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体験ルポ!いざという時のために…子どもと車中泊の練習

熊本地震が起こった今年、車中に寝泊りしながら余震におびえる日々を過ごす、多くの避難者の姿を目にしました。決して他人事(ひとごと)ではない、いつ私たちもそういう状況になるか分からない。いざというときのために、家族で車中泊を体験してみることにしました。

家族5人、1泊の車中泊に挑戦!

わが家の車は後部座席がほぼフルフラットになるミニバン。まず後部座席をフラットにして、寝袋やブランケットを敷き寝床(ねどこ)を作ります。車内に入るやいなやテンションが上がる子どもたち。車で寝るのが初めてだから仕方ない…後ろの席にランタンをぶらさげ、異空間をしばし楽しみました。

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車の中には寝袋、ランタン、ヘッドライト、ラジオ、水なども準備。ランタンは車内に、ヘッドライトは夜間トイレに行く際に役立ちます。

_87A9509(※ライト:左から、ぶら下げるタイプのランタン、ヘッドライト、太陽光充電と手巻きで充電できる小型のライト)

車内で寝る際はトイレなどで出入りをすることを考慮し、後部座席のどちらかを出入り口に決めることがポイント。そうすることで反対側のドア部分が使えるので、使えるスペースが広くなります。スーパーのレジ袋に靴を入れ、出入り口側の椅子にかけておくと、靴を探す手間も省けて車内も汚れず便利です。

3人の子どもたちはフラットにした後ろの席でブランケットをかけて、体の大きい夫は助手席、私が運転席で各自の寝袋に入って寝ることにしました。

なにが辛いって、やはり足が伸ばせない、とても窮屈なこと。運転席では少し間違えば足でクラクションを鳴らしてしまいそう・・・。寝返りも自由にうてず、うっすらと意識がある状態が続き、十分な睡眠が取れるとは決して言えませんでした。これを何日も続けていた被災地の方々の苦労が少しわかった気がしました。

子どもたちはというと、3人には十分なスペースで1泊だったこともあり、だれひとり文句は言わず、体験として楽しんだようでした。

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改めて気づいた、避難時の注意点

これはあくまでも“避難としての車中泊”。お楽しみではないということ。避難を想定して改めて考えたことは、トイレの問題。車の中にはトイレがないので、必ず車から出て外にあるトイレに行かなければなりません。住みなれた地元での避難だとしても、“子どもの単独行動は絶対にNG”だということ。小学生の2人はもちろんひとりでトイレに行けるのですが、「避難先でのひとりでの行動は絶対にダメだよ。トイレに行くときも、家族か知っている大人に声をかけて、ついてきてもらうのよ」と改めて注意。“避難所で知らないうちに犯罪に巻き込まれることがある”、“避難は日常生活とは違う”ということを、子どもたちにしっかり伝えておかねばならないと思いました。

車内の備蓄品&準備しておくべきもの

この機会に、車内に常備しておくべきものも再チェック。

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・車内備蓄品:ペットボトルの水、簡単に食べられる携行食やお菓子類、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ウエットティッシュ、ビニール袋、タオル、簡易トイレなど。今回は賞味期限が切れたカロリーメイトとペットボトルの水を入れ替え、水を注ぐだけで食べられるフリーズドライの非常用ごはんを追加。
・ブランケット:使わなくなった寝袋1つは荷台の下に、小さなブランケット数枚も必ず車内に置いてあります。
・現金と連絡先のメモ:1万円札ではいざというときに使いにくいので、千円札と小銭を混ぜて。駐車場代で100円玉がなかったときにも使え、助かった経験も。
・付箋(ふせん)とマジック:家族とはぐれたときのため、避難所などで自分の近況を書き残せるように。
・歯ブラシ・ナプキンなど:忘れがちな生理用品、これらも入れておきましょう。
・フロントガラス用サンシェード:目隠しとして、もちろん日よけとして役立ちます。

あると便利な安心グッズ

・電源アダプター:車のシガーソケットにはめこみ、電源を取ることができます。携帯やスマホの充電に役立ちます。

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・脱出用シートベルトカッター付きハンマー:万が一車が水没してしまった場合、シートベルトを切って、窓を割り脱出するための備え。

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非常時といえば家の備えばかりに気持ちがいきがちですが、いざというときに避難場所にもなるだろう車、車内の備えも万全にしておきたいものです。

<文・写真:フリーランス記者 林 未香>

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