉大学教育学部を卒業後、埼玉県の小学校教諭として28年間勤務。
若手の小学校教諭を集めた「教育実践研究会」の実施や、小学校教諭を対象とした研修の講師なども務めている。
「笑う子育て実例集」(カンゼン)、「『ホンネ』が響き合う教室」(ミネルヴァ書房)など、著書多数。

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