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飽きっぽくて、習い事や通信教育が続かない息子、どうしたらいい?

奥田健次の爆裂子育てインフェルノォォォォオオウ

心理臨床家、専門行動療法士、臨床心理士の奥田健次先生が、子育てのお悩みを「行動」に焦点を当ててアドバイスします。

飽きっぽくて、習い事や通信教育が続かない息子、どうしたらいい?

先生への質問

小学校3年生の息子が飽きっぽく、習い事や通信教育が続かなくて困っています。母親の私にも根気がない傾向があって、どう指導したらいいかが分かりません。
(小学3年男子)

爆裂回答

まず大切なことを言っておきます。子どもや自分の「性格」のせいにしてはいけません。

「飽きっぽい性格」「根気がない性格」というように、何か物事がうまくいかない場合に、性格が原因だと多くの人は考えてしまいます。それは、確かにもっとものような感じがするので、「性格が原因ではないか?」と思ってしまう気持ちは分かります。

でも、「行動が習慣にならないのは、飽きやすい性格だから」、「飽きやすい性格だから、行動が習慣にならない」のように、性格のせいにすると循環論になってしまいます。これでは、うまく説明しているけれども何の役にも立たない発想法だと言うしかありません。

では一体、何が原因なのでしょう。それは、環境の設定の仕方です。習い事を続けられるかどうかは、その習い事が学習者個人の、(1)実力に合っているかどうか、(2)個人ペースに合っているかどうか。この2つが大きな要素となります。

たとえば、フランス語を初めて習うとしましょう。いきなり上級者のクラスに入れられてしまうと、クラスメイトが楽しそうに先生や仲間と話しているのに、自分だけ取り残された気分になるでしょう? 他にも、ピアノを習うとしましょう。まだ気持ち良く弾けないのに次へ次へと進んでしまうと、進度が速すぎて付いていけなくなるかもしれません。

当たり前のことを言いますが、「楽しいことは続く」のです。ですから、楽しさをキープするためには個人の実力に合わせるスモールステップのアプローチ、そして個人の学習ペースを尊重してあげましょう。

以上のことは基本原理です。多くの人はこの基本原理すら外してしまっているので(「性格」のせいにする時点で外しています)、まずは基本原理を押さえておいて下さい。基本原理を外したくない方は、拙著を少しずつお読み下さい。行動分析学の基本を押さえておきましょう。

最後に「コツ」を伝授します。それは、学習者本人が楽しめるかどうかだけでなく、それを支える周囲の人(子どもの習い事のケースで言えば、多くの場合は親ですね)も一緒に楽しんでいるかどうか、という点です。「子どもにやらせる」という感じだけでは長続きしない場合が多いのです。親が押しつけるのは望ましくないことぐらいは常識的に理解できるとは思うのですが、押しつけないどころか「一緒に親子で楽しむ」くらいの発想で。

他にも「子どもが自分から続ける」コツはたくさんあるのですが、そういうコツを発見していこうという姿勢で、子育てそのものを楽しんで下さい。

うん。今回も真面目すぎた。反省。

 
 
【今回のコラムで紹介した本】
『叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本』(大和書房)
『子育てプリンシプル』(一ツ橋書店)
『世界に1つだけの子育ての教科書―子育ての失敗を100%取り戻す方法』(ダイヤモンド社)
『メリットの法則 –行動分析学・実践編』(集英社新書)

 
 

【新著の紹介】
飛鳥新社から『拝啓、アスペルガー先生【マンガ版】―異才の出張カウンセラー実録』が出版されました。マンガ版です。書籍版も絶賛発売中です。
 
 
 
 

プロフィール

奥田健次あんふぁんサポーター

奥田健次

専門行動療法士、臨床心理士。発達につまずきのある子とその家族への指導のために、全国各地からの支援要請に応えている心理臨床家。世界各地から招かれる国際的セラピストである。行動上のあらゆる問題を解決に導くための洗練された技術と、子ども一人ひとりに合わせて完全にオーダーメイド化された奇抜でユニークなアイデア、指導プログラムの緻密さについて、国内外の関係者から絶賛されている。1999年・内山記念賞(日本行動療法学会)、2003年・日本教育実践学会研究奨励賞、2008年・第4回日本行動分析学会学会賞(論文賞)を受賞し、行動科学系の二大学会で初のダブル受賞者となった。
日本行動分析学会常任理事。日本子ども健康科学会理事。桜花学園大学准教授などを経て、2012年4月より行動コーチングアカデミー代表/学校長として浅間山のふもと、西軽井沢に移住。子ども、高齢者、動物らと共に高原での自給自足的生活を目指した試行錯誤を繰り広げている。桜花学園大学大学院客員教授等を兼任。現在、長野県に新しい私立幼稚園(行動分析学を用いたインクルーシブ幼稚園)を設立するために精力的に全国的な活動をしている。
著書に「子育てプリンシプル」(一ツ橋書店)、「叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本」(大和書房)、「メリットの法則 行動分析学・実践編」(集英社)、「拝啓、アスペルガー先生 ―私の支援記録より」(飛鳥新社)などがある。
http://www.diamondblog.jp/kenjiokuda/

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